7 助手席

3年前に乗っていた同じ青森ナンバーの車で迎えにきた山下の細やかな気遣いやマメな配慮は、何もかわっておらず、時間のことと同じく心配する要素がひとつもなかった。


わたしは山下がどこかに連れて行ってくれるときに、車のドアを開けたことがない。
さてとと乗ろうとしたときには、ドアを開けてそこに立っている山下がいて、ちょこんと座るとドアがパタンと閉まる。よしどこかに着いた。降りようとするときには、なぜか山下は外にワープしていて、助手席のドアが勝手に開く。

わたしはその車の助手席に乗せてもらうのがいつも何よりも好きで、山下と別れた後にいろんな人の車に乗せてもらう機会はあったけれど、なぜかそわそわ落ち着かないことのほうが多かった。

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松永 まい

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松永 まい

NYでベジタリアン料理人〜スピリチュアルセラピスト。

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