enya honami|塩谷 歩波

画家 | 設計事務所を休職中に銭湯に出会いイラスト”銭湯図解”を発表。小杉湯の番頭兼イ…

enya honami|塩谷 歩波

画家 | 設計事務所を休職中に銭湯に出会いイラスト”銭湯図解”を発表。小杉湯の番頭兼イラストレーターを経て画家として独立 | 著書 「銭湯図解」「湯あがりみたいに、ホッとして」 | 幻冬舎plusにて「純喫茶図解」連載中 お仕事のご依頼:info@enyahonami.com

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  • アトリエエンヤ

    小杉湯以外のお仕事をお引き受けする「アトリエエンヤ」そのお仕事内容をnoteでまとめます。

  • 高円寺図解

    高円寺の魅力を図解するシリーズです

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    原画[machi chuka]

    大好きな街中華を描きました2022年製作300×300(mm)水彩画
    ¥67,500
    enyahonami store
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    銭湯図解マグネットシール

    銭湯図解をマグネットにしてみました!冷蔵庫にペタペタ貼ってみてください
    ¥528 〜 ¥1,925
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    銭湯図解の中の人シール[サウナ編]

    銭湯図解に描かれる人たちをシールにしてみました手帳やステッカーとしてお使いください!A5サイズ一人一人カットされています
    ¥528
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「銭湯図解」 30枚公開

こんにちは、塩谷歩波です。 3月末にTwitterに投稿したオンライン銭湯。湯船を撮影した動画は瞬く間に広がり、銭湯好きだけでなく銭湯にまだ来たことがない方にまで届きました。「癒される」「ほっとしました」など沢山の感想をいただき、今、銭湯の温かみに癒される人がこんなにも沢山いるのだと感じました。そこで、長引く外出自粛による不安が少しでも癒されるように、銭湯の斜め俯瞰図を描いたイラスト「銭湯図解」を公開したいと思います。2017年にSNSに投稿してから書籍を出すまでの3年間で描

    • 静けさの漂う室

      3月も中旬に差し掛かり、冬と春とが反復横跳びする季節がやってきた。今日はスプリングコート出しちゃうもんねと思った翌日に厚手のヒートテックを引っ張り出すことになったり、北海道で大活躍したスノーブーツを段ボールに入れた途端季節外れの雪が降ったり。春に浮かれた心が、次には寒さに凍えたりして。人も季節もなんだかシーソーの上にいるみたいでグラグラしている。 そんな季節に思う存分振り回されて(特に低気圧に)「早く春になってくればか〜〜〜!」と呪いの言葉を叫びながら浅い呼吸を続けるしかない

      • 純喫茶図解制作日誌メンバーシップ停止のお知らせ

        • 純喫茶図解vol5:つるや②メイキング編

          【取材編はこちらより】 都立家政駅にある純喫茶、つるや。今回の図解は私にとって、とても大切な一枚になったと思う。 取材編でも綴ったが、つるやは大学時代の恩師(入江正之)の先生にあたる建築家・池原義郎が手がけた建築だ。孫弟子にあたる自分にとって、こんな機会を得られたのはとても嬉しく、そして建築を学んできた自分への細やかな証になると思った。 建築家を夢見て大学では建築をして勉強してきたが、体調不良や銭湯への転職など紆余曲折を経て今や画家の道を辿っている。建築家を夢見る前に建物

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        「銭湯図解」 30枚公開

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          純喫茶図解vol5:つるや①取材編

          今日は5つ目の純喫茶図解の取材日。前回の取材から少し時間が空いてしまったので、まず愛用のカメラを探すことから一日を始めた。積読中の本とよく分からない書類と絶対に開きたくない税金的な封筒から成る地層の底からカメラを引き出す。結構な崖の底にあったので、ずるりとカメラが出てきた瞬間に手を滑らし、声が出る間もなく20cm下の床にカメラは叩きつけられた。衝撃の余韻が残る哀れなカメラを数秒を眺めた後に「ア”ァ”ッ」と酒焼けしたおっさんのような野太い声が出る。私ってこんな声帯持ち合わせてい

