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10位 録画済みのBDを整理する

昨年末は「年末の過ごし方」で連続投稿をしましたが、年明け後はテーマを「今年やりたい10のこと」で、ランキングの下位から順番に連続投稿に挑戦します。10位はこれ。録画済みのブルーレイ・ディスクの整理です。

整理しきれないBDの山

このディスク、2014年あたりからの民放各局のドラマを片っ端から録画した結果なんです。もう増え過ぎて整理が追いつかなくなってまして、実は昨年から徐々に整理を始めていますが、今年中に整理を終えたい。


何故こんなに溜まってしまったのか?

ちょうど10年前、仕事で Wikipedia のページビュー分析をやってました。今では Wikipedia のページビュー分析に関する様々な研究が行われているようですが…

Pageview Count というのは Wikipedia の記事ごとの1時間あたりのアクセス回数のことです。(今、調べてみたら Wikipedia 日本語版だけでも140万件もの記事がある)文字通りのビッグデータで、パソコンで解析するに大きすぎるデータセットでしたから、当時はそんな徒労には誰も関心を持ってなかったのですが、 物好きの僕は Wikipedia から Pageview Count のデータをダウンロードしてきて、自前で分析するという苦行を続けてました。

当初は、毎日人気記事ランキングを作成していたのですが、NHKの朝ドラなど人気のあるドラマが放映されると該当するWikipediaページが上位にランキングされることに気づきました。で「ひょっとしたら Pageview Count を使うと放映中の民放ドラマの最終回の視聴率が予測できるかも?」と考えまして、その分析方法を編み出す研究に没頭した訳です。「予測対象となるドラマの内容を後で確認する必要もあるなぁ」と思いまして、ドラマの録画を始めたという経緯です。

Wikipedia で民放ドラマの視聴率予測ができる

この研究を始めた2013年はTBSの『半沢直樹』が放映された年です。このドラマは「民放の連続ドラマ史上最高記録」を達成したことをご記憶の方も多いのではないでしょうか?そこで『半沢直樹』や同じ「東芝日曜劇場」の『下町ロケット』や『安堂ロイド』の各回視聴率とWikipedia記事の Pageview Count の関係を調べたところ、放映時間の前後72時間の累積カウントとその回の視聴率に相関があることが確認できました。

放映時の Pageview Count の変動

さらに多くは全10回でシリーズを構成する民放ドラマの場合、最初の2〜3回のページビュー累積値が得られれば、最終回のページビュー累積値と視聴率が推定できることもわかりました。

最終回の視聴率の推定

ただし、この分析方法には弱点があって、相関が確認できるのは「Wikipedia へのアクセスが発生するような人気ドラマの場合」に限定されます。深夜枠など高視聴率が期待できないドラマでは、ページビューカウントと視聴率の相関は確認できませんでした。残念。

もうあまり意味がない?

研究そのものは5年以上前に止めたものの、その後も半ば慣習的にドラマの録画は続けていたのですが、昨年「そろそろ止めよう」と考えるようになりました。というのも、テレビ放送自体のオワコン化が顕著になって来たように感じたからです。特にドラマを始めとする今どきのエンターテイメント系映像制作は Netfilix や Amazon Prime、Abema TV などの配信サービス事業者の影響力が強くなりましたからね。彼らは外部事業者を頼らなくても利用者の視聴行動を正確に把握する手段を持っています。それに YouTube もあるし。視聴率を気にする人達が大きく変わって来ているように思います。それに伴い、かつて圧倒的だったビデオリサーチなどの視聴率を調査する事業者も以前ほど強い立場ではなくなったのではないかと…放送事業のパラダイムが大きくシフトしていることは間違いない。

という訳で、残しておきたいドラマやその他の映像を選別する作業に追われているという訳です。(つづく)

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