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お好み焼き屋さんが教えてくれたこと。

絶賛、オフシーズン日本満喫中の11月です。

ここ最近、ますます自分は「アンソーシャル」(最近の自分の中でのホットワード🫣) な人間でありたい、過ごしたいと思っているですが、そう思えば思うほどなりきれないし、逆に本当に面白い人と出会えるようになったなあ🤔としみじみ思う今日この頃です。

というのも、自転車選手としてのキャリアを始めて、早いもので10年以上。30歳も超えて、オリンピックも2回出てってなると
初対面の人に何してはるんですか?とか自己紹介とか自分のことを話しないといけない場面になった時に、
「自転車乗ってるんです。」なんて言ったら、20歳やったらへー大学生で自転車頑張ってるんやなーくらいで話を終えれるのですが、この歳になると.....
「自転車?🤔プロなんですか?」という話になるし
「自営業なんです、フリーランスです🫥」なんて嘘ついたらついたで、どんなことしてるんですか?という話になるし🤦🏻‍♀️

こういうフワッと、それとない話をするのが苦手で、言葉が通じる分(年々、日本語下手になってきてるのを感じますが🫣)、日本ではアンソーシャルな私が、ますます現在進行形であります。
特に美容室で「初対面の美容師さんと話す」というのがめちゃくちゃ苦手で、ボサボサ伸びっぱなしになるよりも、知ってる人に切ってもらう方がプライオリティ高いので、大阪かアムスに行くまで放置。そんな感じのめんどくさい人間です😅 

そんな私がアンソーシャルになればなるほど、すでにクレイジーというかちょっと特殊なコミュニケーション能力を持ち合わせているコーチはコーチで、ここ最近どんどんソーシャルになっていっておりまして。
ぐいぐいぐいぐい、私のことを勝手に、「エリちゃん、オリンピック選手なんです。オランダ住んでるの。」って私の代わりに私の自己紹介をするという構図になっております。(本当やめてほしいので、🤦🏻‍♀️ってなって🫥なりたいシチュエーション多めです)

まあ、たまにそのおかげでとても素敵な出会いがあることは否めないですが。
イタリアの南チロル在住の中高の先輩との出会いは、ここ最近でかなりミラクルでした👍🏻

南チロルでまさかの「女学院生」との出会い

そしてコーチのコミュ力は、普通の人の感覚の斜め上どころか、地球の反対側行くくらい異文化的なので、宇宙人だと思って接するくらいがちょうどいい👌🏻と最近やっと気付きました。

写真から伝わる温度差😂(※これが日常)


なぜこんな話を始めたかというと、
ヨーロッパで生活していると、どう見てもなんでこんなところにアジア人?と思われることも多々あり、旅行か?ここで何してるんだ?とよく聞かれるのですが、自転車選手だって普通に答えます。

別にヨーロッパで自転車選手してると言ったところでいっぱいいる選手の中のOne of those なので特別視されることもないのですし、
良くも悪くも個人主義的な社会なので一個人として、普段の生活をしやすいのですが、
日本だとプロ自転車選手+オリンピアで、さらに見た目も中身もアクの強いコーチといたら(ここ最近は居なくても😅)、普通にしてても(してるつもりwww)目立つらしく、なんでそんなに目立つのか🤔理解できなかったのですが、もう仕方ないか🤦🏻‍♀️と割り切れる出来事がありました。

ここまで書いたところで、これをお読みの私をよく知る皆さんは、いやいやいやいや、自転車選手じゃなかったとしても
絶対忘れへん人間やで、何がOne of thoseや自転車とか関係なく普通にしてるだけで変わってるし、目立つで!っていう声が聞こえてきそうですが。。。🫣

と、ここまでは前置きで(どんだけ長い前置きやねん。ってツッコんでください😅)
ここからがタイトルのお話。

先日、もうここ10年くらい
日本に帰国か、大阪に帰省したら絶対に一回は行く(というかいつもめちゃくちゃ混んでて、本当はもっと通いたいんですが、タイミングがあった時しかスッと入れないので結局一回しか行けない😭)お好み焼き屋さんがあるんです。(混んでほしくないので場所は内緒🤫)

すごい古いお店なんで、もう美味い匂いと味がお店の雰囲気にまで染み付いてて、いつ行っても(って年一回なんですが😅)変わらないお兄ちゃん2人(全然老けない!)が淡々とお好み焼きと焼きそばを無言で無愛想に(失礼www🫣)焼いてはるお店なのです。

