解説をください
今月とてもとても理解に苦しんだ舞台2つをネタバレ満載で解説混じえて感想を書きます。
あくまで作品の感想です。
私が、わかんねぇよ!╮(╯_╰)╭って思って調べた結果なので、公式の意見ではありません。
海外の舞台を日本語に訳した時、ニュアンスが伝わらなかったり、妙な言葉になってる時があると思います。
私はずっとシェークスピア作品に出てくる「尼寺」という訳に違和感しかなくて
「修道院」じゃあかんのかい、カトリックだろ??って昔から思ってます。
ジュリエットがいきなり「尼寺へ行くわ〜〜」とか言い出すから、おまいは仏教徒かいって突っ込みたくなります。ロミジュリ。
翻訳って難しいんだろうと思うけど、、、
真に理解できる翻訳って至難の業ですね😗
「それを言っちゃお終い」
以前にこちら
に解説した部分もあるので重複してます。
元はフランスの「Fallait pas le dire」という舞台です。
グーグル先生の直訳によると「それを言ってはいけません」という訳。
副題的に「悪意のある人の前では」みたいな解説がつきます。
端的に言うと男女二人が日常の色々や社会問題について議論して「それは言っちゃ駄目」というオチで終わる現代劇のコント集です。
5分程度の会話劇を計15場面が元々。
上演に合わせて場面抜いたりしてるみたいですね。
この舞台について、
まず、原作の舞台は元々夫婦(籍を入れてるかどうかは?)の男性俳優と女性俳優が、本人そのままの役で出てます。
お笑い芸人が芸名そのままでコントしてるのと一緒かな。つまり、ある俳優夫婦の会話劇です。
上演するに当たって、特に同じ夫婦の話という縛りは無いみたいですが、
そう理解した方が断然話がわかりやすいです。
ズバズバ物を言う妻と
言葉を選ぶ夫の会話で
最初の妻の意見と夫の意見が、話の終わりに逆転して矛盾する、みたいなオチになります。
つまり多分、その話の議論の内容を片方の意見と決めつけないことによって、どの意見が正しい!みたいな結論にしてないのだと思います🙄
・児童性愛について
妻が、娘のピアノ教室の男性の先生に「ペドフィリアじゃないですよね?」と訊き、夫が何つーことを言うんだ!オコ!!
みたいな話があります。
個人的に「ペドフィリア」って超絶的変態嗜好の犯罪という印象があり、それを舞台の題材に持ってくる、また、窘めるとは言え他人に「犯罪者ですか?」と訊くなんていくらなんでも非常識では?
と思ったのですが、アメリカや日本に比べて、フランスはちょっと感覚が緩いみたいです🤔勿論ペドフィリアな嗜好の人が児童に性的犯罪行為をしたら罪になるのはなるみたいですけど……
日本的ニュアンスで「ロリコン」に変えて欲しいなぁと思いましたが、そもそも「ペドフィリア」と「ロリコン」って全く別物みたいですね🙄調べて知りました。
「ペドフィリア」の方がヤバい嗜好です。もはや生物として認められない嗜好です。
光源氏が引き取った頃の若紫に手を出してたら光源氏はペドフィリアです🫨
・#Metoo運動
舞台には名前として出てきませんが、話の中でこの運動と思われる話題が出てきます。
元々、ハリウッドの映画プロデューサーによる性的暴力を女優やモデルが告発したことがきっかけらしいです。セクハラ撲滅運動だそう。
フランスではより過激に、#BalanceTonPorc(豚を告発せよ)
という運動になっているそうな。
ただ、様々な分野のフランス女性陣が、ル・モンドという新聞に声明文を出し、
「男性には『口説く自由』がある~口説くことと犯罪を一緒くたにしてはいけない」
という前提の元、
過熱するMeToo運動が「魔女狩り」のようになっていると主張したそう🙄
これ知って、舞台内で「グレーゾーン」となっている部分がより分かりやすくなりました。
奥さんが女優として参加してる運動って多分これのことで、旦那さんが話の中でセクハラしてるお偉いさんを豚に例えてるのはこの理由かと。
豚に例えるってちょっとな〜って思ってましたけど、こういう背景があるなら分かりますね。
女性側にも自身の体を使う権利がある、という風に妻が言いますけど、
何でもかんでもセクハラと言う、ハラスメントハラスメントも沢山あるということを言ってるのかな?と思いました。
