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インディーゲーム日記(1) Blink

まえがき:

インディーゲームが好きで、たまに購入しては遊んでいます。インディーゲーム(インディーズ・ゲーム)とは、任天堂とかナムコとかみたいな大手メーカーによるものではない、独立系の開発会社ないし個人によるゲーム作品のこと。大抵は数人~十数人という小規模のチームによって制作され、場合によってはゲームデザイン・プログラミング・グラフィック・音楽を1人でやってしまうケースもある。広い意味でいう「同人ゲーム」ですね。

いまや多くの方がご存じかと思いますが、PCゲームにはSteamというプラットフォームがあり、多くのインディーゲームがSteamを通して流通しています。私はゲーム制作者ではないので売る側のメリットはよく分かりませんが、買う側のメリットとしては、好みのゲームを探しやすい、決済の煩わしさを気にせずに安心して購入できる、再ダウンロードなどの管理がしやすい、などがあります。

さらに、店舗で流通するコンシューマーゲームの価格が7~8千円なのに対し、Steamのインディーゲームの価格は数百円から。大手タイトルにはない、ワンアイデアや芸術性、「こんなゲームを作りたいんだ!」という熱意が詰まっているあたりは、まさしく同人誌に近いものがあると思います。

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プレイヤーがゲームに求める要素っていろいろとあると思いますが、私の場合はもう「何度も何度も、何百時間も遊べる」みたいなのはよくて、逆に数時間とかでスパッと終わって一瞬の感動を残してくれるゲームと出会いたいと思っています。誰も遊んだことがないような挑戦的なゲームがやりたい。そういう意味で、全世界からとんでもない才能を持ったクリエイターが集まってくるSteamのインディーゲームの世界は、未開拓の沃野のようでもあります。

…とはいえ、PCゲーム、しかも海外製ゲーム(洋ゲー)ってハードルが高いイメージがある。私も20代までずっとコンシューマー派だったので、「キーボードとマウスでゲーム!しかも洋ゲーって銃でゾンビとかをバンバン撃って血がいっぱい出るやつでしょ」と思っていました。

前者については、これは家電量販店へ行ってXboxのコントローラーを買えば解決です。PCではUSBのXboxコントローラーがほぼ標準になっており、これがあれば対応しているゲームがほとんど支障なく遊べる。また、Steamには高価なグラフィックカードを搭載したPCでなくても遊べるゲームはたくさんあって、その点も心配いりません。

後者は、まあそういうゲームはたくさんあるけれど…、そうじゃないゲームもいっぱいありますよ、というようなことを、この記事で紹介していければと思っています。

前置きが長くなりました。

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今日のインディーゲームはnextReality Gamesの「Blink」。横スクロール式のパズルアクションで、おととい(3月10日)発売されました。私もこの作品のことはまったく知らなくて、Steamからのおすすめで知った(Steamはしばらく利用していると、傾向からその人が好きそうなゲームを自動的にリコメンドしてくれます)。価格は698円のところ、3月18日まで30%オフ。

大抵のゲームは買うまえにトレイラーを観るとどんな感じの作品か、出来はどの程度かがよく分かるのですが、本作もその例に漏れず。パッと見て「あっ好き!」となり購入しました。ピクセルアートで表現された世界、幻想的な音楽、そして動画の後半に登場する謎めいた生物…。

プレイヤーはマフラーと帽子を着込んだ少年もしくは少女。行方不明になってしまった父親を捜して、たったひとりで遺跡の探索へ向かいます。

ゲームの根幹となる部分のしくみは簡単で、コントローラーのRボタンを押すとプレイヤーだけが「影の世界」に入って、光の当たっているところだけが足場になる。

逆に光が当たっていない部分は(たとえ地面であっても)足場と判定されなくなるので、落下して死にます。要するにこのギミックを使って、高い場所を乗り越えたり、一見行けないように見えるところへと進んで行きます。

ジャンプで届かないところも…

ライトが当たっている場所は足場になる

プレイ時間はそんなに長くないゲームのようですが、序盤から「動くライト」のタイミングを計ってジャンプしたり、「ライトのスイッチ」をON/OFFして足場を作ったりみたいなパズルがバランス良く配置されていて、レベルデザインもいい感じです。

Webサイトによると開発したのはRyan SlighさんとLoic Ferdinandiさんという2人の学生さんだそうで、おおよそ3年もの期間を経て完成したそう。とにかくグラフィックと音楽から感じられる空気感が素敵です。丁寧に作り込まれた近景の美しいピクセルアート、夜霧が立ち込める遠景。

主人公の村を探索する場面もある

言語は英語のみで、ボイスはありません。ストーリーの進行上多少の英語を読む必要がありますが、たぶん読めなくてもさほど支障はなさそうです。

クリア前、ファーストプレイの簡単な覚え書きでした。

Steam: Blink
http://store.steampowered.com/app/447210/

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