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●食品添加物はなぜ嫌われるのか、再読

●食品添加物はなぜ嫌われるのか、再読

著者は国立医薬品食品衛生安全情報部長、
畝山智香子さん

特に、読んでもらいたい部分は95ページからの
オーガニック卵汚染事件

2017年夏、欧州で、食品への使用が認められていない
動物用医薬品であるフィプロニルが検出され、
大規模な回収が行なわれるという事件があった。
 
※フィプロニルは農薬の成分にもなってます。

オーガニックの養鶏場ではニワトリの福祉のため、
ニワトリの血を吸う害虫防除のためであっても、
化学物質は使えないため、
「秘密のハーブで退治できる」という資材を使ったら、
その中にはフィプロニルが入っており卵にまで
汚染が広がったという顛末です。

日本の鹿児島県でも、
農薬でないという資材から、
海外では農薬の成分が検出され、
1億円のピーマンやきゅうりが廃棄処分となった事件が
2008年にありました。
この2件は、ほとんど、同じ構図です。
 
農水省は、有機農業を2050年までに25%まで
増やすと言ってますが、
病害虫対策は現在のところから、
ほとんど変わらず、
これを推進すれば、
また同じ構図の事件が起こると思います。
※現在は、0.5%程度。
 

2023年11月の無添加マフィン食中毒事件も
盲目的なオーガニック信仰、無添加信仰に
よるものと私は見ています。
 
ちゃんと認められた動物薬や農薬(植物薬)を
初めから使っていれば、
この手の事件は起きないハズです。
 
食の安全安心に関心ある人にぜひ
読んでもらいたい一冊です。
 
ただ食品添加物を避ける、だけ騒いでいるだけの
人たちとはぜんぜん違います。

by農薬会社に30年、長野県農薬管理指導士


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