「グレーゾーン」のラストの部分、
妻が、昨夜私はその気無かったのに無理やり寝たじゃん、みたいなことを夫に詰るんですけど、
夫が無理やり襲ったって言いたいわけ?と反論し、それを、
家賃払ってもらってるからよー
みたいな冗談言って終わるんですね🙄
体を使って権利を得てる、という部分を揶揄したオチとなってるわけですね🤔
「襲った」と↑ではしましたけど、実際は「レイプ」ってセリフなんですよね……
フランスってレイプ被害者の数が日本に比べたら遥かに多いらしく、多分身近な犯罪なんだと思いますが(日本で言うと痴漢くらいの感じじゃないかな?)、
日本だとそこまでだから、物凄く犯罪くさくて、ちょーーっとこの訳嫌だなぁと思いました。
「襲った」でいいと思う。
参考:
・キックボードの話
妻がキックボード使って買い物に行って夫に怒られる話があります。
私は初見で何故に?となりましたし、キックボードってそんな時間短縮できる乗り物だったっけ?って、スケボーに持ち手がついた乗り物を想像してました。
原作舞台の解説をグーグル先生に訳してもらうと「キックボード」じゃなく「スクーター」と出てきまして、電動キックボードを指しているんだと分かりました。
フランスでは最近、電動キックボードによる事故の多発と利用者のマナーの悪さにより、レンタルサービスが廃止し、個人所有者は色々規則があるそうで。
つまり、キックボードに乗ってバビュンと買い物に行った奥さん、規則とされてるスピード違反を行ったということですね🙄
あと、歩道は歩行者優先だから、キックボードで歩道を通るのも🙅ってことだから、
旦那さんは歩道通ってないよな?みたいなことを劇中で訊いたわけですね🤔
参考:
・性自認の話
どう見ても男性な配管修理業者が自分を「マダム」と呼んでくれ、というのに対し、
おかしいだろ!と否定する夫、本人がそう言ってるなら良いじゃない!と肯定する妻
の話です。いつもと何か意見が逆。
この話、昨今のジェンダーに対してセンシティブな世の中なのに、本人が主張するジェンダーを否定する夫の主張はどうなの?
と初見では思いました🙄
そこで笑いがおきたのも?とも思いました。
フランスでのジェンダー感ですが、法律上は差別撤廃されてるようですが、人々の意識としては微妙なようで、ジェンダー差別はダメです!って堂々とは言い難い世の中のようです🤔
だからこの話は夫婦の意見がいつもと逆に感じるのかな?
初見では何か微妙だなぁと思って見た2回目。
夫さんが、あれはオネェだ!女じゃない
妻さんが、女だって言うなら女の見た目をしなきゃいけないの?
というような会話があり、
夫さんが、トランスジェンダーじゃない、それなら見たらわかる、そうじゃないからあいつは嘘つきなんだ
というような会話があります🙄
こんな会話、初見であったかな……
私が聞きそびっただけなのか、事故的なものなのかわからないんですけど、
この部分があることで、夫さんは性自認を否定してるわけじゃなく、
トランスジェンダーに対して失礼な嘘つきなやつだ、ということを修理業者に対して責めてるわけですよね🙄(トランスジェンダーかどうか分かる理由は不明ですが)
昨今、トランスジェンダーだと公言して、体の性で区別されてる場所に心の性で区別して押し入ろうとする人がいたりしますが
どちらかというとこっちを非難してるように思います。
初見で微妙ー😑となった感覚が吹っ飛びましたねぇ、、、
・美容整形について
SNSの普及により、フランスでは自撮りのためにミレニアル世代(1980年代前半から1990年代半ばまでに生まれた人々)で美容整形が流行ってるらしいです🙄
作中の「形成」の話の前に、インスタでフィルター無し投稿が流行ってるんだよー、な話を奥さんがしてるのですけど、
フィルター無しで綺麗な私を投稿するために、そもそもの顔を綺麗にしちゃお!
ってことの伏線なわけですかね🤔
あとフランスでは豊胸手術が人気あるらしいです。多分日本よりは体に医療的技術を取り入れることが身近なんじゃないかな。
そんな社会背景があるようで。
ただでも、わりと最近は、元の自然な姿に戻しましょう、というナチュラル思考?な考えも増えてるらしく、
昔は整形してたけど、元に戻したという妻の話はこの流れに沿ってるのかな?