          純喫茶図解vol5:つるや①取材編

          純喫茶図解メイキングvol.4:穂高

          純喫茶図解第4回目は御茶ノ水駅の穂高へ! なんと改札から4軒先にあるという超駅近物件。にも関わらず、とても静かで穏やかな雰囲気が漂っていて、まさに都会のオアシスという純喫茶です。あと場所柄なのか、サラリーマンの方やOLさんが休憩時間にボウッとしてたり、編集の人や漫画家っぽい人、文章がきっぽい人がいるのもなんだかいい感じ。 銭湯の時も思ったのだけど、歴史が深い建物は、その土地柄が滲んで浮かび上がってくるのだなあと思います。穂高はオフィス街・学生街・本の街の雰囲気が色濃くでており

          純喫茶図解メイキングvol.4:穂高

          純喫茶図解メイキングvol.3:さぼうる

          3回目の舞台は神保町にある"さぼうる"です!さぼうるさんは純喫茶図解企画当初から絶対に描きたい純喫茶の一つでした。多分最初に行ったのは大学生の頃。独特で、カオスで、一度行ったら忘れられないさぼうるさんの魅力を描きたいという気持ちがずっと胸にありました。 B1、1、2階と三層に分かれる複雑な構造。そして暗めの照明に照らされる複雑怪奇な小物たちの雰囲気がおどろおどろしいようで、暖かさもあって、クセになる。山小屋風とも言えるし、無国籍とも言えるし、、、分類できないここの味わいを、

          純喫茶図解メイキングvol.3:さぼうる

          純喫茶図解メイキングvol.2:ギャラン

          『純喫茶図解』2回目の取材は上野のギャランさんへ。 実は連載を始めるまでは知らなかったのですが、担当さんが”ギャランおすすめです!!!”とのことで行ってみたら完成された世界観に打ちのめされてもう描かざるを得ない!と取材をお願いさせていただきました。 取材に訪れたのは6月ごろ。開店前の7時前にお伺いしましたが、上野の街が全く目覚めていなくて面白かったです。ほぼシャッターが閉まっていて、酔い潰れた人が何人かいて、変に空気が澄んでいる。高円寺と似た空気を感じた。 モーニングの

          純喫茶図解メイキングvol.2:ギャラン

          純喫茶図解メイキングvol.1:それいゆ

          10月中旬より連載が始まった純喫茶図解、その初回は西荻窪にある”それいゆ”でした。初めにそれいゆさんにお願いしたのは、私が西荻窪に住んでいたからです。西荻窪は、どんぐり舎、村田商會、物豆奇とグッドな純喫茶が沢山ありますが、その中でも一番通っていたのがそれいゆさん。 色んな思い出がありました。大好きな小説の新刊を読み耽ったり、久々に会う友達と同窓会みたいなことをしたり、それから友達と喧嘩して泣きながらペーパーナプキンを投げつけたりもしました。(窓際の席でな) 実はこの純喫茶図解

          純喫茶図解メイキングvol.1:それいゆ

          ざつな日記②山登りみたいに描いてる

          梅雨ですね〜〜〜〜! いや、まだ正式には梅雨でないのか。 先週は台風やらなんやらでジットジトのペタペタだったので、数日晴れている日が嬉しくて散歩したり一気に洗濯物したりとちょっと慌ただしい日々です。昨日は衣替えを完了しました。偉いでしょ さて、私は今新しい絵に取り掛かっています。というか、2ヶ月ぐらい前からずっと取り組んでいるんです。まだ何を描いているのかとかいうことはできないのでお楽しみに!という感じなのですが、初めて1m超える超大作になって慄いている最中です。あまりにも

