見出し画像

憧れの「アレ」を食べる

韓国ドラマを見ていると、3回に1回くらいの確率で見かけるキャンディーがある。

それがKOPIKOだ。初心者の頃は、急に差し込まれるシーンのわざとらしさに笑ってしまっていたが、いつしかそれにも見慣れて、見かけると旧友との再会みたいな気持ちになっている。お、また会ったね!

たとえばオフィスで、疲れた主人公がデスクに戻ってきてキャビネットの引き出しを開ける。そこから取り出すのがこれ、KOPIKO。袋を開けて、薬のシートみたいになっているシートからぷちっと一粒出す。口に入れて一言、「は~すっきり」とか、「目が覚めるな」などと言う。ここまでが一連の流れだ。

ずっと憧れていたこれを先日、韓国ドラマ好きの友人が新大久保で買ってきてくれた。早速、再現するべく会社で食べてみる。まさか「わ~すっきり!」なんて言えないので、そこは心の中で。

思ったより苦味がしっかりしていて、おいしい。まずいとは思っていなかったけれど、意外だった。ただ、もはや眠気にカフェインが効かない私には眠気覚ましにはならないのが残念。調べたらKOPIKOはインドネシアのキャンディーなのね。韓国じゃないんかい。ツッコミどころがあるのも面白い。

いわゆる聖地巡り、みたいなことはしたことがないけど(何せ韓国なので簡単にできない)、食べ物に関しては真似しやすくていい。あ、これはあのドラマで食べていたお菓子。あのドラマで飲んでいたソジュ。あのコンビニで買って食べていたラーメン。

日本にいながらにして簡単に手に入るようになってありがたい。一方で、現地に行ってその空気を味わいながら食べたい、という思いがふつふつと湧いてくるのであった。