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ニンジャスレイヤーTwitter連載7周年に寄せて

7月24日でニンジャスレイヤーのTwitter連載が7周年とのことで、おめでとうございます。ボンド&モーゼズ両氏はもとより、これだけの長きに渡ってコツコツとひとつのことを続けられ、唯一無二のコンテンツとして育て上げた翻訳チームのみなさまには頭が下がります。とても真似できない。同時に、(規模や心構えが全然違うとはいえ)同じように漫画なり音楽なりの創作活動を続けている身としては、日々とても勇気と活力をもらっています。

ニンジャスレイヤーを読み始めたきっかけ

私がニンジャのTwitter連載(2010年7月24日~)のことを知ったのはけっこう遅く、2013年の2月のことでした。Twitter自体は2007年からやっていたのに、それまではまったく接点がなかったのですね。物理書籍が2巻まで出ていたあたりで友人に薦められ、そこから4月までの2ヶ月間で一日2エピソードのペースで読み進め、連載に追いつくという明らかなニンジャ過剰摂取期間を経て、無事ニンジャヘッズとなったのでした。

ただ、連載に追いついてもしばらくの間は実況には参加していませんでした。当時はニンジャ実況専用のアカウントを作っていなかった手前もありますが、何しろ実況ヘッズのノリについていけるか不安もあったのかも。

ニンジャ専用アカウント(epxstudio_nj)を作ったのは2014年10月で、初めて書籍『マグロ・アンド・ドラゴン』のウキヨエ・コンに載せていただいたことがきっかけで、実況もそうだけどもっとウキヨエ(ニンジャの二次創作)を描きたいと思って作ったのでした。

以降、基本的にずっと実況には参加しています。あまりツイート数は多いほうではないけれど、仕事柄ほぼ一日中PCに向かっているので、タイムラインは開きっぱなし。ニンジャTLのない生活は考えられなくなりました。

「やり続けろ」

それにしても、スゴイと思うのは翻訳チームが途切れることなく7年間ニンジャスレイヤーを翻訳し続けているということ。なにか創作活動をしている人ならわかると思うのですが、基本創作ってテンションの激しい上下があるもので、ふと気付くと数年単位で活動が途切れたり、「やります」と宣言したことがなかなか実現できなかったりして、コンスタントに生み出し続けるのって一番難しいのですよね。流れ作業のようなものではないから。

学生時代に音楽活動をしていて心に残っているのが、卒業する先輩に「やり続けろ」と言われたことです。制作にしろ企画にしろ、1回2回やるぞっと思ってやるのって、実はそんなに難しくない。やり続けるのは本当に難しいのです。やり続けて初めて価値が生まれるものってたくさんあるし、長ーいスパンで(それこそ十年単位とかで)やり続けることで初めて届くべき人に届く、なんていうことも往々にしてある。

その意味で、先日のインタビューで翻訳チームがニンジャスレイヤーを20年続くコンテンツとしてこれからも取り組んでいくと仰っていたのは、めちゃくちゃカッコイイと思うし、頼もしい。ぜひそうしてほしいです。

ニンジャスレイヤーを読み始めて変わったこと

私の場合、ニンジャスレイヤーを読み始めた時点でもう十分に大人になっていたので、決定的に考えかたや人生観が変わった、というようなことはないのですが、それでも振り返ってみると、多くのことが変わりました。もし中高生とかの多感な時期に出会っていたら、もっともっと影響を受けていただろうと思います(実際に私にとってそういう作品がいくつもある)。

・生活スタイル

そもそも、自分には小説を読む趣味がまったくなかったので、娯楽の中心にニンジャスレイヤーが飛び込んできたことで自由時間(余暇)の過ごし方が大きく変わりました。映画を人並みに観るようになったのも間違いなくニンジャスレイヤーの影響。こんなに豊かな時間を過ごすようになって、いったいニンジャヘッズ化する前はどうしていたのか、実はもうあまり思い出せません。

・絵を描くこと

ニンジャ二次創作を始めるようになって、各段に絵を描く時間が増えました。それまでも一次創作(オリジナル)で細々とマンガは描いていたのですが、モチベーションがずっと低くて、長くやっているわりに全然上達しませんでした。当然ながら、たくさん描かないと上手くならない。上手くなったかどうかはともかく、ウキヨエ始めてからの自分の絵柄は目に見えて変わりました。

ニンジャスレイヤーから生まれる創作のモチベーションって不思議ですよね。公式が二次創作に寛容なこともあって、作らなきゃ!という気持ちにさせてくれる。で、描けないなりに描いてみると「こんなこともできたんだ」という発見があって。いくつかの同人誌や合同本の企画はまさにそれです。

・ニンジャヘッズとのコミュニケーション

TLのみならず、いろんなイベントや飲み会でニンジャヘッズの方とお会いする機会ができました。ニンジャヘッズって、他の趣味の集まりと違って、それぞれがまったく違うバックグラウンドを持っていて、世代も地域も経験してきたこともバラバラ。でも、どこか共通する因子のようなものがある気がしていて、話していると不思議と気が合うなあと思うことが多いです。決してコミュニケーションが得意なほうではないと思うんですけど、なんでしょうね。

にしても、大人になってから仕事以外でできる新しい繋がりってそれだけですごく貴重だし、大事にしたいと思います。ニンジャで人生を豊かにしよう。

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7周年にかこつけて今更なことをあれこれ書きましたが、これからもニンジャスレイヤーとボンド&モーゼズ両氏、翻訳チームのみなさまの益々のご活躍を応援しています。私もほどほどにニンジャミ~ンしていきます。

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