テクノ新譜試聴メモ:2019-02
Schacke - It Was All A Dream [Interstate 4]
デンマークのアーティスト。これはすごくキャッチーでいい。ラフな質感のある縦ノリの高速4つ打ちグルーヴの上で、ダウナーで内省的なメロディーがひたすら反復する。4分過ぎからのブレイクの抜き差し加減もちょうどそのテンションにハマる。まだリリースは少ないようだけど、これから来るかもしれない。
Henning Baer - Corp [MANHIGH 7]
自身のレーベルからの7番。4曲ともヤバいけど、パッと聴いて明らかにおかしいキュイーンみたいなシンセの音が鳴りっぱなしの超ドープなA1を推したい。
Takaaki Itoh - Plural Present [End of Perception 3]
タカアキイトウさんの久々の超かっこいいトラック。内臓に直接来るヘヴィーな低音の上にフリーキーなシンセがグニャグニャ鳴っていて最高。
Kalter Ende - Depression [SUB TL 40]
スペインのKalter Endeの新作。っていうかここLeandro GamezとHD Substanceのレーベルなんだね。スペイン勢らしい、抜けのいいモダンなサウンドのテクノ。キックはアタック強めで、派手なウワモノもなく使いやすそう。今月はどうも生々しいシンセがグニャグニャしている曲が多い。
Inigo Kennedy - Trajectory [Token 89]
Inigo Kennedyの現状のメイン活動レーベルと思われるTokenからの新作EP。相変わらずのなんとも言えない詩情を湛えたアトモスフェリックな奥行きのあるシンセパッドと、大胆にビッキビキに潰したリズムセクションの混ざりかたが気持ちいい。タイトルトラック以外の2曲も気になる。
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「テクノ新譜試聴メモ」は、R-9が習慣的に行っている新譜チェックのなかから、気になったトラックについて個人的な覚え書きを残しておくものです。原則としてBeatport上で当月内にEPないしアルバムとして新規にリリースされたものが対象。通常は楽曲単位での紹介、まれにEPやアルバム単位で紹介することもあります。
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