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根底の理由、幸せにしたい2


あなたが、誰かを傷つけたくないのはなぜですか?
嫌われるのがこわいからですか?責められるのが怖いからですか?

それとも罪悪感を感じたくないから?



「相手を尊重する」というキーワードを丁寧に紐解いた、2016年4月。
母の猫が死んだことをきっかけに

私の中で湧き上がった、「自分よりも他人」というはじめての感覚を
みにつけていくまでのプロセス。




他人ために生きてはいけない、自分が幸せになるのが先だと

そう勘違いしてはいませんか?

いのちに、触れてください。あなたが生まれてきたいのちの源、
あなたの親という偉大な存在は

今日、幸せに笑っていますか?


生と死のはざまで、
あなたはどこに向かいますか?






根底の理由〜マグノリア①つづき




相手を尊重したいのは、なぜなんだろうか?

そしてまた、相手を尊重できない自分を受け入れられないのはなぜか。

「相手を傷つけたくないから」のもう一段奥には、

どんな理由が隠されている?

その答えは、

「相手を傷つけたくないから」ではないのだ。


そのときのわたしの内側から、シンプルに

「好きなひとを、幸せにしたい」

が出てきたとき、ハッとした。


今までに何度も書いている、
自分のワクワクする興味の矛先

「気づきたい、学びたい、成長したい、変わりたい」

それは、確かに、純粋に

それが楽しくて仕方がないからもある。


でも「どうして相手を尊重したいのか」と聞かれ紐解いていく中で


「好きなひとを傷つけたくない」

「好きなひとを幸せにしたい」

が浮かび上がったときに

わたしが


気づきたいのは、

変わりたいのは

成長したいのは

自分のワクワクのためじゃなくて



「ひとを、幸せにしたいから」なのだ

とわかった。

自分が真実に「気づけ」ば、

むやみやたらと人を傷つけることはなくなる。

自分が「変われば」、

ひとはそこから、何かを受け取る。

今まで長いあいだ、

「これ以上自分自身を傷つけたくない

これ以上他人を傷つけたくない」

の、マイナスからゼロへ向かっていたのが


「わたしは、ひとを、幸せにしたい」

文字どおり生まれて初めて

ゼロからプラスに向かって転換したのを感じた。

どれほど好きなひとがいても

愛するひとができても

親に感謝はしても

息子が生まれても

「自分以外のなにかを幸せにしたい」



と本心から思えたことは、

いまだかつて一度もなかった。



それはおそらく、

順番として


「まずはとにかく人のことよりなにより

不幸な自分をなんとかせねば・・」

があったからだ。

そして、わたしが参考にしていた方法論は常に


「他人よりも常に自分を先に考える」

と謳っていた。







しばらく穏やかな日々が続いて
涙することが減っていたところ

ひさしぶりに泣くのが仕事の泉の主らしく、

涙で構成された泉の水が溢れた。



母の愛猫、ひめちゃんは、

病院の暗く小さなゲージのなかで、



もう生きているのか死んでいるのか

わからないような目をしていた。




数日がたち、

日に日に生気を取り戻すことを祈っていたわたしは

息子を連れて、病院に見舞いにいく。




薬漬けで食欲増進剤を打って虚ろな目で

何かを食べるその様子は、



何が本当で何が嘘なのか

わたしにはもうよくわからなかった。



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