他人の元の顔かたちをやたら揶揄してる言い方がちょっとなぁ、、、と思いましたが、この奥さん他人に「ペド?」って言い放った奥さんだわ😑となったりもしました。
参考:
・代理母出産について
そもそもフランスは代理母出産を禁止していたそうで、最近になって限定的に解禁されたそうな。
調べたところによると、
代理母の依頼者の条件として
・男女
・結婚or二年以上の同居
・生殖年齢にあり、フランス国内に居住
・女性が妊娠分娩を出来ない理由がある
代理懐胎者の条件として
・出産経験のあるフランスに居住する女性
・自身の卵子は使えない
・依頼カップル女性のいとこや姉妹は代理懐胎者となることができるが、母親はなることができない
これが出来ない時はフランスで代理母出産できないみたいです。
さて、舞台の?部分です。
私この話を初見で観た時、
妻の連れ子の娘の卵子と夫の連れ子の息子の精子を受精させて
妻の胎内で育てるのを夫が反対する
って話だと思ったのですけど、そうなるとフランスでは出来ないんですよね🤔卵子の持ち主の母親は代理母になれないから。
妻の連れ子が息子で、その彼氏と息子の子どもとして育てるために、旦那の連れ子の娘が卵子を提供し、息子の彼氏の精子と受精させて、息子の母親が胎内で育てる、
としたら法律上問題ないわけで。
でも、2回目見たら、妻の連れ子はやっぱり娘だったんですよね🤔
その代わり、卵子提供者が娘だという話がすっ飛んでました🤔🤔
意図的なのか事故的なのかわからないですが、卵子提供者の話が飛んだことで、単純に、
遺伝的には息子と誰か女性の子供を妻が出産するのに夫は反対
って分かりやすい話になってました🙄
アメリカ行って代理母探すみたいな話も飛んでたような🤔
とりあえず分かりやすい話になってました😗
参考:
・ケーキからの幽霊からの家族の秘密
ここはフランスの社会背景とか何も知らなくても分かりやすい話です。
夫が、お母さんにメールしちゃった!!って言うのに対し、妻が、スクショ取られて拡散されちゃうからダメー!!
みたいな会話がありますが、
そんな個人的な話拡散されるか?と初見に疑問に思った私………
この二人がそれなりに有名な芸能人だという前提があれば、なるほど😗となりました。
息子の結婚式で亡き父を見た夫さん。
「幽霊」の話で、父親がキター!?となりますが、30年前に生き別れた父親が、何故その後に買った息子のマイホーム(その前の話で、家のローンを払っていると話してます)を知ってるんだ??と疑問だったのですけどね、
何てことはない、息子と父は繋がりがあったわけですね😗
その後、どうなったのかはわかりませんけれど……
色々事前知識があると、面白い舞台でした。
絶対に2回目の方が面白い。
けれど、2回観たくても観れない環境ってあるもんでですね(遠征とか遠征とか遠征とか!)
解説が欲しいなぁ、と思いました。
「メモランダム No.136」
アパートの1室で起こる男女の4日間の話。普遍的な愛の物語
らしい
あらすじは公式に書いてますけど
ジャン=ジャック宅のアパートに急に
フェランはどこだー!?
ってスザンヌが押し寄せてそのままアパートに居着いちゃう話です。
お互い初対面らしく、
スザンヌが屁理屈捏ねて、アパートを出ていこうとせず、最初は、
フェランとか知らん、出てけー!
ってジャンは怒ってたのですが、
途中から、スザンヌが出て行こうとするのをあの手この手でジャンが止める、という逆立場の話に変わります🤔
最初は怒ってたジャンが一晩経ってからスザンヌに妙に優しくなるのが謎すぎました🙄(一晩一緒に過ごしたとかならまだしも)
サイコパス男子と変子な女子のラブストーリーなのか???と思いながら見ていたら、
途中で、スザンヌが
別のアパート借りる契約してきた→嘘だよ〜〜
実はフェランさんが来てたの→嘘だよ〜〜
という話があったり
ジャンが
実は自分がフェランだよー
とか言い出しまして、
どれが本当でどれが嘘なのか???になりました🤔
実はスザンヌはジャンに弄ばれて捨てられた友人の復讐の為に来たら、ジャンを好きになっちゃった
みたいな話かとも思いました。
実はスザンヌは幽霊で、フェランを探しに来たらジャンと仲良くなって、成仏しなきゃいけないけど、ジャンはさせたくない!ってなってスザンヌを閉じ込めようと、する
みたいな話かとも思いました。
最後に、じゃあ、自分が出て行くよって
ジャンは自宅を出ていきます🙄
それで、え?ってなって
実はスザンヌはこのアパートに居着いた地縛霊であるジャンを除霊する為にやってきてて、
メモランダムは今まで除霊しにやってきた霊能者達の数、
ジャンの心残りを無くして、最後浄霊させた
って話なのか???????
となりました😶
そして調べた原作(`‐ω‐´)
グーグル先生には頭が上がりません。
😮💨
何てことはない、これ、普通の男女の恋愛話なんですね。
ひょんなことで知り合った男女が互いに惹かれ合い、依存的だった彼女が自立しようとしたら彼氏がそれを止め、なりふり構わず彼女を軟禁しようとするも、彼女はそれについて行けず、別れようと言って、彼氏も自分が悪かったと理解し、別れた二人。
彼氏が餞別に自宅を譲った、
というだけの話。
本来なら、何ヶ月、何年、ドラマなら何話にも渡って起こる出来事を
ぎゅっっ(><)っと4日間、1時間45分に詰め込んでるからイミフになってただけでした。
ありふれた、普通の男女の話。
なるほど普遍的な愛の話だなぁ、、、と思いました😗
いや、わかりませんて🫲
舞台ならではの演出ですねぇ😇
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