竜馬がゆく #えんゆう読書

坂本竜馬。

日本を変えた人物の1人と言われていて、
様々な記録が残っている。

司馬遼太郎の『竜馬がゆく』もその1つ。

100年以上前の話であるが、
激動の時代を生きた日本人の姿が
目の前にありありと浮かんでくる。

読んでいくうちに、
自分や周りの人の中にある『日本人』という感覚に目覚める。

日本人としての独自の考え方というものが染み付いている事に気付き、
自分は日本人なのだな、と感じる。

剣道をやっていたから尚更かもしれない。
武士の生き様というのが、
別に疑問なく受け入れられる。

逆に言えば、
疑問なく受け入れている事が
実は日本人ならではだったという事に気づくきっかけにもなる。

その意味で、自分を再発見するいい機会になる本だ。

余談だが、坂本竜馬は元々剣の道を志した人で自らの道場を開く事を念頭に
江戸に向かった事がすべての始まりとされる。

剣の道はとても深い。
僕も最近になって久々に竹刀を握ったが
一生かけても極める事はないだろう。

本の一節で以下のような記述がある。

〝剣は技術ではない。境地である〝

剣道の技術的な側面はある段階から、重要ではなくなってくる。
その人の生き方、考え方が剣をより強くする。

我欲が抜け、雑念がなく、
自然体のままの人間が最も強いとされる。

これは他の事にも言えるかもしれない。

何が出来るか、よりも
どうあるか、という事の方が人間の深さとしては重要になるようだ。

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