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北フィンランドの旅 その4 イー:小さな街のエコ活動

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6月下旬、オウルから30分ほど北上したイー川のほとりにある街にやってきました。人口10万人ほどの小さな街ですが、実は街ぐるみで環境問題に真剣に取り組み、素晴らしい成果を生んでいることが、国際的にも評価を得ています。ゴミを減らし、生活での省エネを徹底し、風力や地熱や太陽エネルギーなど再生可能エネルギーに変え、初等教育から環境教育に力をいれるなど、地道な努力が実を結び、なんとCO2の排出量を2007年から2016年にかけて半分に減らすことに成功したのだそう。その功績が認められ、2017年にはEUよりレジオスターズ賞を受賞しました。その一連の取り組みはBBCでも取り上げられています。北国の小さな街でこのような結果が得られるということは、地球上の誰もが環境問題にインパクトを与えられるということ。とても希望が持てる素晴らしい取り組みです。

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イーは環境アートにも力を注いでおり、2008年より環境アートのビエンナーレが開催され、北欧諸国を中心に、世界中からアーティストが参加しています。ビエンナーレが開催されていない時期でも、公園にはアート作品を鑑賞することができ、自然の中でのウォーキングをしながら、芸術鑑賞を楽しむことができます。

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ビエンナーレ公園の他に、アートセンターやアーティストが滞在できるアーティストレジデンスがあります。アートセンターには、イーを拠点に活躍するアーティスト、サンナ・コイヴィストさんのアトリエもありました。興味の赴くままにアートを作り続けるエネルギーに満ち溢れたサンナさんは絵画だけでなく、ブロンズ像など立体作品も制作します。

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イーを訪れた際には、旧市街もお見逃しなく。カラフルな古い木造の建築が並び、のんびり散歩するのにぴったりです。どの家もきれいに手入れされ、まるで建てられたばかりのよう。庭にはお花がきれいに咲いていました。

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自然豊かなイーの街だからこそ、環境問題への関心もごく自然に身近なこととして捉えらるのかもしれません。この街に住む熱心な環境活動への取り組みは、これからも多くの人に勇気を与えてくれるでしょう。

Ii(イー)の詳しい情報はこちら:https://www.visitii.fi/en 

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