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あなたにもできる毎日を英語づけにする方法

前回のお約束の、英語づけ環境を作る方法を紹介します。目標は1日の50%以上、できれば75%以上の時間を英語づけにすることです。睡眠を除く1日を18時間とすると、それぞれ9時間以上、あるいは13.5時間以上となります。しかし職場や学校が完全に日本社会であれば、1日の中で英語漬けになれる時間は多く見積もっても8時間でしょう。しかしその8時間のなかにも、家に帰れば家族がいるし、そんなに時間を取れない。

ここでは、このハードルを越えるために私が実践してきたことご、他にも考えられるアイデアを書き出しました。

一人で英語づけになる時間を割り出す

まずは自分一人で英語づけになれる時間を割り出してみましょう。自分一人になれる時間はどれだけありますか?通勤通学、家での勉強時間、テレビや新聞、読書や自分のスポーツの時間などを足してみてください。平日でも例えば4時間くらいはあるのではないでしょうか。これらの時間をどう活用するかは、比較的簡単ですから、次回へ回します。

しかし1日に50%を目指すなら残り例えば5時間、1日に75%を目指すなら残り約9時間が必要です。さてどうするか?答えは、

一緒に英語に取り組むパートナーや仲間を作る

仕事中であろうが、家庭であろうが関係ありません。あなたの熱意とコミットメントとリーダーシップ次第です。今回は、このパートナーや仲間を巻き込んだ英語漬け環境の作り方について掘り下げてみます。ここが一番ハードルが高いと思われるからです。スタートを乗り越えられれば、他のことは非常に簡単にできるようになります。

家庭で

まずは家庭ではどうでしょうか?パートナーや子どもと一緒に英語に取り組むことをしてみたらいかがでしょう。私の知人のドイツ人とオランダ人のカップルは、子どもたちに対して夫は常に英語、妻はいつもドイツ語で話しかける、ということを徹底しドイツにいながらにして子どもを独英のバイリンガルに育てました。彼らは日本に滞在していた3年間もこの厳格なルールを続けていたそうです。最初は違和感があっても、すぐにそれが習慣になるそうです。

私の娘も、学校での日本人の友達同士でも普段は英語で話しています。英語がそこまで達者でない親がいた場合には日本語に切り替えるようです。これも習慣です。私とのやりとりは会話は日本語ですが、メールやWhatsAppは英語です。

職場で

私が日本の職場でやったこと。ある時の私の直属の上司は日本人でした。私の下には日本人が二人、中国人、フィリピン人、フランス人が各一人でした。フィリピン人とフランス人の英語は問題なしでしたが、残りの彼ら入社1〜3年目の3人の英語力を鍛え育てる必要がありました。上司と二人で相談して、私たちは日本語を使わないということを決めました。その瞬間から英語です。やり出してみるとそれが二人の間ではすぐに習慣になりました。トイレであった時も英語、二人で飲みに行っても英語になりました。むしろ日本語で話す方がこそば痒い感じでした。最初に英語に切り替える時の気恥ずかしさは、活性化エネルギーのようなものです。英語の世界へ移動するのに超えなければならない、そのために決意と行動がいる。しかしそれは一瞬です。超えてしまえば、英語で話すのが当たり前になる。あとはそれを維持するのにちょっと意識するだけです。三日ほどでそれが習慣になりました。

それ以前に勤めていた会社では、「英語をマスターすることは異なる考え方を身につけること」でも触れた通り、日本語が主流の会社でした。私だけは、何らかの提案やその他のeメールのコミュニケーションをすべて英語でやっていました。アメリカ人たちにもforwardされる可能性があるからです。オフィスで誰かと議論するときも、日本人に対しても基本的に英語で話しかけるようにしていました。それは近くにいるアメリカ人にも聞こえて、ディスカッションに参加したいと思ってもらうためです。しかしこれには相当な腹を括る必要がありました。ほとんどの日本人の同僚からは「うっとうしいやつ」とか「ちょっと英語ができるだけで生意気だ」と思われていたはずです。しかし私はそんなことは気にしませんでした。この覚悟が必要だと思うのです。こうやってきたことで、日本語での会議のあとでもう一度アメリカのエンジニアに説明してもう一度会議をする、という必要がなくなったのです。

さて、以上の二つの例は、ともに私の職場では英語が絶対に必要であったという前提条件があります。そうではない大多数の方の場合はどうすればいいのか。

あなたにもできる職場を英語必須にするアイデア

あなた一人が率先してできることは、英語でのコミュニケーションが社内で必須となる環境を徐々に築くことです。これはあなたの担当職が何であろうとできることです。どうするか。原料の仕入先や販売先、業務提携先などを国外に求めればいいわけです。ネットでいくらでも探せますよね。まずはeメールのやりとりから、電話、そして実際に会って商談をすることになるでしょう。これに関わる全ての文書やデータも英語化する必要が出てきます。人事の採用担当ならば、採用対象枠を世界に広げればいいわけです。

そして日本人でない人を採用した場合、その人がいる部署やその人が参加している会議は英語にするというルールを宣言するのです。これが何より大切です。会議でも雑談でも、日本人以外の人が一人でも入ってくれば英語に切り替えるというルールを徹底させることです。やがてこれは職場のカルチャーになります。何も日本人同士で英語で話すことを強制する必要はありません。ここはやりたい人がやればいい。

しかし消費者相手の商売をしているのなら、日本のどこにいても英語でビジネスをするチャンスは日常茶飯事なのではないですか?別に中国人留学生をアルバイトに雇わなくても、あなたが英語を身につけ、お客さん相手に本番を通した訓練ができるのです。

週末の時間の使い方

さて、残りは週末の時間をどうするかですね。Meetup.comを使うのです。Meetup.comは実務から趣味まで、テーマごとに様々なグループがあります。自分の住所から何キロ圏内という検索設定もできます。日本では、都市ごとにページがあります(Japan Meetup Groups - Meetup)。きっとあなたが興味を持てそうなグループが見つかるはずです。なければ自分でグループを作ってしまえばいいのです。

もう一つ手軽にできるのが、英語でのボランティアガイドです。最近では、英語ボランティアガイドを集めているグループや会社もあります。例えば Japan Local Buddy。他にも行政が組織しているものもありますから、「英語 ボランティア」というキーワードで検索してみてください。観光地の近くに住んでいれば、いきなり外に出て行って、外国人観光客らしき人に声をかける。その度胸さえつけば、言葉を覚えるスピードは格段に早くなります。「英語がまだ満足に話せないのに」と怯むことはありません。出たとこ勝負です。そして数をこなす。場数を踏まなければ言葉なんて身につきません。

これらを全部組み合わせると、ほら、あなたの時間の大部分は英語を使うことにできるのです。

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