今年、開催される美術館の展示会スケジュールを一括にまとめてみました〜東京編①〜

今年は月に一回は美術館に行きたい!とういことで、情報収集のために都内の美術館の年間スケジュールをまとめました。

都内って美術館がたくさんあるけど、展覧会情報が一括でまとまっているwebサイトを見かけないので、自分の情報収集も含めて書いてみました。調べてみたら、今年も面白い展示がたくさん開催されますね!本当は一つのノートにまとめたかったのですが、予想以上にボリュームがあったので分けました!ぜひぜひ、チェックしていただいて、興味があった展示会に足を運んでみてください。

*概要の文章は各美術館のみどころの文章を引用しています。
まだ、仮になっている展示会、未発表の展示会もあるので、随時更新していきます。

東京都美術館
国立西洋美術館
国立新美術館
森美術館
森アーツセンターギャラリー
三菱一号館美術館

◎東京都美術館

奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド

2019年2月9日(土)〜4月7日(日)

美術史家・辻惟雄氏(1932-)が、今から約半世紀前の1970年に著した『奇想の系譜』。
『奇想の系譜』とは因襲の殻を打ち破った、非日常的な世界に誘われるような絵画。本展では、岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳に、白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8人の作品を厳選したラインナップになっています。

----------------------------------------------------------------------------

クリムト展

2019年4月23日(火)〜7月10日(水)

19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト。華やかな装飾性と世紀末的な官能性をあわせもつその作品は、いまなお圧倒的な人気を誇ります。没後100年を記念する本展覧会では、初期の自然主義的な作品から、分離派結成後の黄金様式の時代の代表作、甘美な女性像や数多く手がけた風景画まで、日本では過去最多となる油彩画25点以上を紹介します。

----------------------------------------------------------------------------

コートールド美術館展 魅惑の印象派

2019年9月10日(火)〜12月15日(日)

ロンドンにあるコートールド美術館のコレクションから、印象派・ポスト印象派の作品を紹介します。日本の風景のようだと語られたファン・ゴッホによるアルルの風景《花咲く桃の木々》、19世紀後半の近代都市パリの風俗を映すルノワールの《桟敷席》やマネの《フォリー=ベルジェールのバー》、科学調査が作品の秘密を解き明かしたゴーガンの《ネヴァーモア》やモディリアーニの《裸婦》などをはじめ、選りすぐりの絵画・彫刻約60点を展示します。

 --------------------------------🌱💐🌿------------------------------------

◎国立西洋美術館

ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代

2019年2月19日(火)~5月19日(日)

20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエ。本展はル・コルビュジエと彼の友人たちの美術作品約100点に、建築模型、出版物、映像など多数の資料を加えて構成されます。ル・コルビュジエが世に出た時代の精神を、彼自身が作り出した世界遺産建築の中で体感できる、またとない機会です。

--------------------------------🌱💐🌿------------------------------------

◎国立新美術館

イケムラレイコ 土と星 Our Planet

2019年1月18日(金)~4月1日(月)

イケムラレイコは、1970年代にスペインに渡り、その後スイスを経て、1980年代前半からはドイツを拠点に活躍してきました。絵画、彫刻、ドローイング、水彩、版画、写真など、イケムラが手掛けるメディアは多岐にわたります。それはイケムラが、何かが生まれる途上に潜在している、いまだはっきりとは見えない無限の可能性を表現するという独創的な芸術的課題に、多様なメディアをもって挑んできたことの証でもあるでしょう。本展覧会では、そのような不可能にも思える目標に真摯に取り組んできたイケムラの創造の軌跡を、約210点の作品とともにご紹介します。

----------------------------------------------------------------------------

トルコ至宝展

2019年3月20日(水)~5月20日(水)

オスマン帝国の栄華を今に伝える至宝約170点が、イスタンブルのトプカプ宮殿博物館から来日!
トルコ国民がこよなく愛する花・チューリップがあしらわれた宝飾品、
工芸品、食器、武器、書籍などを通して、悠久の歴史と多様な文化が育んだ華麗な美をご紹介します。書斎、礼拝の間やハレム、チューリップが咲き誇る中庭など、トプカプ宮殿を体感できる空間で、スルタンが愛でた宝物の数々をご堪能ください。トプカプ宮殿を体感できる空間でスルタンが愛でた宝物の数々をご堪能ください。
アジアの東と西に位置する日本とトルコの両国が、同じアジアの文化圏の国民として共通する美意識を持っていることも感じとれるでしょう。

----------------------------------------------------------------------------

ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道

2019年4月24日(水)~8月5日(月)

