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Pixel 3aを買った

スマートフォンをGoogle謹製のPixel 3aに変えました。発表された5月8日早朝の予約開始とともにGoogle Storeで即予約し(布団のなかから)、5月19日に到着しました。

わたしはもともとピュアAndroid端末のファンで、モトローラ製のNexus 6を愛用していたのだけど、買い替えどきがちょうど後継にあたる機種がまったくないタイミングで、やむなく安売りで見つけたZTEのローエンド寄りミドルレンジ端末を"つなぎ"にしていました。そのあたりの事情はこちらに書いています。

でいて、数年間Google純正のPixel~Pixel 2販売において日本がハブられているのを指を加えて眺めていたところ、昨年ようやく出た、待望のPixel 3国内価格が10万円弱とかっていうじゃないですか。じゅうまんえん…たしかにノートPCやタブレットと同等の高機能な端末で長く使えるならその価値はあるはずなんだけど、落っことしたりなくしたりするリスクを考えると、やっぱ足踏みしてしまうお値段。

その後、Pixel 3の廉価版が出そうだというので、リーク情報を追いかけていたんだけど、ようやく出ましたね。気になるのは、フルバージョンのPixel 3に比べてどの程度機能がスポイルされているかという点と、その価格。

ふたを開けてみたら、画像処理用のチップを搭載しないものの、カメラそのものとソフトウェア部分はほぼ同一で、ディスプレイのノッチだとか防水だとかのいくつかの特長が省かれた程度で、48,600円だって。…買う!

カメラ性能はライフログの解像度を上げる

ていうか、12,800円のスマートフォンと1年半近く過ごして思ったのは、スマホのカメラはいくら良くても良すぎることはないということです。だって今どきみんな日常的に写真撮るし、Googleアカウントと紐づいていればマップのタイムライン機能と連動してそれがそのままライフログになるわけだよ。どんなにいい景色やおいしいご飯を食べても、写真がショボいとそれがそのまま記憶と対になってしまうし、時間が経てば経つほど、そのイマイチな写真のほうのウェイトが重くなってしまうなと感じたのです。

例えばわたしの場合、ブログのようにして経験した出来事などを文章に起こすときに、写真をトリガーにして記憶を掘り起こすことが多い。そのとき写真がいまひとつだと全然テンションが上がらなかったり、頑張って補正してみようかと思っているうちにどんどん時間が過ぎて、結局書かなかったり…みたいなことが正直わりとありました。

でやっぱ、大事なイベントのときは一眼レフを使ったりするんだけど、肌身離さず持ち歩くのはスマホなんだし、スマホのカメラが良ければそれに越したことはない。ここは妥協してはいけないポイントだったんじゃないかと思うようになった。

Pixelのカメラ(というかGoogleのAI=ソフトウェアによって「いい感じ」にしてくれる能力)は、いろんな作例を見てよく知っていたので、これが5万円そこそこで買えて、なおかつ最新のOSアップデートが3年間保証されているのは大きい。Androidを使い続ける以上、ここ以外にベストな買い換えタイミングはなさそうだなと思いました。

唯一迷ったのは色です。Pixel 3aはJust Black(ただの黒)、Purple-ish(紫っぽいやつ)、Clearly White(どうみても白)の3色展開。個人的に、前からPixelの電源ボタンの色だけアクセントカラーになってるのがかわいいなと思っていたので、最終的にはオレンジのボタンが映える白にしてみました。

セットアップと移行作業

通信キャリアはIIJmioでSIMフリーなので、セットアップは速攻で終わった。SIMカードを入れ替えて電源入れて、Googleアカウントにログインするだけ。そのうえ、Pixel 3aにはデータ移行用の専用のアダプタとUSBケーブルが付属しているので、セットアップ中しかるべきタイミングで旧端末と接続してあげれば、電話帳やアプリ、写真・動画を含めたほとんどのデータを自動で移行してくれる。チョーかんたん。

もちろん、ログインが必要な各種アプリには再ログインしないといけないので、その面倒くささはある。例えば、三菱UFJ銀行のアプリは端末を変更するとワンタイムパスワードの発行にあたり再度申請をしなければいけなかったりして、とりわけ面倒だった。この手の手続きは、なんかで急に必要になる前にまとめて済ませておいたほうがいいかも。

LINEは、トークのバックアップと引き継ぎができるというのを最近知ったので、旧端末でバックアップと引き継ぎコードの発行を行ってから、Pixel 3a側のアプリで引き継げばトークごと移行できました。

FGOも、引き継ぎコードが必要なやつですね。引き継いだあとはコードが再発行できるので、念のため新しいコードをメモっておくのも忘れずに。

で、カメラはどうなのか

というかですね、Pixel 3aが香港からヤマトで届いたタイミングというのがちょうどザ・リーサルウェポンズのワンマンの日で、なんでこのライブレポート記事の後半に掲載している写真と動画はPixel 3aで撮ったものです。すごいヘコむのが、前半のHMC8で撮ったのはわたしが一眼で頑張って現像とかもしたやつで、それにくらべて全然明るくブレずに写ってるんですよ。参ったね。

