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サン・セバスチャンと鰻の稚魚


三が日明けてすぐ、🇪🇸サン・セバスチャンに行ってきました。
今回の目的は、この時期だけ市場に出回るという西洋鰻の稚魚Angula。
うちは夫もわたしも珍しいものを求めるタイプではないのですが、
料理人の夫が「一生に一度食べておきたい」と言っていたので、できるならば実現したいと思って。
事前にネットで調べても、どの店で食べられるかぜんぜんわからない。
新聞によると西洋鰻の稚魚も絶滅危惧種とのこと。
そんなの食べたいと思ってゴメン。
ホテルのレセプションに聞いても、「今は時期じゃないと思う」と言われ、
さらに高級レストランはシーズンオフで軒並み休業。
あきらめるしかない?と思っていたところ、市場の魚屋さんに「茹で」が置いてあった!
ちょうどエピファニー(エピファニア 公現祭)の前日で、ご馳走需要があったためのよう。
クリスマスあたりにも食べる習慣があるようです。


とりあえず1パック買ったけど、
ちっちゃい100グラムパックで90ユーロ(約1万4500円)!
高級だわー清水の舞台から飛び降りるわー。
大事にパリまで持ち帰り、家でシンヤくんに調理してもらいました。
ドノスチア風(サン・セバスチャン風)、ビルバオ風とされる調理法は、いわゆるアヒージョ。
小さくても、やっぱり鰻の味がする!
そして、とても優しくて繊細な味わい。
ミネラルと塩味が高く、厚みのあるゲタリアのチャコリと一緒にいただきました。
罪悪感はあるけど、やっぱり体験できて良かった。
一生に一回にするね、鰻のみんなゴメン。
ちなみに近年の価格高騰に伴い、現地では本物の鰻の稚魚は食べず、
似せたかまぼこを食べるのが一般的だそうです。


これはスーパーでもどこでも売ってます。
次からは、これにする😊

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