本展では、時代を18世紀中頃にまでさかのぼり、のちのウィーン工房に影響を与えたビーダーマイアー時代の工芸や、芸術都市へと発展する起源となった都市改造計画など、ウィーン世紀末文化に至るまでの歴史背景にスポットライトを当てます。絵画や工芸はもちろん、建築、デザイン、インテリア、ファッション、グラフィックデザインなど、当時の写真や資料、本展のために特別制作したウィーン市の都市変遷映像など、“芸術の都”ウィーンで育まれた芸術世界を網羅的にご紹介します。

----------------------------------------------------------------------------

クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime

2019年6月12日(水)~9月2日(月)

現代のフランスを代表する作家、クリスチャン・ボルタンスキー(1944年-)の活動の全貌を紹介する、日本では過去最大規模の回顧展です。作家は1960年代後半から短編フィルムを発表、1970年代には写真を積極的に用いて、自己や他者の記憶にまつわる作品を制作し、注目されます。1980年代に入ると、光を用いたインスタレーションで宗教的なテーマに取り組み、国際的な評価を獲得。その後も歴史や記憶、人間の存在の痕跡といったものをテーマに据え、世界中で作品を発表しています。
本展では、50年にわたるボルタンスキーの様々な試みを振り返ると同時に、「空間のアーティスト」と自負する作家自身が、展覧会場に合わせたインスタレーションを手がけます。

----------------------------------------------------------------------------

カルティエ、時の結晶

2019 年10 月2 日(水)- 12 月16 日(月)

本展のテーマは「時の結晶」。「時間」を軸に、「色と素材」「フォルムとデザイン」「ユニヴァーサルな好奇心」という3つの章で、カルティエのイノヴェーションに満ちたデザインの世界を探求します。壮大な時間を経て生成され奇跡的に見出された宝石と、世界各地の文化や自然物など万物から着想を得たデザインが、卓越した職人技術によって結実したカルティエの宝飾。それは世界の縮図であり、地球や文明との時空を超えた対話であるといえるでしょう。
時間を自由に往来し、素材に秘められた可能性を探求することによって、色彩や線、フォルムなど、伝統を継承しつつも、常に宝飾界に新しい風を吹き込み続けるカルティエの想像力に満ちた美の秘密を紹介します。

--------------------------------🌱💐🌿------------------------------------

◎森美術館

六本木クロッシング2019展:つないでみる

2019.2.9(土)~ 5.26(日)

「六本木クロッシング」は森美術館が3年に一度、日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として2004年以来開催してきたシリーズ展です。第6回目の開催となる今回は、シリーズ初の試みとして、森美術館の3人のキュレーターのみで共同キュレーションを行い、1970-80年代生まれを中心とした日本人アーティスト約25組を紹介します。

----------------------------------------------------------------------------

塩田千春展:魂がふるえる

2019.6.20(木)~ 10.27(日)

ベルリンを拠点にグローバルな活躍をする塩田千春は、記憶、不安、夢、沈黙など、かたちの無いものを表現したパフォーマンスやインスタレーションで知られています。
本展は、塩田千春の過去最大規模の個展です。副題の「魂がふるえる」には、言葉にならない感情によって震えている心の動きを、他者にも伝えたいという作家の思いが込められています。大規模なインスタレーション6点を中心に、立体作品、パフォーマンス映像、写真、ドローイング、舞台美術の関連資料などを加え、20年にわたる活動を網羅的に体験できる初めての機会になります。

--------------------------------🌱💐🌿------------------------------------

◎森アーツセンターギャラリー

新・北斎展 HOKUSAI UPDATED 北斎、前人未到の世界へ。

2019.1.17(木)~ 3.24(日)

葛飾北斎の絵師人生を紹介する大規模展覧会を開催します。
国内外から集められた名品・貴重品はもちろん、近年再発見された作品や日本初公開となる貴重な作品約480件(会期中展示替えあり)を通じて、真の北斎に迫ります。

----------------------------------------------------------------------------

ムーミン展 THE ART AND THE STORY

2019年4月9日(火)~6月16日(日)

愛らしい姿とユーモアあふれる言葉で世界中のファンを魅了するムーミンとそのなかまたち。
フィンランドを代表する芸術家、トーべ・ヤンソン(1914年~2001年)が生みだした「ムーミン」シリーズは、小説、絵本、新聞連載コミック、アニメ、商品などさまざまなかたちで親しまれています。本展では、その多彩なアートと奥深い物語の魅力を、約500点の展示品で紹介します。
ムーミンの小説、絵本の挿絵や表紙を原画やスケッチで紹介。また、イースターカード、アドベントカレンダーの原画、銀行の広告など、小説や絵本では見たことがないムーミンとそのなかまたちの多彩な表情にも出会うことができます。

