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音をたのしむ

ごきげんよう、ぺる秘書です。
わたしは、オンラインでバックオフィス業務をしているフリーランスの秘書です。

11月が終わろうとしているのに、思い出すと今でも胸が熱くなります。

11/11(金)に開催されたブリヂストン吹奏楽団久留米(敬称略)の下関チャリティーコンサート。

子どもたちのことがあり3部構成のコンサートのうち第1部しか拝聴できませんでしたが、行って良かったと心の底から思っています。

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先立って8月に行われた九州吹奏楽コンクール(開催地:北九州市)に足を運びました。
コンクールの生演奏を聴きに行くのはおよそ20年ぶり。
楽しみよりもちょっぴり緊張の面持ちです。

音楽のサブスクリプションでほぼ毎日課題曲 ジェネシスのプロ楽団の参考演奏を聴いていたわたしは、ブリヂストン吹奏楽団久留米のそれを初めて聴いたとき
「なんと楽しい表現なの!!!」と驚きました。
テンポに緩急をつけて揺さぶりをかけてくるかのようです。

曲の開始10秒。

ステージが壊れてしまうのかしら。

と心配になるほど、各楽器の豊かな響きの積みかさねに心を奪われました。

自由曲 バレエ音楽「中国の不思議な役人」 が終わるまでのおよそ12分は、久しぶりに音をたのしむ時間を与えられて、なんと幸せなのか、このまま夢心地でいさせて欲しいとさえ思ったのです。

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チャリティーコンサートの会場 下関市民会館のホールに着席し、パンフレットに目を通します。
8月に一瞬で心奪われた ジェネシス の曲目が記載されてなくて、少しガッカリ。
しかし、 コンサート第1部の開始を今か今かと待っていました。

第1部の最後。
なんと曲目 中国の不思議な役人とジェネシスとのアナウンスが!!!
わぁっ!!!と歓声をあげてしまう、38歳女性がそこにいました。

やはり、ジェネシスの開始10秒。
心の中で涙が止まらないくらい感動しました。

やっぱり、これが音楽だ。

大変おこがましいのですが、率直に思ったのです。

吹奏楽を離れて20年。
歴は演奏するよりも、聴くほうが断然長くなりました。

演奏しない利点は、コンクール課題曲をより客観的に聴けるようになったことです。だから、ブリヂストン吹奏楽団久留米のような独特の表現を個性として冷静に受け止めて、楽しめました。

わたしは現役の頃、いかにピッチとリズムを他パートと合わせるか、本番に心技体を最高の状態にもっていけるかばかりに気を取られていたなと振り返ります。
演奏は楽しかったし何一つ後悔はないのだけれど、「心の底から」楽しめたかは未だに分かりません。

今年はオンライン配信を含め様々な団体の ジェネシスを拝聴できました。

課題曲は作曲者の意図やリズムを正確に演奏することが重要です。

さらに、わたし個人は本番で多少間違っても良いから団体ごとの「ならでは」の課題曲をもっと聴きたいなと思っています。

なぜなら、紙一枚の楽譜から無限の可能性を引き出し、聴衆を音楽の冒険の旅へナビゲートしてくれる。
それは、演奏者にしかできないからです。

今年も残りわずかとなりました。
様々な団体の演奏を聴くことで、わたしの心はどれだけ感動し、勇気づけられ、明日への活力をいただけたでしょうか。

吹奏楽を愛するすべての方々へ、改めて感謝申し上げます。




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