「唄え」 虹-空-月-星-風
息子は2歳
こうして、
唄を唄うことを覚える。
虹色の橋がかかるまで
ふにゃふにゃとした
可愛い声が奏でる不完全な一曲が終わるまで
ぎゅっと
小さな手を握る。
境目のない虹色の
その声が、柔らかさが
わたしの中の愛を
狂ったように撹拌する。
それは溢れて涙として地上に落ちる。
月は一度も
欠けたことはなく
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