--------------------------------🌱💐🌿------------------------------------

◎三菱一号館美術館

フィリップス・コレクション展

2018年10月17日(水)~2月11日(月・祝)

米国で最も優れた私立美術館の一つとして知られるワシントンのフィリップス・コレクションは、ダンカン・フィリップス(1886-1966)の旧私邸であった場所に位置しています。1921年にはニューヨーク近代美術館よりも早く、アメリカでは近代美術を扱う最初の美術館として開館しました。フィリップスの常に鋭い取捨選択によって、コレクションの中核をなす作品群はいずれも質の高いものばかりです。本展では、この世界有数の近代美術コレクションの中から、アングル、コロー、ドラクロワ等19世紀の巨匠から、クールベ、近代絵画の父マネ、印象派のドガ、モネ、印象派以降の絵画を牽引したセザンヌ、ゴーガン、クレー、ピカソ、ブラックらの秀作75点を展覧します。

----------------------------------------------------------------------------

ラスキン生誕200年記念
ラファエル前派の軌跡展

2019年3月14日(木)〜6月9日(日)

1848年、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティらが結成したラファエル前派同盟は、英国美術の全面的な刷新をめざして、世の中にすさまじい衝撃をもたらしました。この前衛芸術家たちの作品は、観る者の心に訴えかけ、広く共感を呼びました。人々は、社会の基盤が移りゆくなかで、かれらの芸術に大きな意義を見出したのです。その精神的な指導者となった美術批評家ジョン・ラスキンは、あらゆる人にかかわる芸術の必要性を説く一方で、かれらとエドワード・バーン=ジョーンズやウィリアム・モリスら、そして偉大な風景画家 J. M. W. ターナーとを関連づけて考察しました。本展では、英米の美術館に所蔵される油彩画や水彩画、素描、ステンドグラス、タペストリ、家具など約150点を通じて、かれらの功績をたどり、この時代のゆたかな成果を展覧します。

----------------------------------------------------------------------------

マリアノ・フォルチュニ
織りなすデザイン展(仮)

2019年7月6日(土)〜10月6日(日)

軽くてしなやかな「デルフォス」(繊細なプリーツを施した絹のドレス)で一躍20世紀初頭の服飾界の寵児となったマリアノ・フォルチュニ(1871-1949)。彼の邸宅兼アトリエを美術館として公開しているフォルチュニ美術館(ヴェネツィア)の全面的な協力のもと、本展では、フォルチュニ芸術の真骨頂である絹地のドレスやコートなどの服飾作品を軸に、絵画、版画、写真、舞台関連作品、彼が蒐集した日本の染め型紙を含むデザイン関連資料等を総合的に展覧します。スペインのグラナダで生まれ、ローマとパリで育ち、ヴェネツィアで制作して成功をおさめた彼の生い立ちから多彩な創作活動まで、近年世界的に注目されている総合芸術家・デザイナーの全貌に迫ります。

----------------------------------------------------------------------------

吉野石膏コレクション展(仮)

2019年10月30日(水)〜2020年1月20日(月)(予定)

ルノワール、モネ、ピカソ、シャガールなどの作品で国内有数の吉野石膏コレクションは、その質の高さも然ることながら、優しく、親しみやすい作品が多く、世界に誇るコレクションといえるでしょう。本展は吉野石膏株式会社の収集による粒選りの絵画群の、本格的な紹介の機会となります。
中でも、ルノワール、ドガ、カサットのパステル画は、油彩や筆触分割という側面から語られることの多い印象派の、作家それぞれの技法の特徴と豊饒さについて、新たな視点をもたらしてくれます。本展では、モネ、ピサロ、シャガールの初期から晩年までの名品、シスレーの80年代の色彩豊かな風景画、ピカソの風景画など、他では見られない選りすぐりの72点をご紹介します。

----------------------------------------------------------------------------

気になった、展示会はありますか?

個人的には
ル・コルビュジエ展(国立西洋美術館)
新・北斎展(森アーツセンターギャラリー)
ムーミン展(森アーツセンターギャラリー)
クリムト展(東京都美術館)

が気になるところです。

次回は
上野の森美術館
東京都庭園美術館
根津美術館
東京都国立近代美術館
サントリー美術館
東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
東京都写真美術館
こちらをアップ予定です。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。写真展が続けられるようにサポートしていただけるとありがたいです…!