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おやすみまでの120分 10月12日

1年前にこっそりとやっていた「おやすみまでの120分」。早く寝ればいいものの、ぐうたらしたり、物思いにふけたり、そんな非効率でどうしようもない、一番幸せな120分を記録していた。
幸せなはずなのに、文字に起こすとあまりに変わり映えのない毎日にびっくりして、なんだか落ち込んでしまい一旦休止。

1年以上経ち、今どうしてか、そろそろまた書いてみようかな。という気持ちになった。今度は、120分の記録というより、120分のうちに考えたことなど記しておけたらなぁ。

なんて思ってたんですよ。5時間前くらいまでは。

そんな再開初日。さっきまでわたし、会社に閉じ込められていました。だから今日はその話するね。

終電が終わり、少し遅くなった今日。歩いて帰れない距離でもないから、ラジオを聴きながら帰ろうなんて思いながら帰宅準備。施錠をして、深夜用の裏口扉のドアノブに手をかける。スルッと回るくせに、ドアはびくともしない。あれ?いつもは深夜でも開くのになぁ。
何度やってもダメ。ほかに開きそうな扉を押してみるもダメ。どこもかしこも、引いても押してもダメだった。

正面玄関は6時まで開かない。怖いとかそんなことよりも、今日は燃えるゴミの日。うちのエリアの回収はびっくりするほど早く、8時10分には空っぽだ。やばい。土日に片付けをしたから大きなゴミ袋2つ分溜まってるんだ。どうにかしてゴミを捨てないと。
今この状況、ゴミなんてどうでもいいだろうに、呑気にそんなことを考えていた。わたしにとって、ゴミが捨てられないのはストレスなのだ。それにあんた、今朝は空き缶を捨てそびれてんだからね。ほんとうにもう!

とりあえずどうしようもないので、作業をしながら、観たかった配信を見る。結構大笑いした。ここで誰かが助けに入ってたらまぁ呆れられたであろう。でもしょうがない。男性ブランコとラブレターズは人を笑わせようと仕事をしているだけなのだから。彼らには、図らずも深夜残業をさせてしまった。

上司より、管理会社に連絡しろとチャットをもらったので、電話をかけてみる。かくかくしかじか説明したが、どうやら管理会社の方には閉まっているはずの扉は開いていると通知が来ているようだ。

「そのビル、ドアの建て付け悪いからはまっちゃってるのかもですねぇ。」

なんだって?映画みたいじゃないか!この前の地震で歪んじゃったのかな?でもどうしてこのタイミングよ。そもそもこんな古いビルに引っ越しやがって!!と、だんだん腹が立ってきた。

「わかりました、頑張ります。」

そう返答し、電話を切る。管理会社に電話して頑張るってなんだよ。遠隔操作で開けてもらうなんてのを期待してたのに、シンプル建て付けが悪いってなんだよ!また腹が立ってきた。
その勢いのままドアノブを右へ左へグリグリゴリゴリしながら体重を乗せて扉を押す。何度目かの突進で、突然バーン!と扉が開いた。

こんなにも苦労したのに、開いた瞬間の扉の感触はあまりにも軽く、それもまた腹立たしかった。

結局、本当にただシンプルに閉じ込められていたのだ。

そんなこんなで今帰ってきて寝るところ。朝の鳥が鳴き始めた。こんなはずじゃなかった!明日は幸せな120分を過ごしてやるんだから!

おやすみなさい。また明日。

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