課題を見つけることの難しさ

ビジネスの最小単位は課題とリソース、という話を以前書きました。そして先にリソースの方、つまり自分の提供価値は何かといった話を一つ前にいたしました。

さて、起業するにあたりここからが難しいところです。
「あなたの提供価値をもって解決できる課題は、お金を払ってもらえることなのか?」という問題です。

これだけ豊かな時代に、わざわざお金を払ってでも解決したい事は、意外と少ないものです。
水は水道水でもいいわけだし、贅沢しなければ一日1,000円で過ごす事も出来るでしょう。
でも、例えばお腹が痛くてどうしようも無い時は、やはり薬を買うなり、医者にいかなければならない。そういった「ペイン」を探せるかどうかが、起業する上で最も難しいところだと思います。

ペイパルを創業したピーター・ティールはその著書で「世の中の壊れているところを探せ」と言っています。お金の決済、特に海外の送金などは、なぜ何日もかかり、高額な手数料をとられるのか?当たり前に受け入れている事も、明確なペインだったりするわけですが、そこを解決したのが決済システムのペイパルでした。

さて、あなたの提供価値で解決できること、その課題は一体どうやって見つけるのか?

それが、起業家がやることはこの2つしか無いと言われている「仮説と検証」ですね。
次回のテーマは「課題の仮説」にしましょうか。

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