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MMM2009-2018:見守るしごと(MMM2014)

MMM2013をもって出展することと、プロデューサーをやめた。今回は、心機一転の2014年の話。

2014年というのは、ぼくにとって転機で、宝塚大学の専任講師として働き出した年でもあり、下北沢での生活を始めた年でもあった。また、当時執筆していた博士論文も大詰めを迎えていた。MMMは現在も続いている、中村(やす)さんをプロデューサー、橋口(静思)さんがチーフキュレーターという体制になった。必然的に、ぼくの関与は薄くなった。

だから、この年のMMMで特に覚えている瞬間は実はMMMの本体ではない。

共にMMMを始めた緒方(伊玖磨)くんの結婚式だ。前年度に緒方くんから「お世話になったところで結婚式をやりたい」という嬉しい提案があり、湊線を貸し切りで結婚式をやることになっていた。しかし、今思えばいろいろとご迷惑をおかけしてしまった…。今回はその時の話。

というのも、遅刻してしまったのだ。結婚式の日時は事前から伝えられていたので、前から予定は確保していた。しかし、結婚式当日に、大学から大事な仕事を頼まれてしまった。もちろん結婚式を優先すべきだが、新人という立場上、簡単に断れるものでもない。

とはいえ、なんとかならないか…。

ということで仕事当日に、相談してみたら、「それは仕事優先しちゃダメダメ!行かないとだめだよ〜」と言ってくれた(宝塚大学関係者各位。あの佐藤事務長が、ですよ!)。そうと決まれば、(なんとかなることを想定して準備していた)車を飛ばして新宿から那珂湊へ!

しかし、那珂湊だと…間に合うかどうか際どい…!その時、田島はひらめいた。

「阿字ヶ浦に行けば、確実に間に合うのでは…!」

そして田島は阿字ヶ浦に急行!阿字ヶ浦駅3分前に到着!!

阿字ヶ浦で無事(?)結婚式に合流。緒方くんを始めとして「こいつなんで阿字ヶ浦にいたんだ…!」と唖然とする一同。

その後那珂湊で式典が開始。ブーケトス、ならぬブロッコリートスというものが行われた。受け取る人が受け取り、無事に終わるかと、思いきや。

緒方くんが「ぼくの結婚式に遅刻した不届きものがいます!」とブロッコリーにマヨネーズをかけた上で、ぼくの口に突っ込んできた。

この写真はその時の一枚。爆笑する緒方(右端)と悪びれない田島。ほんとうに、すみません…。ありがとう!!

…と、これが2014年の記憶。MMMの当事者ではない、平穏で、幸せな一年だった。

しかし同時に、「当事者」でないことに対する物足りなさも感じていたようだ。こんなツイートをしていた。

実際、ぼくは次の年から徐々に「鑑賞者」をやめることになる。

それはまた次の話。


ちなみに、上記ツイートにこんなコメントがついている。

リプライをしたのは宝塚大学にぼくを呼んでくれた渡邉(哲意)さん。この後、渡邉さんとは大学改革を始めとして、実に沢山のプロジェクトを一緒にやることになる(今もやっている)。

こんなこと言って、後悔してないだろうか。

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