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アンダーコントロール

さてさて。
もう10月も中旬、例年だったら....とまたタイプしてる私ですが、絶賛第2次大流行中のコロナの陽性者がチーム内で出てしまい、レースは出れないわ、自主隔離という状況が続いている今日この頃です😭 あーーー、レースしたかった。


一旦レースがなくなって、新しいスケジュールが発表された頃から、世界選手権からのクラシックレースを楽しみにしていて、めっちゃ走れる状態で(※当社比)準備していました。
もう何もかも.....無駄だった😭ああ、なんてシーズンなんだ😭もうどうやって気持ちを、コンディションを、あああああ😩って、今年最高に泣きたいです😭(大袈裟www)

でも正直、コロナパニックが始まって半年以上。もうこういうことにも慣れてしまったというのもありますが、最後の最後でこれかー🤦🏻‍♀️ ってね。コロナパニックをこの1年、全身全霊で受け止めた感www それに伴って、腹が立つことがいっぱいある(あった)んですけど、それはそれで。詳しくは言えないですが、今年1年でさらにストレス耐性ゲージがパワーアップしました💪🏻(しなくてもいい🤦🏻‍♀️)

まず、そんな私の近況は置いておいて、日本では最後の最後のロード男子のオリンピック選考で、いろんな意味で盛り上がってたみたいで。予定ではGentやFlandersがあったので、他人のことを気にする余裕がなかったのですが、何せ自主隔離中なので、時間を持て余していて、4年前のリオオリンピックの選考での自分のことを少し思い出していました。
4年前、私の場合は、「国内UCIポイント上位3名の中から最終的に全日本の成績で決める。」という選考基準に則ってレース活動をして、まずUCIポイントで国内3位以内に入り(当時は、USAでレースしてました)、全日本選手権によし!って帰国したら、「全日本選手権前に最終選考(つまり全日本)から選考対象外とする。理由は、その年のアジア選手権(1か2月だったかな?)でチームの作戦を無視したから。」と、言われた訳です。で、即、緊急仲裁をして、この時の全日本で無事に勝利を収めて、リオオリンピックに出場したという経緯です。(ざっくり。)


もちろん私のやり方には、当時かなりの賛否両論ありましたし、私に出てほしくなかった方々からの圧力や批判などたくさんありました。(※あくまで当社比) この時のインサイドストーリーは、ちょっと今は書けない(まだ書きたくない)のですが、思い出すだけで恐ろしい修羅場と緊張感と、私の競技人生の確実にターニングポイントとなったと、今振り返って思います。もう二度と経験したくない。。。
でも、「強さは正義」なんです、この世界。って思ってます。

で、これがオリンピックなんですよ。行けるか行けないかで、まるで天国と地獄。事前に選考基準が決められ、それに則って選手はレース、遠征を組み、チーム内でのパワーバランスと自分の成績を鑑みて、誰が選考されるのか周りは盛り上がり、競技特性とは異なる選考基準とのジレンマ(日本だけwww)を抱えつつ、気にしてません風を装いつつもポイントをせっせと貯めないといけない選手たち(日本だけwww)。
どっち見てレースすればいいんだ🙄どっち見てレースしてるんだ👀って外野からすると裏の裏の裏くらいまでかいてレースを見てしまいます。(私だけ🤭?)
そもそも、いつも「選考基準がおかしいだけ」なんですけどね。
でも、私もこの世界に何年かいますが、変わらないことや理不尽なことを受け入れれば受け入れるほど、受け流せば受け流すほど、痛い目は自分に回ってくるんですよね。(これは日本だけじゃなく、ヨーロッパでレースしてても同じだと、私は思います。)
甘い蜜を一度でも吸えば、その味は忘れられないしね。もちろん日本的な上下関係もそうですが、立場的に上の人が決めたことには逆らわない(逆らえない)っていう暗黙の了解、というか圧力とか空気というか、がありますし、それもよくわかります。でもそれが自分のパフォーマンスや結果に良い時はいいんですが、悪くなったり、あれ?なんかおかしいぞ🤔って思いながらも行動に移さないと、最後の最後で自分にツケが回ってくるんですよね。(※当社比)

