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ペンタブレット One by Wacom

ペンタブ買い替え問題

お絵描き用のタブレットを買い替えたいなとずっと思っていました。2007年に買ったIntuos 3を長らく使ってきて、何年も前から「これが壊れたら買い替えるか~」というつもりだったのですが、ペンタブって頑丈でなかなか壊れないんですね。しかも、OSがバージョンアップしても、特にタブレットドライバの更新をせずとも延々と使える。Windowsすごい!買い替えられない!

とはいえ、問題がないわけでもなくて、最近の製品に比べて明らかに机上の占有スペースが大きくてかさばるとか、表面のプラスチックがたわんで場所によってはギシギシするのが気になるとか、そもそもペン軸のサイズ感が合わなくてグリップ外して雑に紙テープを巻き付けたものを使っているとか…。

10年以上連れ添ったIntuos 3 PTZ-630

ボロボロの戦友。替え芯もそのまま…

でもう、完全に買い替えるつもりで、店頭で検討したこともあったのです。個人的には板タブで良くて、そうなるとIntuosシリーズかIntuos Proか。でもバンドルソフトはいらないし、ハイスペックな機能も全然いらない…と考えると、いまひとつピンとくる製品がなかった。

ツールに投資することに関しては全然かまわないんだけど、おそらくは慣れ親しんだものとはまったく描き味が変わってしまうことへのリスクがある以上、これにしたい!と思えるような決め手がほしい。

買い替えたいなあ、でも買い替えたい製品がないなあ…と思いつつ、古いものをずるずると使い続けてきました。

Oneという選択肢

そんななか、鉢さんの記事でOne by Wacomという製品がワコムストア限定で出ていることを知りました。

エッいわゆるWacomのミディアムサイズで、ファンクションキーもタッチ機能もなくて、バンドルソフトも一切ついてなくて、税込8,640円とかなの?これでよくない?みたいな。しかもなんか、Wacomのサイトの製品リストにもカカクコムみたいなところにも載ってなくて、隠れてひっそりと売っている。

商品詳細 One by Wacom medium (CTL-672/K0-C)/ワコムストア
https://store.wacom.jp/detail/3489

どうも2017年の秋に出たっぽいのだけど、調べてみてもニュースリリースすら見当たらない…。スペック的にも筆圧2048レベルと十分で(今までのIntuos 3が1024レベル)、もう迷う理由ないじゃんと思って速攻で注文しました。

Amazonのワコム公式でも売っています。

Amazon | ワコム ペンタブレット One by Wacom ペン入力専用モデル Mサイズ CTL-672/K0-C | ワコム | ペンタブレット 通販
https://www.amazon.co.jp/dp/B07583VVY5/

すぐ届いた!シンプルなカワイイ赤いパッケージだ

使ってみて

同梱のインストラクションカードからセットアップページのURLにアクセスして、ドライバを含むソフトウェアをダウンロード。このページにはFAQや動画も掲載されていて、だいたいの不明点はここで解消します。あとはユーザー登録とかも特に必須ではなくて、付属のMicro USB-USB typeAケーブルでPCに繋げば普通に使える。

いい感じです。全然問題ない。描き味はたしかにまったく違って、Intuos 3がツルツル滑って抵抗がほとんどなかったのに対して、Oneは紙…ともまた違うのだけど、マットな独特の抵抗感があります。滑らない。最近のWacomのペンタブはみんな同じなのかな。

私は手ぶれがひどくて、クリスタの手ぶれ補正を利用するのはもちろんのこと、前のツルツルするタブレットでは自然とそれに適応した描きかたになっていました。ということに、Oneを使ってみて初めて気がついた。例えば、ペンの入り抜きがうまくできないから、ひと続きの線を描くよりもアンドゥを多用して描くやりかただったりとか(だから筆圧もうまくコントロールできなかった)。これは完全に慣れの問題で、たぶん慣れたらOneのほうが絶対いいんだろうなという感触はあります。

裏は赤い。ゴム足がついていて滑りません。USBコネクタは左側面にあって、この位置は正直ベストではない…。Wacomのペンタブはだいたい左からコードが出る形になっていて、奥から出したほうが多くの場合取り回しがいいんじゃないかと思うんですけど、どうしてなんでしょうね。

とはいえ、汎用のUSBケーブルが使えるので、使い続けて気になるようであればなにかいい感じのケーブルを探します。付属品は長さもちょっと短いし。

旧製品と比較してみると、描画エリアのサイズはMで同じなのにこんなにも大きさが違う!机のうえにコーヒーとかいろいろ置いても邪魔にならないのは助かります。

ペン軸は細めで、自分にとってはジャストの太さ。長さがけっこう短くて重心に違和感があるけど、これも慣れでしょう。

ファンクションキーの代用をどうするか

実は前のペンタブもファンクションキーをまったく使っていなかったわけではなくて、左側の4つの物理ボタンだけは使っていました。割り当てはそれぞれこのような感じ。

・Ctrl+Z(アンドゥ)
・Ctrl+H(表示左右反転)
・P(ペン)
・E(消しゴム)

Oneにはタブレット側にはファンクションキーはなくて、ペン側に2つボタンがついているだけ。ペンのボタンには好きにアサインできますが、ペンを回して指に当たる位置を探すことになるわけで、けっこう使用感は異なる。

PとEはキーボードで代用できるので特に問題ありません。ちなみに、クリスタでE押している間だけ消しゴムになるのめっちゃ便利ですよね(離すと元使っていたペンツールに戻る)。

左右反転もまあ、頻繁に使うとはいえ、キーボードのCtrl+Hでも別に大丈夫です。私は利き手の歪みがひどいので、左右反転で細かく確認しながら修正しないと死にます。これはデフォルトでCtrl+Hだったのか覚えていなくて、もしかしたら自分でクリスタで設定したショートカットキーかもしれません。

問題はめちゃくちゃ多用するCtrl+Zで、左手は常にボタン一発でアンドゥできるようにしておきたいのが悩ましい…。キーボードの別のキーにアサインしてもいいのだけど、どうしたものか。

◆ ◆ ◆

そんなこんなで、概ね慣れと工夫の範囲でどうにかなりそうな気はしているので、これでしばらく頑張っていろいろ描いてみます。モチベーションは上がった!

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