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落ち込んだらQueer Eyeを見て自己肯定感をゴリゴリ高めるが吉。

Queer Eyeってアルファベットを読めますか?Netflix日本語版では「クィア・アイ」とカタカナ表記されています。

queerという単語はあまりいい使い方をされる単語ではありませんでした。奇妙な、というような意味を持っていて、アメリカでこの単語を使うときはプラスのニュアンスではないことも多かった単語です。

このqueerという単語を "Queer Eye" として使ってタイトルに据えている番組が、そう、ネットフリックスにあります。

キーパーソンは、5人のゲイ。

クィア・アイの登場人物は5人。

ジョナサン

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タン(このポーズw 普段はもっとかっこいいです)

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アントニ

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カラモ

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そして、ボビー。

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(写真右。このボビー、アイライン引いてる?)

(写真の引用元は、いずれもNetflixの動画です。悪意はなく引用をさせていただいていますが、問題があればすぐに取り下げます。)

この5人のゲイはファビュラス5、通称ファブ5(FAB5)という名前のグループです。

もともと他の5人が元祖ファブ5として活躍していたのですが、Netflixがこの5人を起用してNetflix originalsとしてリメイク番組を製作しています。

ファブ5は自己肯定感をバリバリ高めてくれる!

ファブ5は、自分に自信がない人を訪問して、変化を起こす手伝いをします。必ず推薦者がいて、推薦者が「弟を変えて欲しい」「友人を変えて欲しい」「家族の力になって欲しい」とファブ5に依頼をします。

そして推薦された、自分に自信がない人や、変われずに何年も同じような姿でいる人、何年もヒゲを生やして剃れない人、または急激な変化についていくことができずに苦労している人をこの5人が支え、「変わるための手伝い」をする。これがクィア・アイという番組の概要です。

ジョナサンはヘアカットや肌のお手入れを、タンはファッションアドバイスを、アントニは健康を守るための食事の作り方を、カラモは考え方や境遇からくる性格などを変える手伝いを、そしてボビーは変化したその人が心地よく過ごすための空間を作ります。このファブ5がもう最高。

相手を嫌な気持ちにすることは言いません。

あなたはあなたのままで素晴らしいのよ、あなたはすでにゴージャスなのよ、でも今はちょっとイケてないわ〜だから一緒に変わりましょう、そのお手伝いをしてあげる。でもあなたはあなたのままで素晴らしくて、もう素敵なの。でも私たちがもっと素敵になる手伝いをしてあげるわよ。

と、相手をけなすことは一切せず、すでに持っている素材を褒め倒します。特にジョナサンが最高。「あなたは最高」「あなたの瞳はゴージャス」「きれいな髪!」と、すでに持っているものを存分に褒めてくれます。

字幕で、彼らの本当に喋っている英語音声で聞いてみてください。言わされて言っているわけではないことがよくわかります。心の底から、相手のために言っています。

そして、彼らはゲイなので、彼ら自身も生きてきたなかで一筋縄ではいかなかった経験をしています。彼ら自身の人生もすごい。そしてその辛かった経験を隠さず話してくれます。だからこそ、変わりたい人や一歩を踏み出せない人たちが彼らの姿にも良い影響を受けて、明らかに変わっていきます。その姿に、観ているこっちまで涙...。

でも涙するシーンばかりでもなくて、ファブ5はみんなとにかく明るいので彼らの会話を聞いているだけでとても笑えます。ひどい汚い部屋で「なにこれ汚い!」とか、「この家だけ70年代のままね!」とか、相談者の持ち物で勝手にファッションショーを始めたりとか、「こんな部屋じゃ彼女も呼べないじゃない!!」とか。影で言わず、相談者を目の前にした傷つけるわけではないスッキリストレートな物言いも最高w とにかくいつも楽しそうで明るいです。

「あなたには、もてなされるだけの価値がある」

クィア・アイを観ているとわかりますが、とにかくお金がかかっている!w

特に部屋の改造と、ファッション!!ここまでできるNetflix、さすがすぎる!w と思わずにはいられません。(しかしながら実はスポンサー企業が衣類やインテリア用品を提供してくれている回もあります)

そして中には、ファブ5達の言葉やもてなし、実際にしてくれた素晴らしいことの数々に「ここまでしてもらうなんて(申し訳ない)」というニュアンスのことを言う人もいます。しかしここでもファブ5は黙っていません。

詳しくは番組内で確認してほしいので書きませんが、ファブ5の言葉にこっちまで泣けてくるんです...!「あなたには、こうされるだけの価値があるのよ」「あなたは、自分を大切にする時間を持っていいのよ」みたいなことを言ってくれるんですね...。

自分を大切にすること、自分を大切にすると周りのことも大切にできるようになること。周りを大切にするために、自分を大切にしてあげること を教えてくれます。ファブ5は本当にファビュラス〜〜!!

