とろ＝吐露

　服屋にウィンドウショッピングをしに行った。

学生のころに比べて、欲しい！絶対に買う！という気持ちが湧きづらくなっている。
だから、見るだけで満足。
店員さんからしたら、冷やかしするなと思われてるのかもしれないが。

店頭には春と夏の服が混ざり合っている。今着るなら長袖シャツだけど、これからなら半袖だよなぁ。いや、長袖シャツなら夏でも羽織れるな。



平日だからかお客さんも少なく、店員さんにロックオンされる。
はじめに声をかけられ、その後さらっと去っていく店員さんが一番好みなのだが、今回は違った。
ずっと隣にいて接客してくれる。
ありがたいような、ありがた迷惑のような…。(はっきり言ってしまった)

これにはこのパンツが合う、サンダルが合うと教えてくれる。鏡の前で合わせてくださいね、と言ってくれる。


うん。かわいい。かわいい服なのだ。
でも、買います！とは即答できない。


昔のようにかわいい！絶対買う！という爆上がりの気持ちが生まれないし、なにより一着に3〜4万円は出せない…。
(いつかポンと買ってみたいとは思う)

そろそろ次の店に行きたいなぁと、出入口側に移動しそこらへんの服を見る。
そこの服が期間限定で置いているもののようで、続けてロックオン接客をされる。

はははぁ、考えます〜。

去ろうとすると、
「人気なので、すぐになくなっちゃうかもしれませんよ〜」
というようなことを言われた。

お、言いますねぇ。

あーはははぁと言いながらわたしは立ち去った。



内心、こういう接客まだあるんだ！ノルマとかあるのかな、これで買う人も多いのかなと、嫌な気持ちになるよりも逆に興奮した。

こういうことで面白がれるということは、今のわたしは精神状態がいいらしい。
いいね！

日常の中におもしろいことは結構ある。