だから、選考基準が出た時におかしいと思ったなら、すぐにアクションを起こさない選手側にも問題がありますし、どう考えてもおかしな選考基準を作ってしまう組織にも問題がありますし、かと言ってこの選考基準が有利に働く選手もいれば不利に働く選手もいて。で、明確な選考基準がなかったらないで、選手も困るし、選考しないといけない時にもっと大事になるわけで。
つまり、誰も責任を取りたくないんですよ。誰も。
母国開催のオリンピック🙌🏻 メダルを狙います(知らんけどwww)、それに相応しい選手を選びます💪🏻相応しくない選手は選考からも除外します。選手選考でゴタゴタを起こしたくないです🙏🏻とりあえず選考基準決めます。選手からは何も異論はありません、これに従って選手の皆さん頑張ってください👏🏻
結果、詳しく説明すると長くなるので割愛しますが、選考基準に設定されたややこしい日本独自UCIポイント計算式に当てはめると......純粋にUCIポイントをダントツで1番稼いでる選手が3位になって選考漏れして、2、3位の選手が選考されるという。ま、そんな事態になっちゃうわけですよね。(ま、選考された選手されなかった選手が納得してるなら、別に私がとやかく言うことじゃないんですけど。)
つまり、UCI ポイントを基準に選考するっていうこと自体がおかしいだけ。。。私からするとそれに異論を唱えない選手もそれに合意して従っているということなので不思議なんですけどね🤔。だって、4年に一度の「オリンピック」ですからね😳しかも母国開催🇯🇵
もし私がこんな選考されるかされないかの瀬戸際の人間だったら、抗議しますけどね。だって、だって、どう考えてもおかしいもん。(※当社比)
(ちなみにヨーロッパ各国の選考は、ナショナルチームの監督の一存です。その時々、コース特性に適した選手が選ばれます。)
日本の女子の選考に至っては、さらによくわからない選考基準が提示されてたので、もちろん発表になった時点で抗議、仲裁させて頂きました。残念ながら選考基準が変わることはありませんでしたが、どういう方々がどういう過程を経て、この選考基準とやらを決めているのかが明らかになったので、それはそれで意味がありました。その女子の選考に関してのある一件については、以前の👉🏻Noteの記事に少し書いてます✍🏻



私は今回のロード男子のオリンピック選考に関しては、部外者ですし、別にどの選手に行ってほしいとかそういう個人的な感情もなく、完全にアウトオブマインドで外から眺めてたのですが、こういう最もらしいけどロードレースの本質から外れるような選考基準を今後も続けていくと、若い選手たちがどこを向いてレースすればいいか分からなくなると思って、ここに私の考えを書いてます。
なぜならUCIポイントを基準として、係数を設けてそのポイントランキングで選考するということは、つまりポイントを稼げる選手、稼げるレースに出てる選手が選考されることになるからです。もちろん、ポイントを持ってる選手が選考されることに反対してるのではなくて、UCIポイントはあくまで選考にあたっての目安として使うようにするべきだと思うのです。(このポイントとかレースの走り方とか、ロードレースのチームワークとか説明しだしたら長くなるので今回は割愛✂️)

もし私が当事者で、コロナ、オリンピック選考、UCIポイント、チームでのポジション、なんかいろんなことが起こりすぎたこの1年の最後の最後で、こんな大事な大事な一戦がいきなりブッ込まれたのかーって想像しただけで、心拍数あがります😳
本音を言うと、たったオリンピックという1日(1レース)のエクスペリエンスのために、よくわからない選考基準を気にしてレース走って、枠を巡ってポイント気にしながら戦って、たったひとレースで天国と地獄っていう.... これが4年に1度のオリンピックといえばそうだし、4年に1度でこれでいいの?とも思うし。
それが人を惹きつける理由であり、それが人を壊す理由でもあるっていう真逆の2面性を持つのが、オリンピック。なんですよね。
幸い、私は今回のオリンピック選考に関しては、コロナという不測のハプニングがありましたが、2枠あるということもあり、ストレスを感じることもなかったですが、4年前のことを思い出すと...... はあ、男子の選考に関しては本当に選手はいろんな意味でストレスフルだっただろうなぁと。
できればあんな緊張感とストレスと、いろんな外野からの批判とかそういう負のパワーは、今後一生同じ経験はしたくない🙅🏻‍♀️っていうくらい私の中でいろんな意味ですごい経験だったので。

