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源氏物語って何?

大河ドラマの「光る君へ」が話題になっていて、じゃ、源氏物語を読むんだったら、与謝野晶子版か谷崎潤一郎かという話題になってしまっていた。

私にはどちらも難しく挫折してしまっていたのだった。

もう、昭和の文章でさえ、現代訳が必要なほど私たちはへだたってしまった。彼らは江戸文学の素養があり、それが理解出来ないと読み込めない。

私は大学で樋口一葉を現代訳して勉強した。そのあたりのことは皆ほとんど知らないじゃないかな。

私は実は源氏物語を国文学の学生時代に全巻を原文で読んだことを思い出した。意味がわからんかった。

それで読んだのは田辺聖子版だった。私はその頃は田辺聖子を新作が文庫に出ると読むようなファンだった。彼女の古典への精進にも感動していた。最近、百人一首の解説を読んだのだけど、改めて和歌について知らなかったと恥ずかしった。

そして、田辺が私淑していた円地文子版も読んだ。それでやっとこさ、内容を理解した。

今の人は2人のこと誰って思うだろう。ビッグネームでなく、色んな素晴らしい作家さんがいた。
文学の世界は今の漫画家と変わらないぐらい多様性があった。その中で優れた現代訳もあったのだ。

今、漫画家さんだなぁと思う。
大和和紀さんの有名な「あさきゆめみし」をはじめ、竹宮恵子の「吾妻鏡」も素晴らしいし、昭和文学であるが、近藤よう子の折口信夫の「
死者の書」の解釈も素晴らしい。色んな文学にアクセスできる。それも素敵だなと思う。

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