正義マンとは何か

消費税増税に伴い、イートイン脱税、正義マンという言葉がトレンド入りしました。前者は「持ち帰れば消費税8%なのを利用し、持ち帰るフリしてイートイン（店内）で食べちゃう」こと。本来なら10%ですから、脱税っちゃ脱税です。このケースは私も何度か確認しています。

で、この行動を苦々しく思いスタッフにチクる人達を「正義マン」と呼ぶ。ワイドショーでも取り上げられて有名になりました。

このイラストは良く出来ていて、困惑する店員と得意気なオッサンという構図は多く見かけます。ここで店員が何も対応しないとどうなるか。オッサンはキレるんですよ。このブチ切れまで含めて「正義マン」です。

ネットメディアの解説を読むとこんな例を挙げていました。

「離婚するかもしれない、ということを先輩に話しました。他の人には自分のタイミングで伝えるので、いったん内緒でお願いしますと伝えたはずが……。『あなたからは言いにくいと思って、総務に伝えておいたわよ！』と相談もなしに報告していました。よかれと思ってしてくれたらしいですが……。あの人には言わなきゃよかった」（30代・男性）

いやいやいや。

断言しますが、これは正義マンじゃない。何も知らずに記事を書いたのでしょう。これはただのお節介です。良かれと思って動くお節介な人達と正義マンは決定的に異なります。総務に伝えた先輩はただの善意。善意の果てに暴力性を帯びて初めて正義マンなのです。