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私たちは、思うよりもずっと曖昧に見ている

今参加しているコルクラボ編集専科。

月1回の講義と課題があり、講義は雲の上とも言える大先輩のお話を聞けるという最高に贅沢なラボです…。

そして、今回の課題が『「マイノリティ」をテーマにした王道な企画』の企画書を作る。

シンプルな一言に込められたあまりにも深く難しいお題…

そもそも、「マイノリティ」って何?「王道」って何?

言葉の定義さえ、実は私たちは曖昧。

【マイノリティ】マイノリティとは、「少ないこと」および「少数派」という意味の語である。とりわけ社会的に少数派と位置付けられる人々(マイノリティグループ)を指す意味で用いられることが多い。
Weblio辞書より
【王道】(1)中国神話で数々の王が敷いていたとされる、儒家思想に基づいた統治のこと。(2)楽なやり方、最も適したやり方を意味する語。紀元前6世紀頃から紀元前4世紀頃まで存在していたアケメネス朝ペルシアに建設された、「王の道(Royal Road)」と呼ばれる道に由来する。また楽なやり方という意味より転じて、多くの者が選びそうなやり方を意味する語。ありがちといった意味を含むこともあり、「王道展開」などの語も存在する。
Weblio辞書より

マイノリティはまぁ良しとして、王道って…ええぇぇ…。そんな意味なの?
おんなじ気持ちになったコルクラボ生が3人は居るって信じてます。

辞書の意味で言う王道は、楽なやり方・適したやり方。でも、主催の佐渡島さんは多分...辞書の意味でお題を出していない。ジャンプで言うところの友情・努力・勝利。そんな意味で言っていそうな気がする。

正しく言葉を理解するってこんなにも難しいことなんだな、としみじみと思うのです。


そんなことを考えるとき、私はいつも絵のデッサンのことを想います。

美大卒の私が人生で何百回と言われてきた「デッサンできるってセンスだよね!」という言葉。

私が決まっていつも返すのは「デッサンは訓練。目の前にある物事を正確に拾い上げる訓練だから、実はセンスじゃないんだよ」という答え。

そう、今あなたの目の前にあるコップ。
実は全然ちゃんと「視」れて、ない。

コップの白と、注がれたコーヒーに反射する光はどっちが白い?
コップの影は、そんなに単調?
コップのフチと底は、おんなじカーブを描いてる?

実は全然答えられないわけで
私たちは、自分が思う以上に物事を見ていない。

この「思っている以上に分かってない」という話は言葉にも通ずるものなんだなぁと今回改めて思ったのです。

課題が出るなんて、ほんと何年ぶりだろう?という気持ちですが…正しく物事を見れていないと、その先もずっとズレてしまうのでこの約半年間は「この言葉の意味、正しく捉えてる?」を自問自答しつづける期間になりそうだなぁと思いました。

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