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テクノ新譜試聴メモ:2019-06

重くなったBeatportのサイトにも慣れてきた今日このごろ、いかがお過ごしですか。6月の新譜チェックです。

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A.Paul & Temudo - The Demon Ted Pikul [Planet Rhythm]

多作なだけに、個人的には普段そんなに手が出ないA.Paulのニュープロジェクト。この曲はEchoplexのような中域にステレオ感のあるドライブしているツールテクノで良かった。使いやすそうだね。っていうかEchoplexじゃないの? ほんとに?

Moteka - Primal Forest [Emphatic 34]

UKのEmphaticレーベルの34番に1曲Motekaが参加している。いつも地味にいいMoteka。パーカッシブかつ瞑想的なウワモノのループと、裏で鳴ってるノイジーで多層的なパッドが気持ちいい。ずぶずぶハマろう。

Markus Suckut - Melt [SCKT 5]

ヴァイナルオンリーで出ていた自身の主宰するSCKTレーベルのデジタルリリースが5月から始まっていて、一挙に6番まで出たうちの5番。最高のやつ! この曲は、タイトル通り空間に溶け出していくような浮遊感のあるディープトラックで、レコードのB2はこうじゃなきゃねみたいな良さがある。この曲を延々とループさせて寝たい。

Moddullar - Fatal [Newrhythmic 98]

脳に直で響くヒプノティックなビヨビヨ系アシッドシンセがめちゃくちゃかっこいいフロアキラー。ブレイク最高。あんまりよく知らなかったんだけど、Moddullarはポルトガル出身のデュオでリリースもけっこうある。またツボのアーティストを見つけてしまった。ていうかEPの他の曲も全部いい。キックの重い、ダークなハマり系のテクノが好きならぜひおすすめしたい。

あと今年1月のリリースで見落としてたけど、このリミックスもやばかった。かっこいい曲は最初のキックの一発目のドンからもうかっこいい。

Lars Huismann - Delirium [voxnox 37]

相変わらずチョイスがいいvoxnoxレーベルの新譜。基本に忠実な抜き差し展開がクールな走ってるテクノで、大好きなタイプの曲ですね。特に変わったことをしてるわけではないんだけど、このかっこよさなんだろうね。強いて言えばジャケがちょっとコワイ。

James Bong - Hose [MindTrip 22]

PfirterのMindTripレーベルから出たウクライナのJame Bongの4曲入りEP。単純にこういう2拍でループする信号機のようなパルス音に弱い。シンセにランダムにかかる変調も、時々つんのめるキックもかっこいいね。

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「テクノ新譜試聴メモ」は、R-9が習慣的に行っている新譜チェックのなかから、気になったトラックについて個人的な覚え書きを残しておくものです。原則としてBeatport上で当月内にEPないしアルバムとして新規にリリースされたものが対象。通常は楽曲単位での紹介、まれにEPやアルバム単位で紹介することもあります。

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