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みんなの共感を呼ぶのは 理屈なく「好き」という熱量

noteで連載しております「じぶん編集」の授業が書籍化され、10月25日に発売しました!

今回は、この『うまくやる〜コミュニケーションが変わる25のレッスン〜 』の第4章の一部を公開します。

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みんなの共感を呼ぶのは理屈なく「好き」という熱量

どんなに役に立つ情報よりも、どんな にいいこと言っている投稿よりも、人を惹きつけるのもの、それは「熱量」です。人のニーズは関係なく、じぶんが好きだと思っているからやっているという「熱量」こそが、人の気持ちに響くのです。

熱量はたいてい「好き」から湧いてくる

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🐻「合理的に生きていく方法や、そのマインドセットの築き方は、たくさんの本やネットのテキストになっています。この授業もそのグループの中のひとつなのかもしれませんが、そういうテクニックより以前に僕がいちばん大事だと感じていることは、人の熱量です。」

👩「アツいですね。」

🐻「人の熱量はたいてい『好き』からきています。 『怒り』から熱くなる人はいるにはいますが、負の動機で熱くなった表現はどこかぶっきらぼうで暴力的です。
『好き』で、うんと熱くなること。周囲の反対なんて耳に入らないほど集中できること。これは、若い時のほうが邪心なくピュアにものごとや人に対して『好き』と言えることが多く、そしてその時に体験した熱さの記憶は一生残ります。」

👩「 初恋とか!」

🐻「アツいですね。その他にも、若い時にハマったあれそれ、どこそこなんていうのも当てはまります。理屈から入る『好き』や、理屈で正当化する『好き』とは違う、とにかく理由なんてどうでもよくて『好きなんです』というのは無敵です。他が見えないとか、バランスを欠くとか、そんなことも関係なく、とにかくそれがある人は幸せ だということです。」

👩「先生もどんどんアツくなってきていますが、大丈夫ですか?」

🐻「大丈夫じゃないですね。没頭する能力というのは、対象が人であれ、オタクなことであれ、グルメであれなんであれ、『好き』という理由だけで自然と培われるものですし、何よりもそこには見返りの概念がありません。何々を得られるからこれを頑張るとか、そんなのではなく無償の愛です。」

👩「無償の愛?先生本当に大丈夫ですか?」

🐻「大丈夫じゃないですね(笑)。いまの時代の共感の概念は、人にじぶんの意見やスタイルを賛同してもらうように演出することがよしとされていますが、これからはそ の人の『好き』の没頭に対しての共感へと変わっていくように思います。」

👩「でもそれ、なんかわかるような気がします。私の友達は、人から何かを褒められる と『そんなことないですよ』とか『そんな大したものではありません』なんて謙遜するんじゃなく、『ありがとうございます。私これめちゃくちゃ気に入ってるんです!』 と自身の『好き』を認めていて、いつもとても素敵だなと感じてしまいます。」

🐻「本当に素敵ですね。ちょっとでもネットを覗けば、役に立つ情報や、共感しやすい表現、いいこと言っている投稿など、いっぱい目に入ります。
誰が最初にそれを言ったかなんて人は気にすることはなく、たとえそれがどっかからのコピー&ペーストであっても、それを読んでいる瞬間の自分にとって合理的であったり、気づきであったりする情報は善と認識されているような気がします。
でも、そんなテクニックよりも、自身の中にある熱い『好き』を共有していったほうが、これからはいいのかもしれません。」

👩「本当にそうですね。」

好きだからそれをやるで十分

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🐻「ちなみに僕の『好き』は、じぶんの行いで人を楽しませたり、心地よくさせることです。例えば仕事で『こんなことを悩んでるんだ』と相談されて『うまくいっていな い原因はここにありそうなので、これをこうやったらいかがでしょう?』『あ! うまくいった。ありがとう!』と言われるようなこと。

例えば家で妻や子どもを笑わせること。 例えば進路に迷っている学生の頭をほぐして、一緒に整理すること。 話していて綺麗ごとすぎないか?と自分でも思いますが、実際そうなのです。
でも昔は、勘違いして天狗になっていた時期がありました。『じぶんには人様の問題を解決できる才能があるのだ』とか『人に望まれるので、じぶんはサービスをしているのだ』みたいな、本当にこじらせた酷い考えを持っていた時期もありました。これはプライドでもなんでもなく、傲りですね。

しかしいまはもう、ただただ人のニーズは関係なく、じぶんが好きだと思っているからやっているという感覚になりました。情けないことに、この感覚になるまでにかなりの時間を要しました。」

👩「ただ好きだからそれをやる。これ以上シンプルでナイスな動機は他にないですね。

🐻「大人になればなるほど、なんだかんだ知れば知るほど、ものごとに意味や理由を求めて、本質の大事な部分に自らフタをして捉えていきがちですが、時にはそんなフレームから逃れて純粋な『好き』をあらためて見つめてみるのも大事です。」

『うまくやる』みんなの共感を呼ぶのは 理屈なく「好き」という熱量
より引用
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本書では、下記の4つのチャプターに分け、コミュニケーションを「うまくやる」コツをまとめています。

(1)じぶん自身を、うまく掘り下げる
(2)じぶんを演出して、うまく魅せる
(3)コミュニケーションをデザインして、うまく伝える
(4)トレンドを読み、うまく発信する

今回のnoteに掲載したストーリーは、第4章「トレンドを読み、うまく発信する」から引用しました。


また、Twitterでも書籍の発売までの様子や書籍の一部を公開しています。


▼note公式さんに取り上げていただきました!▼


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▼第1〜3章の一部公開はこちら▼

よりわかりやすく、より理解していただけるようにと、内容を磨いてきた本です。どうぞよろしくお願いいたします。


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