見出し画像

奥多摩に釜めしを食べに行った話

大型連休の3日目、友人の手引きで奥多摩にあるという釜めし屋さんへ電車で行ってみることになりました。なんでも、バイクや車で行くような山奥にありながら、クチコミで人気のお店だそうで、とにかく美味しいらしい。せっかくの連休…どうせ旅行をする予定もないし、せめて日帰りで行って来れるようなところまでなら遠出してみようかという話に。

青梅線 川井駅

立川に朝11時集合。そこから青梅線で1時間ほどで、件の釜めし屋さんの最寄り駅である「川井」駅に着くとのこと。青梅線といえば、昔何度か横田基地の日米友好祭に参加するので利用したことがあるくらいで、わたしにとって福生から先はまったく未知の領域だ。実際、乗換駅である青梅までは、まだ普通によくある西東京の風景なんだけど、青梅から先はリアルに山だ。バキバキに山奥なのだ。

川井駅のホームを降りるとこんな。奥に見えているのは奥多摩大橋。

電車、連休で混んでいるかと思いきや、意外とそうでもなく。考えてみれば、ガチの山歩きで御嶽山だとか奥多摩へ行く登山客は朝イチで行動するのですよね、たぶん。着いたのお昼過ぎだからね。

橋の下を覗いてみると、けっこうな人数が河原で遊んでいた。楽しそう。あいにく曇りがちの天気で、決して暖かいとは言えない日だったけど、無軌道な若者たちが水着ではしゃいでいてビビった。若さだ。

川井駅からお店まではバス。実のところ距離的には1.5kmくらいで、歩けなくもないけど、そこそこの上り坂であることが想定されたので無難に。しかしこの本数だよ。アテンドしてくれた友人が電車の到着時間も含めて計画してくれていなければ、バスは諦めていたかもしれない。

釜めし なかい

バスに乗り込み、ほどなくお店へ到着。すると、ここで想定外の事態…めちゃくちゃ並んでいる…! 15組待ちだって。友人曰く、前に来たときはすっと入れたとのことで、ここへきて連休のヤバさを実感することに。まあどこへ行っても混んでますからね、せっかく来たんだし待ちますよね。

それにしてもこのお店、お庭をとってもきれいにしていて、待っていても退屈しない。鯉とか泳いでいる。

1時間ほど待って入店。メニューはシンプルで、釜めしに関しては「きのこ」と「山菜おこわ」、数量限定の「鶏ごぼう」の3つ。それに季節もので春は「竹の子」、秋は「栗」があるとのことだったので、今回は竹の子釜めしにしました。

釜めし、水たき、漬物、刺身こんにゃく、甘味(お饅頭)。これで1,600円。でこれ、見た目よりも釜が深くてお茶碗一杯どころじゃないんですよね。完全に丼サイズ! すっごく美味しかった。写真見て味を反芻してしまう。これはねえ、このために来る価値全然ありますよ。人気になるわけだ。

釜めし なかいさんというお店です。

小澤酒造 澤乃井園

さて、目的を達成したところでまだ日は高く、時計は15時前。次いで、青梅線で2駅戻ったところにある「沢井」駅近くの澤乃井園へ行くことになりました。ここは「澤乃井」ブランドで有名な東京の日本酒酒造メーカー「小澤酒造」さんがやっているオープンテラス型のお食事処で、日本酒の試飲のほか、おつまみ・軽食なども楽しめるそう。

青梅線沢井駅降りてすぐのところにある小澤酒造。いきなりオールドファッションな酒蔵が見えてきてテンションが上がる。時間帯によっては予約制で酒蔵見学もやっているんだって。

で、もうこんな。わたしは残念ながら大してお酒が飲めないので、ゆずサイダーと酒粕を練り込んだワッフル、それにおみやげ用に小さめのお酒を買って帰るにとどめた。300mlのボトルに700円で原酒を詰めてくれる(ビンにラベルが貼っていない)というのもやっていて、友人のを少し味見させてもらったけど、めちゃめちゃフルーティーでおいしかった。日本酒ってなんでこんなフルーツみたいな香りするんでしょうね、不思議だね。

ちなみに15種類近くある試飲は200円からでお持ち帰り用のおちょこ付き。おちょこを持っておかわりすると100円引きだとかで、至れり尽くせりだ。

でもう、ロケーションがこんなですよ。多摩川の水超きれい。園の外側にちょっとした遊歩道が整備されていて、川のところまで降りていける。こんなところでぼーっと水辺と山々を眺めながら、のどかにお酒が飲めるところが東京にはある…! お酒好きならここだけで一日過ごせそう。

売店が閉店する17時すぎまでのんびりしたあと、帰路へ。参加した4人で立川のファミレスで遅くまでだらだらアフターして帰りました。まさに大人の遠足みたいな一日でした。

電車で日帰りできる範囲にもいろいろあるなあ…東京は広い!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?