難民社長と天理教とラーメンとカレー

関西出張を終えた。盟友の難民社長と様々な話をした。彼の話はいつも面白い。

天理市にいった。天理市は、神殿を中心に、商店、宿舎、学校などがとりまく都市だった。

天理大学が外国語大学として始まった話が大変面白かった。100年前、当時としては珍しく、南米や東南アジアの言語を専門にしたそうだ。布教のためというのもあったろうが、その甲斐あって100年後、天理教は南米や東南アジアの一次情報を集約し、またおそらく勅使を送ることができている。

それに追加して、カレーとラーメン。天スタと呼ばれる、天理スタミナラーメン、天理カレー。食事の生産は共同体の財源にもなり、またその場にいく楽しみにもなる。

われわれ(といってもよいだろうか)も、名古屋でラーメン、川西でカレーを生産している。

ラーメンはないしま、カレーは難民社長。どちらも美味しい。

難民社長は自身のカレーを「いつでもだれでもつくれる」ように考える。粉を入れ、野菜と肉をいれて、10分煮込めば完成。北海道や大阪などに、各地エデンの店長が旗振りし、商売の拠点をつくっている。

難民社長はラーメンのオペレーションの合理化にただならぬ関心を持っている。ラーメンは骨髄のスープをとるために4時間-6時間煮込まねばならない、ここが大変だ。毎日仕込みが必要。ここを合理化できないかと考えていた。
要するに骨髄のエキスをとるわけで、最初はくさみが強いので1時間分は捨て、その後4時間程度煮込む。これが火を監視しつづけ続ける重労働だと。そして重労働は労働強度が高まり、だれでもできる状態に普及しない。

難民社長は1時間やってすてる、その後一晩置いておくことで余熱で抽出できないか?とか考えていた。ルシャトリエの法則っぽい。ユーチューブでとんこつとか牛骨スープの作り方を観察しているらしい。

重いものをもつ、という工程も普遍性のためには排除が望ましい。ラーメンのスープは寸胴鍋で一気に煮込むので結構な重さになる。重いのでマッチョな男にしかできず、弱々しい人間の産業にならない(ほんとか?笑)だからカレー屋では、12人前以上は同時につくらない。廃棄も最低限になるし、軽くていい。そんなことをいっていた。

結局セブンイレブンのつけめんはすごいという話になっていた。セントラルキッチンでスープをつくり、圧縮して、お湯で戻せばうまい。あれを再現したい。最近二郎系ラーメンがセブンイレブンでできたが、商品開発には多大な苦労があったはずだと言っていた。

自分にはない観点で、楽しかった。ラーメンの合理化ができるとめっちゃすごい気がしないでもない。


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