09-06-17 肩甲骨に生えた羽

17年9月6日記録


ここ数日の
新たな境地がどんどん開拓されてくかんじが全く言葉にならない。

 

望むものをイメージしようとベッドの前で突っ立っていると
彼と手を繋いで歩きたい、
から派生

 

そんなことは最早とっくに超えており、
今更なぜ思いついたのかすらわからない。

そのまま倒れるようにして、

入っていくと

崖の前で向こう岸に飛ぶイメージ

そこからの、
いや、向こう岸どころか谷に飛び込む

からの、
空高く飛ぶ。
上昇していく。

自分だけが飛び降りて人々を置いていくのではなく

上がっていくときに
腕を掴んで持ち上げて
お願いだからすりぬけていかないでと
必死で願いながら

どんどん上がっていく

それをぐしゃぐしゃになりながらまずやる

もう傷を癒すとかいう段階じゃない

感じていくのは同じだが、
あくまでも
マイナスからゼロではなく

プラスからさらにプラスのような

そこで彼が落ちていくか
あとから這い上がってくるか
わたしの手を掴んだまま一緒に上がって来られるかは
天に任せた。

しかし念じる力、信じる力、自分の持てる愛については
もう全てをそこにつぎ込んだ。

そのまま倒れて
何がどうなったかわからぬまま

気を失ったが、

なんとなくその後の印象で
完全に置いてきて手放しが起こったというよりも、

はたまたギリギリついてきてくれたというよりも、

 

自分の肩甲骨に小さな羽が生えたような感覚に。

 

それが彼なのだ。

 

 

一応一つになっている。

 

もともと彼とはもう離れる不安のようなものはなかったが、

とりあえずついてきているということなんだろうか

 

最初の崖のイメージのときに、

母はすでに、置いていくことにしていた。

 

 

この34年間、求めつづけ

求めつづけ、

それが間違いだったことに気づいたとき

 

最後こんど自分が手を引こうとした。

 

自分の愛情が、

溢れるほどの

 

愛の規模と深さが、

 

なにかを救えたり

なにかを変えられたり

なにかを癒すことができたりするのだと

 

信じてきた。

 

 

 

 

それはたしかに事実だが、

 

自分が与えられる次元の愛を必要としていない人間にとってそれは、無用の長物でしかない。

 気づいたのは、34年経ってからだった。

 恋人に対しても同じことを想った。

 

 

彼が好きで、

母が好きで、

 

 

とことん、愛することを選択した。

 

 

 

 

しかし受け取る器もまた、

 それだけの愛を入れる空白がなければそれはただ、溢れて器を壊してしまう。

 

のぞみは一つだった。

天に手を合わせて願う、どうか、わたしの尋常じゃないレベルの愛を受け取れるだけの

その器を持ったひとに出会わせてほしいと。

 

 

初めて腹のそこから

 

恋人以外の「誰か」ではなく、

 

表面的なその「ひと」ではなく

 

 

こう、

 

 

「愛を受け取れる器」のようなものを

 

しっかり望むことができた気がする。

  

家族からも分離し

恋人をも捨てて

過去も失い

 

 

たったひとり、今から未来へ、

未知なる自由へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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