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いつもご機嫌でいられるように。

さてさて。
いよいよ、今週の日曜、来週の水曜、日曜と、私の大好きなアルデンヌクラシックウィーク🙌🏻
あの!(って言いたいだけです🙈) Amstel Gold Race, Flèche Wallonne, Liege Bastogne Liege 3連戦です!!
大好きっていうと、走れるのかお前!ってなるんですけど、最初のAmstel Gold Raceは、私のオランダの住んでる街で行われるレースで、それ以外も私の住む地域アルデンヌで開催されるので、気分はホームレースなのです✌🏻それだけで、ご機嫌な今日この頃🤘🏻

だったはず。。。なんですけど。そんな大事なレースウィークの直前になんだか日本では、私がJCF 自転車連盟さんに申し立てしたことがニュースになってしまって、いろいろ賛否両論が起きているみたいですね。
他人事みたいな言い方になってしまいますが、(またこういう言い方をしたら、いろいろ言われそう🤔) 正直なところ、私自身そんなこと(いろいろ言われてること)を気にしている状況でもないし、この3連戦に向けて、自分なりに調整して、諸々のコントロール(体重とかコンディションとか)をして、チームメイトと良いレースをしたい🤘🏻っていう純粋なワクワクと、良いパフォーマンスをレースで出せるように!っていうドキドキの楽しみな1週間なんです。
そしてどうすれば良い走りができるか、ちょっとでも前でゴールできるか、ってそんなことで頭がいっぱいです🤯

皆さんもご存知かもしれませんが、今回に限らず、前回のリオオリンピック、その他諸々、何度かJCFさんを相手に仲裁を行なってきています。
そして、その度にもちろん応援を頂く反面、お会いしたことも話したこともない方から、悪口を言われたり書かれたり(ほとんどが直接ではなく画面上ですが。。。)することもありました。今回もおそらくそうでしょう。
たくさんの第三者の方がこのことに関して、意見を言ったり、応援をくれたり、批判したり、與那嶺恵理は悪いヤツだみたいなことを言われたり、男女格差がどうとか、まあ全てはこれも画面上の話なんですけど。まあそれを私が気にしたり、気にしなかったり、するわけなんですけど。
ご存知の通り、こう見えてもチキンハートなので、結局はそもそも何も見ない。という選択をするわけです。

長くなりましたが、これは前置きで。
まあ、意図的にあんまり見てないので(自分のことだけど、第一優先はレースパフォーマンスなので、それを下げる選択、行動はしません。)、何を言われたり、批判されたりしてるのかは、正直少ししか知らないのですが、私がしないといけないこと(率直にいうと私がしたいこと)は、「レースで良い走りをすること」あわよくば、トップ10を狙うことで。そのために必要な情報だけをとって、そのために必要なことを淡々と積み重ねるだけなんですよね。だって私は、政治家でもなければ活動家でもないし、Just Bike Racerなんですよね。
だから、今回のニュースになったことに関して、実際想うことがない訳ではないので、ここに書こうと思って、書いては消し、書いては消してるうちに、気づきました。
これは、そのこと(仲裁とかJCF自転車競技連盟さんのこと)について、思いの丈を書いても自分自身の何のプラスにもならないぞ🤔と。 なので、全部消しました。

で、本題。
こうやってレースではないところで、ニュースになってしまうと、あることないことを書かれたり、はっきり言って嫌な気持ちになることを書かれたりもする訳です。そうすると、そっちにばっかり頭がいってしまって、ああ嫌だなあとか、悲しいなあとか、私も人間なので思うことも多かれ少なかれあるというか、あったんですけど。(経験談www🙈)
ヨーロッパサーキットで、こっちの化け物みたいに強い選手達と戦って、どうやったら勝てるだろう、どうやったら一つでもいい順位でフィニッシュできるだろう、って毎日毎日考えて日々を送ってたらそんなことどうでもよくなってきてしまうのも事実で。
オリンピック?もちろん出たいですけど、その前に今週のアルデンヌでしょ?って話で。次から次へとくるワールドツアーのレーススケジュールに、コンディションと体重を合わせるだけで、もう。。。私の頭のスペックはいっぱいです🤯🤯

そんな時に、ふっと思い出すのが、大学の時の指導教員の先生がいつも研究室のはじめにみんなに聞いてたんです。「機嫌よぉやっとるか?」って。つまりあなたは、ご機嫌ですかってことです。
で、今、大事というか自分の結果を出したいレース前で、日本では仲裁とかがニュースになって、たぶんご機嫌かどうかって聞かれると、うーんって正直なるんですけど。でも、レースの日も、レースの相手も、JCF(日本の自転車連盟)さんのことも、仲裁のことも、それに関していろいろ言われたりすることも、全て私がコントロールできないんですよ。

