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ヒッピーの髭

思い出す限り、10年前の当時だけが
そのヒッピー男が唯一
髭の長さをまだ気にしていた
我々の貴重な青春時代であった。


わたしは上海にいた。
暗黒時代真っ盛りの時期、最後「光」に向かうために必要な経験をしていたころで
そんな時、わたしはヒッピー男に出逢ったのだった。

ヒッピーは、わたしの光となった。



一応、アメリカ文化やらヒッピー文化に馴染みのない諸君のために
ヒッピーについて説明をすると、60年代世紀のスーパースタービートルズの時代に「戦争反対」と書かれたボードを掲げたあの若者の集団を思い浮かべてもらえばよい。
特徴として、汚いレインボーカラー又はアースカラーの破れた布を身に纏い、男は髭をボーボーに伸ばし、女はわき毛をボーボーに伸ばし、マリファナをこよなく愛し日常的に利用しており、菜食主義でジャングルに住んでいる。
時々頭のキレるものもいれば、正真正銘頭が弱いものも中にはいて、彼らの合言葉は
「愛」と「平和」である。
(筆者の完全なる主観より)


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