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活動報告!『wetukuアカデミア』のこと。

約3ヶ月ほど、TIPLOGさん主催の『wetukuアカデミア』にプロフェッサーとしてジョインしていました。今日はその活動について少しお話させてください。簡単にご紹介させていただくと、ウエディングの未来を創る学生たちが業界研究をするカリキュラムが用意されている場が『wetukuアカデミア』で、たとえて言うなら私は大学で言うところのゼミの指導教員のようなイメージでしょうか。

学生さんたちは、将来ウエディング業界での活躍を視野に入れている大学・短大・専門学校生。それぞれの研究内容を学業やアルバイトなど忙しい時間の合間を縫って、オンラインで研究を進めながら、先日の最終成果報告会に臨みました。

私のミッションは『ウエディングプランナーのセルフブランディング』について研究させること。チーム名は『bouquet』です。五人の学生さんが自分達のイメージフラワーを定めて、その花が美しくまとまり、私やティーチングアシスタントいうサポートメンバー(社会人になったばかりの学生たちからすると業界の先輩で私のフォローをしてくれた。本当に助かりました!!)をリボンに見立て、そのリボンに束ねられ完成するブーケをイメージしたそうです。

私からは、最初に三つだけ。せっかくいただいた機会に研究するなら誰かに、何かに貢献できるものを意識して、また、ブランディングを研究するのだから自分達のあり方、みられ方を考えながら、そして、結婚式の未来のために役立つ成果物を得ることをゴールとして進めてください。まず初めに『セルフブランディングってなんだろう?そしてなぜ今これがwetukuアカデミアで取り上げられているのだろう?まずはそこに想いを馳せてみて。』とだけ伝え、あとはところどころサポートをしながら研究は進みました。

最終発表は本当に素晴らしいものでした。初めて出会った遠隔地でそれぞれの学生生活を送る五人が、zoomとGoogleフォーム、各種SNSを駆使して研究データを集め、それをオーディエンスに伝わる言葉とデザインに落とし込み、衣装や話し方にもこだわってきちんと自分達を表現していました。データ収集も多角的かつ深く行い、しっかりと分析をしていたし、内面が伝わるように体現されたスライドや衣装やマスクの色合わせ、音楽を取り入れたプレゼンの場づくりは、自分で言うのもなんだけど、とても私の担当らしかったな。

意識したのは、結婚式創りと同じで『佐伯の色を出さないこと』、だったんですけどね。業界歴20年の私と、年齢が20歳前後の学生さんでは、私がコミットすぎてしまうとどうしても先生対生徒の構図になってしまいそうな気がして。講義やセミナーなら良いけどゼミだときっと違う。それでは意味がなくて、本人たちが自分達で課題を理解し、それを解決するためのデータを集め分析し、自分達の言葉で語ること、だから、答えを示してしまうのは早くて簡単なんだけど、ぐっと堪えて。時々覗きに行っては、ヒントだけそっと置いて帰りました。後ろ髪を引かれながら。笑

だけど、私が発する微力な電波を、私に対してもwetukuアカデミアに対しても真剣に向き合う彼、彼女たちは敏感に感じ取り、全てをしっかりと拾って咀嚼しながら、自分達のものに見事に昇華させていきました。だから、答えは一つも与えていなくても、表面に安易に見えなくても、しっかりと佐伯マインドを内包した世界観になっていたのだと思います。誰にもわからなくてもいい。私たちチームメンバーがそっと感じ合い、私はその体現力に一番感動しました。

きっと大変なこともあったし、当日は緊張しただろうし。でも、私も、初めて当日リアルで会ったのにそんな感じもせず、とても親しみやすくてとにかく可愛かった。

前日に、ふと、私と過ごした半年間を何かカタチにして彼、彼女たちの人生に託したいと思い、人数分の白いハンカチを買いました。私たちの仕事にとって白いハンカチは、お客様の感情が解放された先の涙のために存在している。私はいつも現場で肩から下げているバッグに入れていて、そのハンカチは時に花嫁様の、時には花嫁のお母様の涙を何度も拭ってきました。これは、独立するときに美容の先生がプレゼントしてくださったもの。だから私も、いつかいただいた先生の想いを若い世代にもつなぎたくて。

そうしたら、bouquetのみんなは、私にとても大きなブーケとお手紙を用意してくれていました。サプライズは実は苦手なんだけど。もちろん嫌いではないけど、結構見抜けちゃうというか、来るかも、と感じる時があって、そうなっちゃうとリアクションが難しい。でも、本当のサプライズは相手のその先、つまり真剣に誰かの未来を信じ、想いを馳せ、心を砕いた先にとるべき行動が見えてきて、そういうのは見抜くの難しい。もっと言うと、心を乗せる、心をこめる、心ある仕事をするということ。これは私が大切にしている自分のポリシーというか、あり方なのです。それを自然と私たちがし合えたことがなんだか、プロフェッサーとしての合格点をもらえたような気がしました。そして最後の『佐伯さんの素敵なところは?』とのインタビューは『私たちへの愛です!』とはっきりシンプルに言ってくれました。色んなもの削ぎ落として、本質だけをはっきりと。過干渉にならないように遠くから見守っていた私にも、ちゃんと想いを馳せてくれたから出る言葉。最高の褒め言葉でした。

そして一番年下のきしょうくんが終わってすぐ、みんなへの想いをアカデミアの公式HPに綴ってくれました。報告会の週は、一週間に五日間新幹線で移動しながら仕事をしているという、私的にはすごくハードなスケジュールですぐに読めなかったんだけど、日曜日の最終新幹線の中で何度も何度も読み返しました。読んでいると涙が一筋ほおを伝って、そうしているうちに気を張っていた背中がふっと緩み、ほんの少しの時間だけど、そのまま高崎駅まで穏やかな気持ちで眠ることができました。

お互いを想い心を届け合うことができた、愛に溢れた温かな時間でした。結婚式と全く同じ。『わざわざ』が未来にもたらす価値。その時はわからなくても確実に存在していて、こうして、人生のお守りは増えていく。

bouquetのみんなも、他のファカルティのメンバーも、それぞれが愛おしく大好きです。この時間を共有できた学生さんとも、惜しくもアカデミア生にはなれなかったけどきっと同じ思いで今日も勉強や資格試験、就活、結婚式場でのアルバイトなどに向き合っている学生さんたちとも、いつかの未来にお客様の結婚式を共創できることを楽しみにしています。

最後に、このような機会を下さったマモさんこと株式会社TIPLOG代表取締役CEO 高津 守さん、そして運営メンバーの皆さんにも心より感謝しております。

本当にありがとうございました!
2期の募集もあるそうです。
学生さんたち、ぜひチャレンジしてみてください。
みなさんは平等にダイヤの原石。でも、誰も磨いてはくれないから自分で磨かねばならない。大人は磨いてはくれないけど、磨く道具を差し出してくれることがある。磨くって痛いのです。削ることだから。でも勇気を持ってその道具を手に取り磨き続けた人はいつかの未来にきっと輝くことができる。
私はそう信じて、今も、自分自身のことも磨き続けています。


wetukuアカデミアについて詳しくはこちら⏬
https://www.tiplog.co.jp/wetuku_academia/

きしょうくんの『bouquetのみんならぶ!』なメッセージはこちら⏬
https://www.tiplog.co.jp/wacolumn/wacolumn-1301/

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