でも、たまにふと、あの年、あの時のことを思い出すことがあって
あの年、あの時。あそこで勝ってたら、あそこで負けてたら。オリンピック行ってなかったら。
あの年の全日本選手権で勝ったこと、オリンピックに出場したこと。それ以外は、全然いい思い出はなくて、どっちかというとすごくすごく何というか、辛いんじゃなくて、居心地が悪いというか、私をオリンピックに行かせたくないっていう勢力というか空気をバンバンに感じながら、その日勝つ以外に選択肢はないっていう状況で。あの日があったから、今ここで今こうやって生きれてるって言い切れるくらい、私の人生のターニングポイントでした。(遠い目😑)
たぶんオリンピックってそういうことなんですよね。それを目指したり、出場することって。コンテンダーでなかったとしても、出場することだけにここまでドラマがあるっていう。
でも、実は私にとってそのオリンピックのレースの日、そのオリンピックっていうエクスペリエンスよりも、オリンピック選考のレースの方が何十倍にも記憶残っています🙉 
あの時のいろんな詳細はたぶん現役を終えたら、話せるかな🤫 

だから、なんか外野から見てて、その今回の選考に関しては、私だったら.....っていう風に考えてしまって、勝手にただただ、モヤモヤ、ヒヤヒヤしてしまったというだけです🙈自主隔離中でヒマなので🙉

で、選考された選手、されなかった選手のコメントとか、皆さんの盛り上がってる感じとかを興味深々に見てしまって(ヒマだから🙈)、
そんな皆さんに比べて本当私は、自分の感情に正直に生きてるなあと、現在進行形でつくづく感じてしまいました😅 このロードレースの世界(特にヨーロッパで)生きてると、説明するのが難しいんですけど、本当良い奴は食われるっていうか。優しさって時に、欺かれるっていうか。もちろん、良い子も仲良しな子も、良い人もたくさんいるんですけど、ポイントろか、チームとか、契約の話が絡んでくるとそれは別っていうか。(話せないので、察してください🙊)

(でも友達はずっと友達✌🏻)

特に今年は、オリンピックイヤーになるはずが、誰も経験したことのないコロナイヤーになってしまって😭 それはそれは、もういろんな不測の事態がありましたよ。
春に始まった全レース延期とキャンセル、ロックダウンからのシーズン最後も強制的にロックダウンで終了。。。という、なんとも言い難い、というか有り余るパワーを持て余したままのシーズン終了になってしましました。この後も、女子のブエルタもあるのか、ないのか。
この9月末の世界選手権からの、10月のクラシック連戦にコンディション合わせて調整してきたのですが、まあこればかりは誰にもどこにも怒りをぶつけようもないという結末です。


例年であれば、ちょっと休ませて!っていうほど息つく間もないくらいレース、遠征があるシーズンが、ほとんど家にいたという。。。何のために、何をゴールに、何を目標に?っていうことを自分で見つけて、モチベーションを保って、からの、これかよ😭っていう、ただいま絶賛落ち込む要素しかない自主隔離をしております。
いくら自分がコロナに気をつけてても、誰かがポジティブ出たら連帯責任となってしまうプロトコールなので、泣くしかないです😭

まさに、アンダーコントロール。オリンピックしかり、コロナパンデミックしかり。レースしかり。選考、PCRテスト、セレクション、自分がいくらもがいても、誰かの(何かの)一存っていうね。
やり続けない限りスタートラインにも立てないけど、やり続けたとしてもスタートラインにすら立てないこともあるっていうパラドックスな世界です。コロナイヤー、オリンピックイヤー(来年になっちゃったけど)と相まって。。。
というわけで、まとめると楽しみにしてた私のクラシックシーズンは、走らずして終わりを迎えました😭(また来年!!!😭)
ブエルタは、あるのかな🤔いつシーズンオフなんだ?いつから来シーズンに向けたオフトレ開始するの?いつ日本帰るの?そんな誰か答えとスケジュールちょうだい🙏🏻な感じのモヤモヤする自主隔離を過ごしてます😭あと2日。。。
誰か私に良いニュースくれないですかね😅 めちゃくちゃハッピーになるようなニュース🤩(いつでも募集中です📮)

この辺でまとめると(雑www)、今のところ良いニュースはないですけど、やることのない私は元気です🤘🏻 いつ日本に帰るのかも未定ですが、いつかは帰ります👌🏻来年に向けて、いろいろ準備もしないといけないので💪🏻 
ではまた👋🏻 

#今日のエリさん #今日のエリNote #コロナ禍 🌀

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