モーションフォト、いわゆるiPhoneで言うLive Photosに相当する、数秒間の連続写真のなかからブレていない写真を自動的にピックアップする機能がかなりいい。

その後も夜遊びする機会が続いたのでいくつか撮ってみました。夜景モードがウリなだけに、とにかく暗所撮影に強い。露出とかホワイトバランスとか全然考えなくても、極端な話、構図のことだけ考えてシャッターを切れば有能撮影助手ことソフトウェアがよしなにしてくれる。

もちろん、色合いに関してちょっと物足りないなってとこもあるんだけど、それもGoogleフォトのフィルター補正機能で「自動」とかかけると、もう全然手動でレタッチするよりいい感じにしてくれる。

これも夜景モード。だいぶHDRみが強いけど手持ちで全然ブレてない。

めっちゃ暗いクラブのフードを通常モードで適当に撮ってもこんなにビシッと写る。なにこれ…異次元じゃん…。

もっと意味わかんないのが動画撮影時のオートスタビライズで、手に持って歩いてるときはともかくとして、立ち止まって構えると三脚使ってるの? ぐらいピタッと止まるんですよ。飲んでて相当手元が怪しくてこれだから。

続いて、あとから疑似的に被写界深度を設定できるポートレートモードでフィギュアとかを撮影したときの作例をいくつか。

ブログとかに使う写真はもう全然これでいいじゃんね、って感じだ。色は若干おとなしめというか、作っていないリアル寄りな感じ。

ポートレートだと通常モードより若干望遠になる。そのうえでデジタルズーム(これも、そこらのコンデジの光学ズームと大差ない解像度!)も使えるから、いざちゃんと撮ろうと思ったらそれなりに工夫のしがいがありそう。

室内でネコチャンをポートレートで撮るとこう。さすがに毛の細かいところのぼかしは不自然で、かなり無理している感じはあるけれど、パッと見はまあまあいいよね。意外だったのは、このあたりのソフトウェア処理もPixel 3ほどではないにしろ、全然速いのだ。1,2秒とかで気づいたら終わっている。

そんな感じで、カメラ素晴らしいです。完全に期待通りだ。どの状態からも電源ボタン2度押しで起動できるのもいいし、Googleフォトに無制限に蓄積していって、PCなどの別の端末から記事を書くのにピックアップするにも、アルバムを作って友達と限定的にシェアするのにも楽。

Google的ななんか

Gmail、GoogleマップとかのGoogle純正アプリが異様に早くてぬるぬる動くのにもびっくり。変な引っ掛かりが全然なく、本来はこんなに快適だったのかと思わされる。

Googleマップでは、Pixel端末向けに先行実装されている機能としてARナビというのがあって、背面のカメラで移した映像にルートやランドマークをオーバーレイさせて表示できるものがある。実際使ってみるとこんな感じ。

これはPixel 3aが届いたその日に、ライブハウスに行くまでの順路をナビしてもらったもので、さっそく心強かった。住宅街のなかをずんずん歩かされて、(えぇ…)とか思いつつも、わたしのようなハイパー方向音痴にはこれは必要な機能だ。

そのほか

一応FGOのロードに関して書いておくと、起動とバトルのロードはやっぱ重いです。たぶんiOS端末とは全然比較にならない。でも、例えばわたしの旧端末ですごい待たされてストレスだったメインメニューの切り替えとか、通信が絡まないであろう部分はほぼ秒で切り替わるので、かなり体感は良くなりました。

保護フィルムは貼っていません。というかずっと貼らない派です。画面と目(あるいは指)の間に別のなにかが介在するのがそもそもイヤだし、多少キズついても許容できるほうだし、最悪有償修理に出すだけなので。

ケースも使わないつもりだったけど、早期購入特典でGoogle Storeのポイントが配られそうなので、純正ケースを買ってみようかな? 自転車のハンドルにはスマホ用のマウンターがすでにあるけれど、まだちょっと怖くて直では着けられないかな…。

手触り、大きさ、わたしにはちょうどいい感じです。Pixel 3aにはXLサイズもありますが、XLだと片手では指が届かない場面があるかも。USB-Cの付属の電源アダプタを使った急速充電はチョー速く、やばっ出かけるのに充電してなかったってときでも、とりあえず不便のない程度にはすぐ充電できる。

そんな感じで、現状Pixel 3aかなりいいです。Androidのリファレンス機としてめちゃくちゃスマートで、全然不満がない。あとは48,600円を高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、仮にOSアップデートが保証されている36ヶ月フルに使うとして、月々1,350円とかだよ。MVNOと組み合わせるのはすごくいいと思いますね。

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