じゃあ、どうするかって?自分で自分をご機嫌にするんですよ。
「他人は変えられない。変えられるのは自分だけ。」です。だから、フォーカスするのは、どうやったら機嫌よく過ごせるか。

そのひとつが、毎朝コーヒーを淹れること☕️
別にどうでもいいっていうと、どうでもいいんですけど。
毎朝、自分の家で起きれる日(つまり何でもない日)は、毎朝だるいなぁとか、今日は良い天気だなあとか、朝から雨とか、機嫌の悪い朝でも、ご機嫌な朝でも、一人でも、誰かがいても、どんな日でも毎日同じ淹れ方で、同じ手順で、コーヒーを淹れるんです。別に義務でもなく、誰かのためでもなく、ただ自分のために、キッチンの時計の音を聞きながら、ポタポタってフィルターから落ちる音を聞きながら。
特に高い豆をいつも使うわけでもなく、スーパーで豆を買うときもあれば、偶然行ったロースターで焙煎したての豆を買うこともあります。特に淹れ方にこだわりがあるわけでもなく、いつも決まった豆の量で、いつも使うコーヒー用のケトルでお湯を沸かして、まず沸騰したお湯でサーバーとマグを温めて。
以前は、手挽きミルを使ってたけど、最近は均一に挽ける電動の臼式のミルに豆を入れて、スイッチを入れてる間に、お湯が沸いたら、ちょっと温度を冷ますのに、コンロから離して。ミルからフィルターに挽いた豆を入れて。
で、ドリップするんです。

毎朝同じように、美味しく淹れる淹れ方とかは関係なく、決まりもなく、ポタポタ、ぼーっとお湯を落とすんです。
毎日同じことをして、美味しく淹れるために何か試行錯誤するわけでもなく、別にそんな味に敏感じゃないから、今日のコーヒーはお湯が熱すぎたとか美味しいとか美味しくないとかもないし。
おそらく全部で10分もない、何も考えないでいい、私にとってのこの贅沢な時間は、私をご機嫌にさせる時間でもあって。

競技として、プロとして、自転車をやってると、残念ながら、勝つこと(もしくは納得いくレースができること)以外、全く満たされないというか、嬉しくなくなってしまって🙁。全く、といえば語弊があるかもしれないですが、やっぱり常にどうやったらもっと走れるようになれるか、何を食べたらいいのか、食べちゃダメなのか、体重は何キロにしないといけないのか、って四六時中、考えちゃうし、そのための日常になっちゃうんですよね。でも自分がご機嫌じゃないと、その全てが良くないストレスになっちゃうんですよね。

だから、日常でいつも小さなハピネスを自分で自分に作ってあげるんです。数日前は、オニオングラタンスープを作って食べて、心も身体も満たされました😌

こういうの本当に大事で、You are what you eat ってよく言われますが、Shit foodを食べてたら、身体もメンタリティもShitになっちゃうんですよね😕

トレーニングでは、パワーメーターで数字ではっきりと自分の走れてるか走れてないかが毎日突きつけられるし、それと対峙する以外強くなれないし。
今年のルーティーンの一つ、毎朝起きたらすぐに体重計に乗ることでは、毎朝数字で体重が突きつけられて、基本常にコントロールしないといけないし。(でも毎日体重計に乗るって決めるだけで、コントロールしやすくなりました。乗りたくない朝もあるし、朝からブルーになる日もありますけど🙈単純www)
シーズン入って、レースが定期的に続く中で、しっかり十分な走れるエネルギーを取って、良いトレーニングをしながら、痩せないといけないってなるとコントロールできるのは、プラスマイナス1kgくらいです。(※当社比)

それでも1月のオーストラリアから3月の春のベルギークラシックシーズンには、1kg落として、フランドルからこのアルデンヌのためにまた1kg落としました。
まあ、レースプロフィールに合わせて、しっかり体重をコントロールするっていうのも、今年から真剣に取り組んでることの一つなんですけど、まあトレーニングより、いわゆる「節制」っていうのが一番きついですよね🙈

(オーストラリアの背中☝🏻)

(フランダースクラシックシーズンの背中☝🏻)
肉づきwww🐷🐷

つまり今年は、トレーニングやダイエットで自分自身をかなりコントロールするようにしています。その反動で少し感情とかメンタルをコントロールすることが難しい時も増えてきたのも事実で。だからこそ、それらを「機嫌よく」する工夫が大事なんですよね。
トレーニングもダイエットもなんでも、2、3ヶ月継続してまずは効果っていうか、成果が現れるのであって、地道に継続する以外ないんですよね。私の場合、センスや才能で戦ってるわけじゃないので。

