気付き

結局ぜんっぜん稽古場で写真を撮れない人生を歩んでいる。
明日こそ、明日こそ…っ


『さすらう』稽古、進んでいます。
今日は終日、少人数での抜き稽古でした。
抜き稽古っていうのはシーンの中のある部分を集中的にあたること。


今日はわたしたちのチームではなかったのですが、代役で参加させていただきました。
代役、好きなんだ。
本役の方の演じた姿を見てきた上で、拙いながらその在り方を再現してみることも勉強になるし
相手役さんと対峙することで、外から見ている時には察しきれなかったその人の想いや
或いは作品全体の求める何かに気付けたりするので。
それはわたし自身にとってとても貴重なことで、有難いと思っていて。
そして本役で演じられている皆さんの邪魔にならないように、出来る限り忠実に、というのも勿論考えるけれども
目の前の人の感情を少しでも動かせるように、ということを、最近は意識して臨んでいる。
相手が変わることでなにか新しいものが動いたり、
「鈴木はこんな風に演じやがったけどやっぱりこの場面はそうじゃない!ここで得るものは本役の人とつくってきたアレなんだ!」
とか、もうなんでも良いのだけど、何かしらの契機になれれば、みたいな、烏滸がましくもそんなことを考えながらやってみている。
これは完全にわたし個人の考え方で、
もしかしたら全然間違っている思考かもしれないんだけど。
でも何も考えず順番通りに台詞を吐くだけなら立ってやる意味も薄れてしまうしそれこそ本役の皆さんに失礼な気がしているので
自分なりに意識を持ってやりたいと思っているのです。


で、
こういう考え方はたぶん、自分に与えられた役を演じる際にも活かせるのでは、
という感じがしました、今日。
自分の役のことを一生懸命考えるのはみんなやると思うけど
わたしの役の言動が、相手に与える影響について、もっと探るべきなのではないか。という。
ここ数年、
本番稽古での中で、明確にわたしの課題であると感じている問題があり
今回は顔合わせの時点からそれをなんとか打破したいと思って向かっていたのだが、
どうもいつもの自分に流れていっているという嫌な実感があり。
そんな中での今日の代役の経験は
もしかしたら突破口になり得るのでは、と感じました。
そんなすぐにぱっと出来ることでもないのだけど。
そして上手にやれてるわけではないから今日一緒に演じた皆さんにはごめんなさい、という思いは拭えないのだけど。
でも、肥やしにしたいししなければ、と思う稽古でした。
ありがとうございます。


そして今日は、そういう個人的なあれこれを超えた言葉を聞けた日でもあった。


理性を演じる、ということ。


エモーショナルなシーンは、初見ですぐわかるしそこに注力してしまいがちだけど
そこに至るまでの過程に、何があるのか。
演じる彼彼女が日頃何を感じ、どう己を律しているのか。
何に心踊り何が許せないのか。
それは演じ手個人の感覚とはきっと別のもの。
脚本に書かれた言葉、
書かれずに、でも行間にそっと在る言葉たちを
ひとつひとつ集めて、その人の歴史をつくる。
それが、表現する者の使命なのかもしれない。
体を貸すことの意味なのかもしれない。
と思ったりした。



すぐこう、ポエティックな散文でそれっぽく表そうとするよね!
げんなりするね。
ここで何を発しようが
板の上に表れなければほんとうに戯言でしかないので
明日のわたしがほんのちょっとでも変わっていられるように。
昨日までのわたしを未練なく捨てて新しいものを掴むための手を空けられるように。
考え続けます。
お客様の前に立つ日まで。
わたし自身なんて全然惜しむほどのものじゃないし大層な存在では全くないけど
だけどわたしは絶対出来るって思ってる、心のどこかで。
期待しているわたしを裏切らないように。
役とわたしを、もっと自由にしてあげられるように。
怪物の如き自意識と戦います。


初日の足音が聞こえてきていますのよ。
どの回もまだまだ、ごりごりお席ご用意出来ます…っ
今回の作品
観て欲しいって、思っています。
日毎につよく。
いまここにしかないわたしたちの生き様を、
是非、受け取ってください。


そしてねえ!
そろそろねえ!
座組の人たちと写真撮って!!
キャスト紹介をしたいっしたい…っ
ほんっとにそういう働きかけが出来ない、年々出来ない。
こういうもじもじ野郎も捨て去ってやりたいと思ってますよ!!!
乞うご期待…っ…!


劇団BLUESTAXI  vol.38
『さすらう』
作・演出 青田ひでき

母をなくした男、記憶をなくした男、愛をなくした男。
失ったものを取り戻すため3人はさすらいの旅に出る…。

【タイムテーブル】
2023年11月8日(水)〜12日(日)
8日(水) 19時(A)
9日(木) 19時(B)
10日(金) 19時(A)
11日(土) 14時(B)/19時(A)
12日(日) 12時(A)/15時30分(B)
※受付開始、開場は開演の45分前
※未就学児童の入場はお断りしております。
※一部ダブルキャスト

【会場】
ザ・ポケット
(中野区中野3-22-8)
中野駅南口より徒歩約5分

【出演】
笠井渚 矢吹凛
鈴木絵里加 松野翔子 菅原琴

森脇和成 山口祐子 杉山さや香
木野雄大 高瀬迅 桃原隆之進 多田一平

苅田諄(A)  曽我あいり(B)
中村あすか(A)  佐々木悠南(B)

大谷朗

【チケット】※全席指定
●事前決済・ステッカー付前売券/4,500円(座席指定可・公演オリジナルステッカー付き)
●当日精算・前売券/4,800円

【ご予約方法】
本公演のご予約、お支払いは『事前決済』『当日精算』のいずれかをお選びいただけます。

☆事前決済特典☆
・お好きなお席をお選びいただけます!
・『さすらう』オリジナルステッカーを1枚プレゼント!(全2種・ご来場時にお選びいただけます)

●事前決済予約はこちら●(クレジットカード決済・コンビニ決済・LivePocketあと払い)
『さすらう』予約ページ
https://t.livepocket.jp/t/sasurau_top
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ご予約確定後のキャンセル・日時変更は承れません。予めご了承ください。

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お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

『LivePocket』の詳しいご利用方法はこちらをご参照ください
https://t.livepocket.jp/help/about

●当日精算予約はこちら●(現金支払いのみ)
鈴木絵里加専用予約ページ
https://ticket.corich.jp/apply/282014/103/
↑こちらの予約フォームからご入力をお願いいたします。
もしくは鈴木まで直接お申し付けください。
ご来場時に受付にてチケットを発券いたしますので、お支払いをお願いいたします。
※当日精算はお席の選択が出来ません。予めご了承ください。

【ご来場時のお願い】
・体調不良、発熱等お身体の異変を感じられた場合はご来場をお控えください。
・劇場内は常時換気を行っておりますが、上演中はドアを閉鎖するため、マスクのご着用を推奨いたします。
また、マスク未着用のお客様もいらっしゃいますことを予めご了承ください。
・劇場内はペットボトルなど蓋付きのお飲み物のみお持ち込み可能です。
・終演後は客席内でキャスト面会を行います。ロビー、劇場外では面会出来ませんので、ご希望のお客様は客席にてお待ちください。
面会の際、キャストはマスクを着用いたします。

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