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コーチングで垣間見たラッパーと、言ってることとやってることは合致すべきだよね、テヘヘ。

まもなくホワイトデーということで、小学生の息子がインターネットでレシピを調べながら、夜22時までクッキーを焼いている。私は「こないだまでオムツしてた赤ちゃんが大きくなったものね、ウフフ」と思いつつ、「今朝せっかくお掃除の人が来てくれたのに、これじゃキッチンのシンクがバターとチョコレートでベタベタだし床まで小麦粉が散ってるぜ」とも思いながら心の中で舌打ちもしている。

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今日はあるコーチングセッションの中で、クライアントに「あなたについて私の知らないことを一つ教えてください」と頼んだところ「私、実はヒップホップやってて」という。その軽やかさは「私、香川県出身なんですよね」くらいのトーン。

「じゃあ、いま扱ってるこのテーマをラップしてみて」という誘導に対して、それまで敬語で話していた彼女はおもむろに体を揺らしながら;「今日はこのデスクとトイレの往復、もう完全に降伏、それは幸福?? いや17時に食べたハンバーグこそが幸福!でもおかげでぶくぶく!仕事なんて全然してねえYO!」って始まって最高に驚いた。 

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久々のラップで本人も忘れていた自分を思い出したみたいで、最後は「すっきりしましたありがとう。私はクリエイティブでありたいんだった」と言って彼女は去っていった。

いえいえこちらこそ、良いもの見せてくださりありがとう、と思う。

ここ数ヶ月、コーチング資格取得のために7-8人のクライアントに対して数十時間のコーチングを実施してきた。

コーチングをしていて思うのは、人間て確実に面白いし、まず大抵「うわあ」と驚くような美しさがある。普段関わる人がつまらなく見えることってあるけど、あれは多分相手のことを十分に知らないだけだな、と。複数回のコーチングを通して、好奇心を働かせてクライアントのことを深く知っていくと、想定外の人間性を発見することになってとても満たされた気持ちになる。自分一人の中からは出てこないような変わったもの、きれいなものを見せてもえるし、1対1の深いつながりを感じた時の満足感がすごい。もうその面白さだけで白いご飯を何杯でも食べられてしまう気がするくらい。

だったら、もうそろそろそれだけで生きていけばいいんじゃないのワカメちゃん?というのがここ数日の再頻出のセルフトーク。特に、クライアントに対して「あなたがワクワクすることを人生の中心に据えて生きていきましょう!!」って誘っているのに、自分はどうなんだ??という問題をどうしたものか。

「ドノクチガー」というやつだ。言ってることとやってることは合致した方がいい。

そして多分、自分の人生に嘘をついている状態では、最大限にパワフルなコーチにはなれないんだろうなというのも見えてきた。あと数ヶ月で資格も取れてしまいそうなコーチング。でも町家再生のための工事費もしっかり稼いでおきたいし。

さあ、どうする!春は迷いの季節。


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