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          ざつな日記①仕事と遊び

          最近、SNSで”メルマガ”をよく見かけるようになった。 デザイナーさんやイラストレーターさんや経営者さんが、ファンの方に本当の心のうちを届けたいとか、くだらない話をしたいとか、文字数制限のあるTwitterでは語りきれないことを伝えるのに使われていらしい。 あら、素敵じゃないの。私もやってみよ! 待て。お前は絶対3日で飽きるだろ。 私の中の天使と悪魔が揃って同じことを言う。絶対飽きる。自信持って言える。なんたって書き始めて飽きてやめた日記が山ほどあるし、腹筋アブローラーも1

          ざつな日記①仕事と遊び

          忘れられない銭湯の思い出

           銭湯のお客さんはなかなか濃ゆい人が多い。小杉湯の番台に座るようになってからも、何度もそう思った。  例えば、いつも夜に来てくれるおばあさんは、ちょっと腰が曲がっていて、笑顔がなんとも可愛い常連さんだ。最初は番台で挨拶するだけだったけど、今日は寒いねぇなんて他愛もない話をしていくうちに仲良くなって、たまに飴だったりチョコだったり、差し入れをしてくれるようになった。番台の仕事は体力勝負なので、そういう甘いモノは大歓迎だ。  そんなある日、おばあさんはいつにも増してピカピカの笑顔

          忘れられない銭湯の思い出

          十人十色のテントサウナ

           最近のブームのおかげで色んなサウナが続々と登場している。少し前ならサウナなんて健康ランドのおまけのような存在だったが、今では心地よい香りのアロマが漂うキレイなサウナもあれば、水風呂がなく冷水シャワーのみのサウナ特化型施設もあるし、貸し切りサウナや、サウナ付きの部屋がある宿も登場した。  多種多様なサウナが現れる中、ダントツで尖っていて自由度が高いのはテントサウナだと私は思う。テントサウナはサウナ用に作られた特殊なテントに自ら薪を入れてサウナストーブを温め、室内をサウナ状態に

          十人十色のテントサウナ

          人生の岐路は、湯けむりの先に(2)

          エッセイ集「湯あがりみたいに、ホッとして」の発売を記念して、本の中のお話を数点公開いたします。真面目なお話からちょっと笑えるお話まで、銭湯やサウナ、高円寺やフィンランドを舞台にいろんなお話を書きましたが、どれも読み終わった後にホッとする気持ちになってほしいと思いを込めて書きました。お仕事の休憩時間や、ご飯を食べ終わった後、そして湯あがりのひとときのようなホッとする時間に読んでいただけますと幸いです。 【前編はこちらより】  すっかり銭湯に魅せられた私は、O先輩と共にあらゆ

          人生の岐路は、湯けむりの先に(2)

          人生の岐路は、湯けむりの先に(1)

           人は二十六歳で人生の転機を迎える、という記事をTwitterで見かけた。その投稿には「分かる……まさに私もそうです!」「確かに二十六歳で転職したわ」など賛同のリプライが並び、かく言う私も激しく頭を縦に振っていた。  今までの人生で想像もしなかった「銭湯の番頭兼イラストレーター」という生き方を選んだのがまさに二〇一六年、二十六歳だった。  なぜ番頭になったかに触れる前に、まずは私の半生を振り返ってみたい。 六月二十六日、私はオギャアと生まれた。ちょうど昼食の時間に生まれたの

          人生の岐路は、湯けむりの先に(1)

          番頭兼イラストレーターから、絵描きへ

           こんにちは、塩谷歩波です。 5月25日付で4年間勤めていた株式会社小杉湯を退職しました。「番頭兼イラストレーター」という肩書きを卒業し、今後は「絵描き」として歩んでいきたいと思っています。  小杉湯と出会ったのは2016年末。前職の設計事務所を体調不良で休職したときに銭湯巡りに夢中になり、その魅力をイラストで表現した「銭湯図解」が話題になって小杉湯三代目の平松さんからパンフレットの制作依頼をいただきました。それがきっかけで度々小杉湯に遊びに行くようになり、設計事務所への復

          番頭兼イラストレーターから、絵描きへ