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マッチョ思考になるな

カイジ4のレポートでは、★×10をつけ、全体的に褒め倒してはいるものの、スペック礼賛に対して警鐘も鳴らしています。

スペックは激しい方が良い、払出しは早い方が良い、出玉は多い方が良い、16R比率は高い方が良い、連チャン率は高い方が良い・・・というのは提供側のマッチョ思考でしかないんですよ。メーカーもホールもこの路線に陥る。

でも考えてみてよ。カイジのスペックを真下正義に積んだとき、稼働は同じになる? ならんよ、絶対に。スペックは液晶演出の添え物でしかありません。


ほのか「舞います(ムキムキー」

最近、最もマッチョだなと思ったのは「金の花満開」です。大当り振り分けは【特図1】8R確変33%・8R通常67% 【特図2】16R確変80%・16R通常20% 電サポ大当りは全て16Rで払出し2,000個。入口は33%しかなく、引いたとしてもSTを突破しなきゃいけない。うーんマッチョ。

さらに、そのST回数はなんと250回。マッチョすぎる。電サポ100回かと思ったら途中で150回転プラスしてくるからね。盛り盛りですわ。ここまでマッチョなら、ほのかにボディビルやらせればいいのに。

花満開はその性格上、演出を大量に付与できない。それをやろうとして何度か失敗もしています。演出マッチョにできないからこそ、売るために、スペックを尖らせたのでしょうね。ホールも尖ったスペックは大好きですから、その一点に賭けた。


ファンはそこまでマッチョではない

でもね。多くのファンはスペックで絶対評価をするわけじゃない。出玉は多い方がいいし、16R比率も高い方がいいけれど、それを理由に機械は選ばないし、それを理由に遊技をやめたりもしない。マッチョ思考で考えると海物語の稼働を説明できません。スペックで選ぶならみんな今でも北斗無双ですよ。

その海物語にしても、マッチョ思考だと考察の壁にぶち当たります。確変60%だけど出玉1400発の沖海4から、55%だけど1800発もある大海4へ客は移動するのかと。

移動したら「やはり出玉だ」となるし、移動しなかったら「やはり連チャン率だ」となる。恐ろしいことに、マッチョ思考は後付けの結果論と高い親和性を持つんです


16R:4R=40:60と60:40 客はどっちを選ぶ?

もう一つ例を挙げるなら確変の振り分け比率。「客は高い16R比率を望む」という考え方ね。16R:4R=40:60の機械と、16R:4R=60:40の機械。マッチョ思考だと後者こそ正しいとなります。

でもこれを実際に打ったとき、打ち手の受ける感覚は真逆になる。

前者は基本4Rだから、16Rを引いた喜びは大きい。一方の後者は基本16Rだから、4Rを引いたとき悔しさばかり残ります。マッチョ思考では前者を選べないけど、ファンは意外と前者を選ぶ。

その代表は、この子。

まあ、シンフォギアはシンフォギアで継続率マッチョではあるんですけどね。継続率を限界まで引き上げてあるから、4Rを引いても「次こそは・・・!!」と燃えられる。

大切なのは打ったときの印象です。何か一箇所を取り上げて「この数値が秀でているから高稼働したんだ!」という考え方は非常に危険です、というお話でした。


なぜスペックマッチョに陥るのか

スペックは液晶演出の添え物です。でも、打たない人ほど、打たなくても比較可能なスペックに解を求めてしまう。私自身そうでしたから。自腹で打たなくなると、スペックで比較したくなるんです。脳は答えのない状況を不安に感じますから、今ある材料だけで暫定的に答えを出してしまう。怖いね。

メーカーはスペックを尖らせようとします。理由の大半は「売りやすくするため」です。もちろん稼働してほしいけど、まずは売れなきゃ話にならない。手抜きっぽい機械ほどマッチョなスペックになるのは、そのためです。

そもそもメーカー自身が「売るためにスペックを尖らせてる」と言ってる状況で、スペックに稼働の解を求めちゃいかんでしょ。

ゆえにカイジ4は凄い。本気で作った看板機種にマッチョなスペックを搭載した。しかも比較対象となる機械は存在しないから、スペックマッチョな人達もイチコロです。牙狼を最強に押し上げた手法そのものだと思いましたね。

何を言いたいかというと、カイジの有料レポートを買ってねということです(マッチョ思考)

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