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この話の結論は「シンプルであれ」ということ

80歳になる母のガラケーがついに壊れ、母に代わりショップに機種変更に行ってほしいと頼まれた。

担当してくれたのは、女性スタッフNさんだった。
聞けば、新卒で入社して半年だという。
就活シーズンを控えた学生たちの顔と重なる。
わからないことも先輩社員の方に聞きながら、丁寧に応対してくれた。
後半に書くが、携帯販売会社について雑談も少ししてみた。

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はて、間もなく5Gがやってくるこの時代に、ガラケーへの機種変更はなかなかに高くつくだろうとは思っていた。
思っていたが、予想以上に高かった。

私が契約している自宅のネット回線を、こちらの会社に乗り換えることで、スマホへ機種変したほうが、ガラケーへの機種変より本体価格が約1/3に抑えられる。

悩みどころは、ガラケー➡スマホへの機種変よりも、20年超安定して使用してきたプロバイダ提供のネット回線を乗り換えるほうにあった。

今まで継続契約してきているプロバイダは、
 ①シンプルな単年度契約(年数の縛りがない)
 ②安い
 ③安定した速度
 ⑤ユーザーサポートが丁寧すぎる
 ⑥契約変更に対し、柔軟すぎる対応
という、いまどき素晴らしすぎるサービスを提供している会社だ。
知名度こそ低いが、今までにストレスを一度も感じたことがない優秀さだ。

これが大手キャリアに変わったらどうなるのだろうか。
③以外は崩れてしまうかもしれない。
ネット回線はインフラだから、安定・安心を買いたい。
その他、お世話になった親切なユーザーサポートの方の声が今でも思い出せる距離にある。

ガラケーは壊れている。今すぐ必要。
どこを重視するかを考えあぐねて、ネット回線を2年縛りの大手キャリアに変更することを決めた。

これで良かったのか、答えは出ない。
だからこんなことを書きながら「これでいいのだ」と思いたいのかもしれない。

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ここまでくるのに約2時間。
担当のNさんもかなりお疲れになっていたと思う。
裏で別の方が事務手続きをしている間、Nさんと少し雑談をした。

携帯販売会社というのは、実に大変な仕事だと思う。
通信事業者の社員は、一度は販売事業者の窓口業務を担当してみるといいと思うくらいだ。

今日訪れていたのは、
・窓口で考えあぐねる客 ➡ これ、私
・友達がこのキャリアを使っているので、
 私のスマホ(別キャリア)のプラン変更にも応じてほしいと希望している
 片言の日本語の方 ➡ そりゃ無理だ
・窓口で友人と長電話が始まっちゃった方 ➡ 店内、みんな辛い

みなに笑顔で粘り強く対応している。
すごい。すごい店だと感じた。
そんなことをNさんと話した。

実はNさんは、この契約において最初に確認すべきことを確認し忘れてしまい、かなり無駄な時間を費やしてしまっていた。
最後に大事な手続きを忘れ、結局明日もう一度、私が店を訪れることになり、そのことを詫びていた。

失敗から学んでほしい。
Nさんは、素直にそんな風に思わせてくださる方だった。
ネット回線の乗り換えも、これでよかったのだと思おう。

疲れも見せず、出口まで見送ってくれた。
優しさがありがたい。
帰りの足取りは、なかなかに軽かった。

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家に帰って、私とは機種が異なるスマホを片手に、まず私が使い方を理解せねばと思った。

その前に充電しないと。
Nさんが丁寧に梱包しなおしてくれた箱を開けた。

電源アダプターが入っていなかった。
まさかとは思ったが、説明書を開いた。
まさかの別売りであったよ...。

契約も機械も、シンプルさに勝るものはない。
と、ふりだしに戻った。


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