どうすればソーシャルセクターにお金が回るのか

2年前くらいからずっと考えている命題の1つだ。ソーシャルセクターとは、公でも民でもアプローチできない分野。民が入れないというのは、つまり多くの場合で、単純には採算が取れない。受益者がお金を持っていない場合がほとんどだから。

お金が集まりにくいところで寄付などでなんとかお金を集め、目の前のすごく困っている人にアプローチしていくのだから、なかなかそこで働く人の待遇改善とはいかない。驚くべき低賃金で働くスタッフたち。

でもそれは問題を根深くしているだけだと私は思う。その分野でより優秀な人が働くようになれば、より大きな影響を与えられるはず。投資銀行は高給によって優秀な人材を集め、1人あたりの最高のパフォーマンスを出させて利益をあげている。ソーシャルセクターもそんな循環に組み込めたら。

NGOを見ていると、寄付者はお金に余裕のある人だから身なりもよくて、スタッフ側は毛玉のついたニット、なんて構図を目にする。そんな姿をみていたら、ソーシャルセクター側には惹きつけられないだろう。

ソーシャルセクターをかっこよくする必要がある。少ない予算の中で頑張ってますという同情で何かを訴えることはやめたい。ソーシャルセクターに携わっていることがステータスになるような社会。またはそれぞれの人が社会の一員として使命を感じ、携わってしまうような社会風潮。何を作っていけばいいのだろう。

とにかく私は、人生をかけて、少しでもソーシャルセクターとか教育福祉分野とか、社会にとって必要なのにお金が集まらず携わる人が犠牲を払っている分野を、かっこよくしていきたい。

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