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【ライブ感想】一生あなたにペンライトを振ると決めた、圧巻のステージ「IU H.E.R. WORLD TOUR CONCERT」

先日、IU様のライブに行ってきた。

曲は好きでよく聞いている。いつか生で歌を聞いてみたいと思っていた。バラエティ番組を見て、その人柄も好きだなと思っていた。

行ってみて感じたのは、彼女は本当にすごいということ。1人の人から発せられるエネルギーってこんなに大きいんだ、強いんだ。語彙力がなくなるくらい、ただ感動してしまって、この光景を目に焼き付けたいと思った。うまく書けるかはわからないけれど、興奮冷めやらぬうちに感想を記しておきたい。

存在感

ステージの構成はシンプルだけど、IU様の存在感に圧倒された。華やかで美しく、魅力的だった。それからバンドの生演奏が最高だった。音が良い。聞いていて本当に気持ち良い。

知ってはいたけど、歌が上手い。口から音源とはよく言うけれど、それも超えていく。生で見るのはレベルが違う。迫力が映像とは違った。まっすぐに飛んでくる彼女の声に強く心を打たれた。声が聞こえてくるたびに泣きそうになり、何回か泣いた。届けようという思いは、届くものなのだ。言葉は関係ない。1人で3時間も歌ってくれるなんて!

人柄

暑かったり、寒かったりしない?無理しないでね、という声かけから始まったMCはMCというより私たちとのおしゃべりみたいだった。今回が12年ぶりの日本公演だったので「こんなに私の歌を聞きたいと思ってくれている人たちがいるのに、待たせてごめんね」と申し訳なく思っているようだった。それを受けて観客側は「いいんだよ、来てくれてありがとう」という空気が流れていて優しい空間だった。

何よりもIU様の人柄に惚れてしまった。元々好きだったけど、より深く。まあ一度は泣くだろうなとは思っていたのだが、一番泣いたのは彼女の言葉。

「みんなは私に向かってペンライトを一生懸命振ってくれたり、応援してくれたりするけど、私はみんなのためにペンライトを振っているからね。みんなが私にとってのIUです」(というニュアンス)

「明日から始まる1週間も元気に、そしてIUがペンライトを振って応援してるってことを忘れないでください」

アーティストとファンという関係ではあるけれど、それだけじゃないのだ。そんなふうに思ってくれているんだ、と思ったら明日からもがんばろうと思ったし、つらいときに私がいることを忘れないで、という温かい応援は何よりも力になる。

言葉

それから一生懸命日本語で話そうとしてくれるところが本当にうれしかった。通訳さんがいたので、韓国語でもお話ししていたけれど(7割くらいは理解できたよ!)自分の言葉で伝えようとしてくれる真摯で謙虚な姿勢が本当によかった。

日本の公演で好きなところは、拍手と「これが最後の曲です」と言ったときに返ってくる「えぇ~~」らしい。「老若男女問わずみんな言うけど、これは学校で習うんですか?」って言っていて笑った。えぇ~~は可愛く聞こえるらしい。そう言うあなたがかわいいよ。

ほっこりかわいくて、ユーモア溢れるコメントには笑いながら、曲のイントロを聞いただけでなぜか泣くという情緒不安定さを見せたわたくし。前提として、全部全部よかったのだけど!特に感動したのは「eight」「Celebrity」「I stan U」「Love wins all」。

「Shopper」は一緒に歌うことができて楽しかった。IU様も褒めてくれたけど、会場中の人が練習してきたのがよくわかった。一番声が出ていた。これはソウル公演だけど、思い出してワクワクする。横アリに比べて会場広い〜〜〜!そりゃそうか、とは思いつつ驚く。

アンコール前、「愛の不時着」のOST「Give You My Heart」を歌って待とう!という時間があった。歌詞は出てるけどアカペラでは難しいぞ、と思っていたら歌える人たちが導いてくれて、なんとなく一緒に歌った。その後出てきたIU様が歌ってくれた。「キー高かったよね?聞きながら早く出て助けなきゃと思ってたよ」と笑うIU様。天使。

大好きな「My sea」の1フレーズを歌ってくれたときは両目からボロボロ涙が出た。この曲を聞くと自動的に泣く仕様のようだ。一緒に行った友人には、事前に「あれを歌ってくれたら泣く」と伝えていたものの、本当に一瞬で泣いたので自分でも笑ってしまった。まさか聞けるとは思っていなくて、感無量だった。

またね

最後の「憎しみより愛に集中できる人生を心から願っています」もIU様らしく、愛のあふれる言葉だった。世界中にファンがいるスーパースターなのに、すぐ隣にいてくれる友人のような、家族のような、そんな温かさを感じた。

近いうちにまた来るね、と言っていたのでまた会えると良いな。またね。