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みんなの幸せが続きますように~おっさんずラブ リターンズ~

ドラマ「おっさんずラブ リターンズ」が終わってから早2週間。(いや、もっとか?)
「はるたん」こと春田創一とパートナーの牧凌太。
この2人を中心に「家族とは何か?」を問いかけたこのドラマは、毎回笑いあり涙あり、心を揺さぶられるドラマでした。

「おっさんずラブって、BLでしょ?BLはちょっと…」
そう思って観なかった人もいるかもしれません。
何を隠そう、ファーストシーズンを観る前の私がそうでした(^^;

なんかすごい流行ってるし、観てみるか…くらいの感覚で観たファーストシーズン。
面白かったけどハマるまではいかず、内容もうろ覚えでした。

今回の「リターンズ」も、私の好きな俳優・井浦新さんが新キャストとして出演するというので、ちょっと観てみようかなを思ったところ…

人を想うことの本質を教えてくれる、本当に素敵なドラマだったんです。

同性婚、歳の差婚、シングルマザー、ペットとの暮らし…
模索し、悩みながら、それぞれの家族のカタチを作り上げていく登場人物たちを、誰も否定せずに受け入れる。
おっさんずラブの世界は、とても温かい世界でした。

その人の属性がどうであれ、惹かれる理由は「その人だから」。
性別は関係なく、1人の人間同士として惹かれ合った春田と牧。
2人がお互いを見つめる目は、愛しさに溢れています。

他のキャラクターの目からも、相手を想う様々な感情が伝わってきます。

はるたんを見つめる部長の目は、キラキラ輝いてて。
いずぽやを見つめる菊様の目は、切なくて。
政宗を見つめる武川の目は、優しくて。

春田と牧、そして部長や周りの人たちはみな、迷い悩みながらも自分の気持ちに正直に生きています。
好きな人を、好きなものをまっすぐに「好き」と言える。
そんな世界なら、きっとみんな幸せなのに。

「多様性」といいつつも、現実の世界はまだまだ厳しいことがたくさんあります。

願わくば、我が子が大人になる頃には、おっさんずラブの世界が当たり前になっていればいいなぁと、ぼんやりとそんなことを考えながら観ていました。

満開の桜の下で春田と牧が交わしたキスは、涙が出るほど美しくて。
2人の幸せが、みんなの幸せがいつまでも続きますように。
心からそう願った最終回でした。

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