見出し画像

『さすらう』キャスト紹介第五弾!

11月らしからぬ暖かさ、というか暑さの3連休初日。
我々にとってはこの3日が、最後の稽古期間。
今日はBキャストの通し。
着実に積み上がっていく仲間たちが頼もしく、しかしそれに比べて自分は、という不安に駆られてもいる。
不安だとか自分の内面の状況は他人にどうにかしてもらえるものではないし
自力で解消して乗り越えるしかないのだけど。
そして心許ない感じの根源は
やはり自意識の問題な気がする。
主観、客観のバランスが悪いのではないか。
板の上で自由であるための準備が足りていない、とも思う。
これはわたし自身の仕事。
務めを果たせるよう、最後まで考え続けます。



『さすらう』キャスト紹介第五弾!!


まずはこの方


山口祐子さん。
昨年の2作品、そして山口県美祢市での公演に続き、4作連続の共演となりました!
わたしにとって、目標のひとりである女優さんです。
自分自身に一切甘えを許さず、常に作品に真摯に向き合っていらっしゃる。
本に描かれていない、役の生活をとても大切にされているように感じます。
ブルタク作品は特に現代劇で所謂「普通の人」たちの物語であることが多いので、祐子さんの演じる役から漂う生活の香りが、作品全体にリアリティを与えてくださっているように思う。
我々の芝居に対しても率直なご意見をくださって、見えていなかった事に気付かせてくださる。
さばさばしてて格好良くて、それでいて可愛らしいお人柄だから、どんどん好きが増しています。
同じ現場に居られることがうれしい。
なんとか少しでも近付きたいって、いつも思っています。


そんな祐子さんが演じる役を鳥言葉で表すと…


コウテイペンギン 忍耐


武器を振りかざして抵抗する戦い方よりも、耐え忍ぶ戦いを選ぶ人なのだと思う。
そちらを選べることは強さでもあるだろうけど、でも、どこかに諦念があるのかも知れなくて、
そして主体的に選んだのではなく選ばざるを得なかったのかも知れなくて。
彼女の内面を想うと胸が痛む。
だって他人事じゃないから。おそらく誰にとっても。
日々の稽古の中で毎回少しずつ出力を変えながら台本の中の人物を立ち上がらせていく祐子さんはやっぱり素晴らしくて、
作品全体に太い芯を通してくださっています。
祐子さんの体を通じてここに確かに生きているこの役を、繊細な表情を、是非劇場で。


続いてこの方

大谷朗さん。
昨年の『空の家』に続き、ブルタク2度目のご出演です。
わたしが初共演したのはもう10年近く前?!で、その後プロデュース公演を観に来てくださり、いまのわたしのライフワークとなっている振り付けのお仕事にも繋げてくださった。 
俳優として、演出家として、指導者として
わたしの師のような方です。
座組随一のお芝居への深い愛を持っていらっしゃる。
台本に書かれたちょっとした言葉にも意味を持たせて、作品の持つ力を何倍にもしてくださっています。
若手の稽古にも熱心にお付き合いくださり、あたたかい目とウィットに富んだ言葉で包み込んでくださるのです。
本番が近づくにつれ芝居の深みがどんどん増して、なんというか、ちょっと畏怖の念を抱くほど。
どうしたら朗さんのように芝居を愛せるのだろう。
技術も勿論学びたいけど、心の在り方を模倣したい。
稽古の度にそんなことを考えています。


そんな朗さんが演じる役を鳥言葉で表すと…


ヒレンジャク 自尊心


この世にただひとりの、他に代わりの居ない自分という存在。
それが揺らぐというのは、一体どういうことなのだろう。
朗さんの演じられる役の一挙手一投足から滲む感情の揺れが、物語全体を揺るがして、先の見えない迷路に誘っている。
ご覧になるお客様たちも、朗さんを通してこの役の視る世界を擬似体験されることと思います。
本番の客席で観たらどのような衝撃があるのだろうと想像して、お客様が少し羨ましくなったり。
登場の瞬間から圧倒的な実在感、存在感を放つ朗さんの魂を、劇場で感じていただきたいです。



