勝手に解説

「それを言っちゃお終い」
私、ちょっとこのお芝居で分からない点があり、イマイチ舞台の内容がよく分からなくて、調べてみました。

翻訳はグーグル先生にお任せしております。


まずタイトル
原題は「fallait pas le dire 」
グーグル先生による訳は「それは言ってはいけません」
「特に悪意のある人に対しては」という副題つき

このタイトルの和訳だけでちょっと受ける印象変わりました。
私が舞台見て感じたのは「そんなこと言うなよ」かな🤔原題の方がニュアンス近いような。


フランス舞台の解説の文章をまとめると

言論の自由がある一方で言えなくなってしまったことがあり、いつ誰がどういう状況で何を言えるのか、二人の男女が、日常の話から実存に関わる質問や家族の秘密をコント仕立てで議論しながら矛盾した答えを出す。

な感じです。
うん、解説みたらわりと分かりやすくなってきた気がする。
この舞台、リアルタイムの現代劇だったんですね……
この解説を上手く訳して舞台案内に載せて欲しかったなぁ


・児童性愛について
フランスでは日本やアメリカより感覚緩いみたいです。不倫と同じくらいだそうな。
これカタカナに直すと犯罪臭を凄く私は感じるんですけど、日本的ニュアンスでは「ロリコン」が近いんじゃないかなぁと思いました。

・#Metoo
このハッシュタグは舞台には出てきません。舞台では「グレーゾーン」ってなってた部分。
これは性的加害者を告発せよ!という運動だそうです。舞台中の奥さんが参加する運動って多分これ。その運動の中で、性的加害者を豚に例えて「豚を告発せよ!」という過激な表現をした女優さんがいるそうです。
セクハラしてる偉いさんを豚に例えてるのはおそらくこの理由かと。
ラストのセリフがMe tooなら本来の「私も」と意味掛けてるんだな、これ……と思いました。

・キックボードの話
キックボード使って怒られてる話がありました。
何故に?そもそもキックボードってそんなバスの時間短縮できるくらいスピード早いか?って思って調べてみたら、
そもそも原作は「キックボード」じゃなく「スクーター」とグーグル先生は訳してくれました。
電動キックボードですね。
そしてフランスではこの電動キックボードによる事故が多発しており、現在規制された状況。
そりゃあ乗るなよってなる。でも便利なんだってことですよね。

・代理母出産
そもそもフランスは代理母出産を禁止していたが、わりと最近限定的に解禁されていたと!!知らなかった……

代理母の依頼者の条件として
 ・男女
 ・結婚or二年以上の同居
 ・生殖年齢にあり、フランス国内に居住
 ・女性が妊娠分娩を出来ない理由がある
代理懐胎者の条件として
 ・出産経験のあるフランスに居住する女性
 ・自身の卵子は使えない
 ・依頼カップル女性のいとこや姉妹は代理懐胎者となることができるが、母親はなることができない

これが出来ない時はフランスで代理母出産できないから、アメリカに行かないといけない。
妻の連れ子の息子とその彼氏の子どもとして、
旦那の連れ子の娘が卵子を提供し、遺伝的には娘と彼氏の子どもを妻が出産する
としたら問題ないわけですね🙄法律上。

・美容整形について
フランスでは自撮りのためにミレニアル世代(1980年代前半から1990年代半ばまでに生まれた人々)で美容整形が当たり前になっているそうで。
しかし上の年齢の世代では避けているというらしく。
またフランスでは豊胸手術が人気だそうな。
そんな社会背景があるようです。


話の中で、同性愛については特に言及されず、性自認について言及されてるあたり、フランスなんだなーっと思いました。
性自認について、本人の主張に否定意見をとる旦那さん、今の世の中でそんな表現するのはちょっとヤバくないか?と思って私は笑えなかったんですけど
その否定と許容意見を言い合い、矛盾して終わるコントなのだとすればストーリーに理解はできます。

児童性愛は犯罪も犯罪という印象がありましたので、犯罪者ですか?と訊く妻ヤバくないかと思ったけど、そもそもその犯罪的感覚が違うんだと。フランスと日本の価値観の違いでした。

映画監督のセクハラってちょい前に何か凄い話題にならなかったっけ?と思い、それを前面に押し出した題材はアリなのかとこれも笑いのネタに私はできませんでした。
セクハラや枕営業については、それを告発する運動が行われているという背景があり、それは駄目な前提で、旦那さんが妻にセクハラ野郎と関わるなと言う話から、あんた人のこと言えない矛盾してるじゃないかというオチだとすると分かるストーリーでした。
この話で、例えセクハラ野郎でもやたら豚と相手を表現するのに何か違和感というか嫌悪感的なものを私は感じました。が、豚を告発せよ、という過激な表現が有名だという背景を知れば、掛けてるんだと分かります🙄

美容整形についてもやたら揶揄してるのが何かそれって世論的にどうなんかなぁとか思ってました。自身のコンプレックスを消すための整形を私は否定したくないです。あとまぁ、夜寝る前にオフできない医療的な処置を美容のために行ったものは全て整形だと思ってます……
SNSのための整形の流行が社会問題となっているのならば、まぁ分からないでもないです。
素の顔に対する揶揄った言い方は酷くないかとか思いましたけど、多分ここはフランスと日本の差なんだなぁ、と。
どこまでが整形でどこからが違うのか、という議論なんだなーっていうのは分かりました。

代理母出産の話はフランスの法律を知ればより納得です。
娘と彼氏が普通に子供作るというのは無理なのかな?という疑問があります……やっぱり嫌なんかしら🤔だって愛する人がちゃんといるんだもんね。
娘が出産できない理由がないと法律上無理なんじゃ?とそこは疑問ですが。



日本でやるには解説が必要だと思うんですけど、皆さん知ってる常識なのかなぁ
私は知らないことだらけでした。
知ってる人は理解して笑えると思うし、
舞台そのままをそのまま受け取れる人も楽しめると思いました。

私みたいに中途半端に考えると一番楽しめない気がします😑
舞台って難しい。

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