あとは、やっぱり自分自身がご機嫌じゃないと、周りの人のことなんかご機嫌にできるわけなくて。いつも🙁こんな顔してたら、誰のこともハッピーにできないですし。
誰かのことを幸せにしたり、全ての人に愛されるような、そんな素晴らしい人間でも人格者でもないことは十分承知で。逆に何もおかしいことしてないって自分では思ってても、人からムカつかれたりするタイプの人間だということも理解してます🙉
だから、アンチ私な方々のことに目を向けて、自分の心を痛めるのではなくて、私のことを支えてくれて、応援してくださる人の方向を向けばいいだけです。ご機嫌になる応援たくさん頂けるんですもん🙌🏻

そして、私がやってることなんてJust Bike Raceで(自転車を知らない人の方が世界の人口あたり多いんですから)、それだけに生活全部かけて、勝った負けた、走れた走れなかった、に自分がいて、応援してくださる方が熱狂して、さらにその中心に自分がレースしてることに目を向けたら、もうめっちゃご機嫌ですよ。
思ったよりも走れなかったら、落ち込みますけど🙈

今年は、チームもチームメイトも、私のことを純粋に走れるか走れないかで評価してくれて、レースに使ってくれて、大事にしてくれて(もちろん全ての選手を)、機嫌よくレースさせてくれて。
それだけです、私が選手として求めてるのは。あるに越したことはないですけど、お金をかけて、最高の文句のつけようのない機材やサポートよりも何よりも、「選手が機嫌よくレースできるかどうか」なんですよね。大事なのは。

で、ご機嫌にレースするために、最も自分でしないといけない大事なことは、「走れる自分を準備すること」。だって一番楽しくないのは、レースで走れないことだから。

つまり、このサイクル(走れる自分🙌🏻→ご機嫌🤘🏻→もっと走りたい💪🏻→自分でご機嫌とってもっとトレーニング👏🏻→また走れた🙌🏻→チームもご機嫌✌🏻)ですよね。誰でもない、自分で、まずは走れるようにするしか、この世界で自分をご機嫌にできないんですよ。
走れたとしても、ご機嫌じゃなくなることが降ってくることもありますから。

今回のことに関わらず、ここでは言えないですけど🙊今までもたくさんありましたよ、私の脚を引っ張ることや引っ張る人、ご機嫌を損ねられることや人。でも私は、誰かを幸せにしたり、万人から愛されるような聖人じゃないし、誰かのためにって思ってできるほど出来た人間でも正直ないし。自分のことをご機嫌にして、関わる周りの人くらいまでの範囲で一緒にご機嫌だったらいいかなくらいです。

だってこんな小春日和のオランダで、今週末はアムステルゴールドレースで、しかも家の前でゴールだし。前日の土曜には、何千人っていうサイクリストがレースコースを走れるイベントで。
道沿いのカフェのテラスは満席で、みんなカフェしたり、もちろん昼からビールだし🤘🏻 そんなアマチュアサイクリストの人達なんかは、私の仲裁のことなんか誰も知らないし、どうでもいいし。
大事なのは、アムステルゴールドレースのコースを走りきって、土曜はみんなでワイワイ食べて呑んで、日曜はプロのレース観戦して騒いで、呑んで食べて。それだけですよ。
そんな日常をこっちで見て感じて、過ごしてたら、
もうねレースで良い走りすること以外、どうでもいいですよ。Just Bike Race されどBike Race にこんなにも情熱を注げる自分自身が、可笑しくて、楽しくて、ご機嫌な今日この頃です🌷🌷🌷


そして、今日は最後に。
いつも私を支えて、応援してくださる皆さん。本当にありがとうございます。
この私のNoteをわざわざ読んでくださってるのは、たぶん応援してくださってる皆さんがほとんどでしょうが、プロスポーツ、トップレベルになってくるとやっぱり派閥やアンチができるのは仕方がないことで。応援したい選手や応援したくない選手が個人的にできるのも、当たり前の話で。(私だって、今年のParis-Roubaixではジルベールに勝ってほしい!って思っちゃいましたし🙊) アンチファンができるってことは、アンチとして認めてくれたってことで(ポジティブwww)。

そして、私のファンの皆さん、応援してくださる方には感謝しかありません。いつも仲裁のようなことが起きた時も、擁護するだけではなく、中立的な立場で見てくださる方が多く、それは私にとってとても嬉しいことです🙌🏻
なので今後とも、あたたかく応援いただければ幸いです🙏🏻

アルデンヌ3連戦、楽しんできます!
「全てを力に変えて」👋🏻👋🏻
#今日のエリさん #今日のエリnote



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