稽古終了後のBキャストの仲間たち。
ここまで共に戦って来た、大切な人たちです。
左上のボヤッとした部分は演出家の指です。
みんなと過ごすのもあと10日くらいか。
まったく実感ないけど。
作品を、そしてこの仲間たちを
皆さんに知っていただきたいのです。
是非、観にいらしてください。



劇団BLUESTAXI  vol.38
『さすらう』
作・演出 青田ひでき

母をなくした男、記憶をなくした男、愛をなくした男。
失ったものを取り戻すため3人はさすらいの旅に出る…。

【タイムテーブル】
2023年11月8日(水)〜12日(日)
8日(水) 19時(A)
9日(木) 19時(B)
10日(金) 19時(A)
11日(土) 14時(B)/19時(A)
12日(日) 12時(A)/15時30分(B)
※受付開始、開場は開演の45分前
※未就学児童の入場はお断りしております。
※一部ダブルキャスト

【会場】
ザ・ポケット
(中野区中野3-22-8)
中野駅南口より徒歩約5分

【出演】
笠井渚 矢吹凛
鈴木絵里加 松野翔子 菅原琴

森脇和成 山口祐子 杉山さや香
木野雄大 高瀬迅 桃原隆之進 多田一平

苅田諄(A)  曽我あいり(B)
中村あすか(A)  佐々木悠南(B)

大谷朗

【チケット】※全席指定
●事前決済・ステッカー付前売券/4,500円(座席指定可・公演オリジナルステッカー付き)
●当日精算・前売券/4,800円

【ご予約方法】
本公演のご予約、お支払いは『事前決済』『当日精算』のいずれかをお選びいただけます。

☆事前決済特典☆
・お好きなお席をお選びいただけます!
・『さすらう』オリジナルステッカーを1枚プレゼント!(全2種・ご来場時にお選びいただけます)

●事前決済予約はこちら●(クレジットカード決済・コンビニ決済・LivePocketあと払い)
『さすらう』予約ページ
https://t.livepocket.jp/t/sasurau_top
↑こちらの予約フォームからご入力をお願いいたします。
①右上ピンクのアイコンの『新規会員登録/ログイン』から会員登録(無料)→ログイン
②イベントスケジュールからご観劇日時を選択
③応援しているキャスト名のフォームから枚数を選択→お申し込み/購入手続きへ
④座席を指定
⑤お支払い方法の選択
⑥ご予約内容確認→『購入する』を押す

ご予約内容確認のメールが届き、QRコードの電子チケットが発行されます!
※ご購入時には手数料が発生いたします。
ご予約確定後のキャンセル・日時変更は承れません。予めご了承ください。

※LivePocketにご登録済みのお客様へ※
LivePocketシステムの変更により、携帯電話番号認証と、クレジットカードをご利用の方はカード情報の再登録が必要となります。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

『LivePocket』の詳しいご利用方法はこちらをご参照ください
https://t.livepocket.jp/help/about

●当日精算予約はこちら●(現金支払いのみ)
鈴木絵里加専用予約ページ
https://ticket.corich.jp/apply/282014/103/
↑こちらの予約フォームからご入力をお願いいたします。
もしくは鈴木まで
・お名前・観劇日時・枚数・メールアドレスを直接お申し付けください。
ご来場時に受付にてチケットを発券いたしますので、お支払いをお願いいたします。
※当日精算はお席の選択が出来ません。予めご了承ください。

【ご来場時のお願い】
・体調不良、発熱等お身体の異変を感じられた場合はご来場をお控えください。
・劇場内は常時換気を行っておりますが、上演中はドアを閉鎖するため、マスクのご着用を推奨いたします。
また、マスク未着用のお客様もいらっしゃいますことを予めご了承ください。
・劇場内はペットボトルなど蓋付きのお飲み物のみお持ち込み可能です。
・終演後は客席内でキャスト面会を行います。ロビー、劇場外では面会出来ませんので、ご希望のお客様は客席にてお待ちください。
面会の際、キャストはマスクを着用いたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?