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新型スイフトに乗ってみた【評価★×5】

外観

うん。リッターカーw

フロントグリルは大きめで現代風。イキッたような感じはしないね。元気な男の子というイメージ。ハニカムグリルなのは私好み。

個人的には前の方が精悍で好きかな。

特徴的なサイドシルエット。

あれ? リアのドアハンドルは? まさかの3ドア?

昔の軽自動車じゃあるまいし、いまどき3ドアハッチバッグ? と思ったけど、流石にそんなことはなかった。

なんでか知らないけど、軽自動車やリッターカーの5ドアはダサイっていう風潮あったんですよ。1990年くらいまでかなぁ。

後部座席の乗降性を考えたらリアドア有利に決まってるんですけど、みんな助手席を前に倒して後ろへ乗り込んでいました。


内装

うん。車格なり。

ただ、ノートのような安っぽさは感じません。良い意味のチープさ。スイッチ類は武骨で操作しやすいぞ。

ハンドルのサイズ、太さ、形状、すべてよし。スピードメーターやタコメーターの0位置を真下に設定し、シフトノブカバーを革製にしているあたり、走りの良さをイメージさせます。

ポケット類も手の届く位置で使いやすい。ダイハツやホンダとの軽自動車戦争で培ったノウハウが生きてると感じました。

写真ソース→【SUZUKI公式

5ナンバーサイズのリッターカーは、旧型マーチを10年近く乗り倒したので、とても馴染み深い。日本に適したサイズだなと思います。

後部座席は意外に広い。

足元はさすがに物足りなさを覚えますし、それこそノートと比べると狭さも感じますけど、そもそも4人乗車をメインにするならスイフトじゃないわけでね。

トランクは深め。

ゴルフバッグを横向きには入りませんけど、ボディサイズの割に使いやすそうなラゲッジスペースでした。


運転し初めてすぐ感じたこと

発信すると同時に、感じた事のないフィーリングを覚えた。なんだこれ、なんだこれ。軽やかな加速だけでなく、不思議な操舵感だ。不思議だけれど不快じゃない。

インターチェンジに入った瞬間、その疑問は氷解しました。このクルマ、軽いんだ。ものすごい軽量。ゆえにエンジンを吹かさずとも自由に操れる。

重い車は遠心力も大きく、急カーブでは左右に振られる。マツダのアクセラはGコントロールでそれを帳消しにしているけれど、スイフトは違う。軽いから、そもそも遠心力が小さいんだ

調べてみて驚いた。なんと840kg!!軽自動車より軽いぞ! CVTで870kg、最も重い4WDでもわずか930kgだ。

ちなみにうちの軽自動車N-BOXはCVTで930kgですわ(汗)

ネット上の笑い話で、「スズキは技術革新のリソースをすべて軽量化に振り分けてる。燃費向上も安全性も平均で構わない。ひたすら軽くしろと。なぜならそっちのほうが楽しいから」。

もちろん作り話でしょうけど、「まず快を求める」姿勢って、素敵よね。そらRJCカーオブザイヤーを受賞するわ。

パチンコ業界もそうでなきゃいけないと思うんだ。映像の美しさやスペック、凝ったリーチではなく、まず快ナリや? って


高速道路を走ってみて

車重の軽さゆえ、遠心力も小さい。それでいて軽自動車より車幅もホイールベースも長いため車体は安定する。うは、これは楽しい。

同じ感覚をロードスターでも感じた。しかしスイフトは、ロードスターの半値だ。スポーツタイプのRSを買ったって格安。それでいてしっかり4人乗れて荷物も積める。

もちろん本格的に走れば限界性能で大きな差になるだろうし、比べるような関係でもない。でも、ロードスター同様、マニュアルで運転してみたいと思った。

スポーツ的な印象になるのは、硬めのサスペンションに依るところも大きいのかな。路面を凹凸を残さず拾う感じ。直前に乗ったノートは柔らかめだったので、余計に硬く感じました。

これ、ひょっとしたらタイヤの空気圧を高くしているのかも。アクセルを放った後、やたらと転がります。軽自動車やリッターカーは、JC08モードの燃費を稼ぐため、既定の空気圧を高めにしたりするそうです。それかな。


まさかのクルコン

レンタカー用のベースグレードかと思いきやクルーズコントロールまでついてた。でもあえて切ってアクセルを踏み込む。ああ、キモチイイ。

派手に踏み込んだのと、外気温が40度近くアホみたいにエアコンを効かせたので、燃費は大変なことに……。

パワフル過ぎないので、高速道路でも盛大に踏み込める。サーキットを走るわけじゃないんだから、「5000回転くらいから本領を発揮し~」なんていらないんだよね。

日常域での軽快さと、高速道路で100キロに達するまでの加速。追い越し車線へハンドルを切ると、意志と同時に追従する車体。どこまでも走っていきたくなる。本当にこれを150万円で買えるのか。

とはいえ、スイフトの性格からして「回してナンボ」的なものはあるわけで。それはスズキ自身が一番分かっているのか、なんと、クルコンを作動していても4000回転くらい回してくるのよ。

高回転域のエンジン音は、これまた「快」でした。


気になる点

スピードメーターの刻みっていうんでしょうか。

一般道では60キロ程度の速度を一番使うと思うんです。その60キロのとき、スイフトの針はまだ8時方向。

この角度、普通のクルマなら0キロよ。なんか怖い。

使わない100-220キロの部分ばかり広い面積で、普段使う0-60キロは狭い範囲。現在の車速を把握しづらかった。

あと、走っていて何度か戸惑った。CVTではあるんだけど、ATでいうところの2速と3速の間にあるとき、慣性走行を絡めて往復すると、時々ガタ付いた。たまたまか、なんなのか。

まあ、細かいことなんですけどね。他に不満点が無いから気になってしまいました。


まとめ

低速、高速、曲がる、止まる。シャシーが良いのか、すべて小気味よい。走っているときの安心感は、同クラスで比較するとデミオやマーチより上です。つか、マーチがぶっちぎりで下なんだけども。

いやぁ、スイフト、いいなぁ。これは★×5を付けざるを得ない。

スズキはセダンタイプを作ってくれないかしら。インドでは出してるんですよね、スイフトセダン。

日本でも、ぜひ。出してぜひ。

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