ぜひとも数話観てみてほしいです。

わたしがクィア・アイにハマったときの話

我が家は彼がNetflixを契約していました。Netflixは彼のものなので、私は一緒に映画を見るときに使っていました。

先日彼が出張で出かけていたので1人でNetflixサーフィンをしていた時にふとクィア・アイが目に止まって、よくわからないままでS4E1(シーズン4のエピソード1)を観たら、あまりにも良い番組でビックリ!

そのままS1E1に続いたら、感動して号泣!

そしてそのあと続けて2話観ました。

彼が出張から帰ってきたらNetflixを独占するわけにいかなくなるため、わたしも契約。そう、クィア・アイを観るためにNetflixを契約しましたw

彼はリアリティショーのような番組をあまり好まないため、クィア・アイのことも、最初は「何観てるの?」「俺、こういう番組好きじゃない」というネガティブなリアクションを連発。(しかしわたしは好きで観ているので、無視し続けていました)

しかし連日のように視聴するわたしと、毎日自分の横で流れるクィア・アイを観ていた彼。だんだんリアクションが変わりました。「これ良い番組だね」→「良いかも」→「このエピソード好き」→「俺、ジョナサン好き」→「ジョナサンの腕は美容師として最高じゃない?」→「俺、ジョナサンに髪切ってもらいたい」と、今やジョナサン信者になってしまいましたw 先にジョナサンのことを好きになったの、わたしなんですけどww

クィア・アイが教えてくれること5つ

1.そのままでいい、でも変わってもいい

ファブ5は、「あなたはそのままでも良いんだけど、変わるともっとイイわよ!」と教えてくれます。相手に合わせた緩急あるコミュニケーションで、基本的に優しいのですが、「この人は変わらないとまずいわね」という対象を相手にするときはジワジワと厳しいです。笑

そのコミュニケーションの仕方も上手いです。

人って褒められて嫌な気分になる人はいないので、相手の懐に入るためには人の話を聞いて聞いて聞いて褒めて褒めて褒めてと行動すると打ち解けやすいのですが、まさにこれを実践しています。

2.LGBTQ

ゲイやドラァググイーン、カミングアウトなどの話も出てきます。そのあたりのカルチャーも、日本ではまだ限られた場所でしかされない話なので勉強になります。世界には人の数だけいろんな思考・嗜好があり、日本の狭さ・自分の周辺に転がっている話題の幅が狭いことを教えてくれます。

3.専門性を持つことのかっこよさ

ファブ5の5人はそれぞれ自分のスペシャリティ、つまり専門を持っている姿も素敵です。ボビー・バークはデザイン、カラモ・ブラウンはカルチャー、タン・フランスはファッション、アントニ・ポロウスキは食、ジョナサン・ヴァン・ネスは美容。専門があるってかっこいいなと思います。

さらに、ジョナサンは「自分がするよりも、他の人がした方がいいこと」などに出会ったら躊躇せずに他のプロに仕事を引き継ぎます。ヒゲや顔のお手入れはジョナサンがするけど、髪は他の美容師に頼む、など。その「自分の得意・不得意をよくわかっていて、自分よりも得意な人がいる分野は、その人に頼む」姿、できないことをできないと理解している姿は本当のプロだと思います。

4.アメリカ英語とイギリス英語

タンがイギリス英語を話すのですが、アメリカ英語ネイティブと比較して聞いていると明らかに違うのも勉強になります。

5.ハグのあたたかさ

ファブ5はとにかくハグの嵐。自分たち同士も、周りの人ともとにかくハグ!みんな楽しそうにハグをする姿が、とてもいいです。「グループハグしちゃうわよ〜!」と、どんどんハグをしています。日本ももっと気軽にハグをする文化になったらいいのにな。

わたしが色々言うよりも、数話観たらわかっていただけるはず。

クィア・アイ、ぜひ観てみてください〜!!!

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