見出し画像

Oculus Go:最近試したアプリ

スタンドアロンVRヘッドセット、Oculus Goで遊んでみた記事の続きです。以前の記事はこちらから。

Oculus Goが来た|R-9|note
Oculus Go:使用感やアプリなど|R-9|note

コンテンツがない!

ないというか少ないのです、まだまだ。ホーム画面には一応、話題の360度動画だとか人気のアプリとかがフィードのように流れてくるのですが、3週間くらいほぼ同じものの繰り返しで新しさがない…。せめてVR系ニュースサイト(Mogura VRとかPanoraとか)とかと提携して、ニュースフィードが流れてくるようにしたらいいのになあ。

でね、これはホント思うんですけど、Oculusが360度2D動画360度3D動画をごっちゃにしているのが全然わからない。前者と後者はVR的な実在感(プレゼンス)においてまったくの別物で、せっかくリアルスケールの3D表現ができるのに2Dコンテンツではそれを活かしきれていないと感じる。なんならホーム画面のおすすめ動画フィードに出てくるのはほぼ100%が2Dの作品で、ただぐるっと見回せても別になあ…みたいな。

確かに、YouTubeに行けば360度/180度3Dの動画がけっこうある。ダニー・トレホが黙々とタコス食ってるところを見つめる動画とか。

でも全画面表示にすると解像度が全然足りなくて、ほぼすべての動画がボケボケしている。ブラウザが重くて切り替えがメンドクサイ…などなど、インターフェースがまだ最適化されていないのです。

Oculus Go、全体的にハードはすごくいいのにソフトが追いついてないので、もしいま事情をよく知らない人に買いかと訊かれたら、わたしならもうちょっと待ってもいいかもしれませんねと答えます。

続いて、最近試してみたアプリの覚え書きです。

Blade Runner 2049: Replicant Pursuit

これねメチャメチャいいですよ!Oculus Goで体験したアプリのなかでも個人的ベストです。VRってここまで表現できるんだと初めて思った。内容としては、スピナーに乗って例の退廃近未来都市をカーチェイスするのを一人称で体験するだけのデモなんだけど、冒頭、例のSEとともにフロントガラスのスモークが晴れると、車の外にちゃんと雨降る都市があるんですよ!空気を感じる。フワーと浮かび上がるところなんか声出ちゃうし、上に下にぐるんぐるん飛び回る。完全にあの世界に行ける。

で結局のところVRって、コンテンツ次第なのだと思い知りました。このクラスの体験がもっとたくさんできるなら、もっと広くウケる余地はあると思う。コンテンツ作る人たち頑張って…!

Omega Agent

前述のブレードランナーのアプリが超良かったので、町を飛び回るゲームをやってみたくてこれを。ジェットパックで箱庭都市を探索するゲームです。めちゃめちゃ酔うこれ…。ローラーコースター系でも全然平気だったのに、これはボエッとなってしまって15分と続かない。Oculus Goで遊べるインディーゲームにしては、全体的なデザインやチュートリアルがちゃんとしているし、どちらかといえば好きなジャンルの作品なので惜しい。

Trains VR

線路を好きなように引いて汽車のおもちゃを走らせる、簡易トレイントイシミュレーター。ボタンひとつで汽車のなかに入れたりしてVRにうってつけの題材なのだけど、なぜか3Dでなく2Dなのでだいぶ魅力が減ってしまっている。3D対応しないのかしら。

Coaster Combat

コースターゲームの定番のような評価になっている本作がデイリーセール対象になっていたので買ってみた。ただ乗るだけでなくて、散らばっているアイテムをコントローラーで撃って集めるみたいなゲーム性があるところが楽しい。高低差激しいヒマラヤのコースが良くて、何回も遊んでしまう。

グラフィックは他のゲームと同様、初代プレイステーションとは言わないまでも初期のPS2くらいのポリゴン数とテクスチャ感ながら、処理落ちとか一切なく推定60fpsで快適に動くので、スマホVRとは違うハード的なポテンシャルをすごく感じる。

Worship Space

サイバーブディズム祈祷アプリ!インストールは全然おすすめしないんですけど、世界観が狂っていておもしろかったので。起動するとまず、目の前に黄金ブッダ坐像が3体並んでいる。お香を焚いたりお経を読んだりできる(例えば般若心経だったら般若心経の字幕と共に謎のBGMが流れる)ので、VR空間で好きなように祈祷ができる。ブディズムのことよく分からないんですけど、なにがしかの効力あるのこれ。

ちょっと変なとこクリックするとAliPayに飛ばしてリアルマネーを要求してくるクソアプリなんですけど、VR祈祷をどう考えるのかに向き合わなきゃいけない時代がもうそこまで来ているので、宗教の人も大変だなあと思いました。電子集会場に集まり3Dモデルの偶像を拝めるバーチャルカルト教団とかも生まれるかもしれないというか、既にあるのかも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?