サービスが悪いとかではなくて、無駄なおしゃべりは一切しないけど、テーブル4つとカウンター6席をお好み焼き出す順番とか注文したそうなタイミングとかを鋭い眼差しで、常に気を配っていて
2人でやってはるのに、作り置きとかは絶対されてないので、席座って注文受けてから焼き始めるんです。

混んでるから待って並んでる間に注文とられて、席空いたらすぐお好み焼き出てきて、食べて飲んでダラダラ喋って帰るっていうのではなくて、
席が空いたら座らせてもらえて、注文を通してもらって、焼いてくれてるのをみながら、アレ私のやでって横目でみながら👀、やっぱり焼きそばも美味しそうやな🤤 食べたいけどやっぱりお好み焼き一枚で十分かな🤔とか言いながら、焼いてる待ち時間で口の中にソースの匂いでよだれが溜まってきたところで、サッと食べてサッと帰る。
お好み焼きとビールで1人千円ちょっと。というお店なのです。
それはそれは、「丁度いい」お店なんです😌

大阪には選べないくらいたくさんお好み焼き屋さんがあって、自分で焼けるようなお店もあるし、長居したいお店だったら他にもあるのですが、
もう自分でお好み焼き食べに行くんやったら、一生ここ以外行けないっていう出来事がありました。

前述の通り、年に一回しかこのお好み焼き屋さんに行ってなかった(本当ならもっと通い詰めたい🤤)のですが、
しかもここ2、3年くらいは、関西エリアのミシュランに載ったり、SNSで流行ったりで、小さいお店なのにお店の外まで何時間待ちなんや😭ってくらい、並んでたんです。
しかもお店の立地上、並んでたら中まで入って何時間待ちですか?とかも聞きにくくて、お店の前まで行っても、泣く泣く諦めて帰ってたんです🥺

それが!先日!
どうしても食べたいなと思って、コーチと前通るだけ通ってみよう!ということになり、前を通ったら、お店の入り口の階段に「満席です。並ばんとってください。」的な看板が立っていました。
私は「また満席ですよ。並んでないだけで名前言ってめっちゃ待たなあかんのですよ。」(大阪におる時だけ大阪弁になります🤭)
って諦めて通りすぎようとしたら、、、
はい。良くも悪くもコミュ力が振り切ってるコーチがですね、「中行って聞いてくるわ。」と言い出してですね。
その瞬間の私、「🤦🏻‍♀️」。

そしたらドヤ顔のコーチが、「エリちゃん、いけるって😁」ってホクホクの顔で出てくるんです。
そして、中の待ち専用ベンチに通されたんです。
いやはや、今年1番のGood job コーチ👍🏻でしたよ。😂

さらに、このストーリーには続きがあって、ここの焼いてくれはるお兄ちゃんたち、私にとってはめちゃくちゃ丁度いいのですが、見方によってはめっちゃ無愛想なんです(失礼🫣)。
無駄話はしないし、というかお客さんとメニューとる以外でおしゃべりしたの見たことない。
なので満席にも関わらず、
奇跡的に待っていいよってお店の中まで通してもらった後、空いた席について、「私はすじ、僕はモダン、あとビール🍺」ってなった頃に、次々と空いてますかって入ってくる人が「今ごめんいっぱいやわー」って断られるのを横目に見ながら、私たちなんで入れてもらえたんですかねー🤔やっぱ覚えてくれてたんですかねー並ばせんようにしてくれてよかったですねーなんて話ながら、お好み焼きがくるのを待っていました。
ここ2年ずっとお店の前で断念してたお好み焼きが目の前に来た時の
「あああああ、これこれ🤤。小さいコテでちびちび、食べ終わるのを惜しみながら、でもはよ食べな鉄板が熱いのでカリカリになってくしっていう丁度いいスピードで食べる、この感じ。」って思いながら食べるんです。

で、お好み焼き食べてるんか、ソース食べてるんか、わからないくらいソース好きな私は、
たぶんちょうどいい加減でソース塗ってくれてると思うんですが、いつももうちょっと塗ってもらっていいですか?って頼むんです。
そしたら「あいよ。」って無愛想だけど、嫌な顔ひとつせずに、たっぷり塗るっていうか、たっぷり乗せてくれるんです。

そして、今回もいつも通り、1/3くらい食べたところで、「あのーソースもうちょっと塗ってもらっていいですか?」って満席で忙しそうだったんですが、遠慮がちに注文したら、最初は大きいソースが入った入れ物とハケ持ってきてくれて、いつも通りソースをたっぷり乗せてくれました。
ただでさえ、それで十分だったのですが、プラス料金もなく、お好み焼き屋さんの味を決めるソースをたっぷりかけてくれて。
そしたら、もう1人のお兄ちゃん(たぶんボスの方)がね、「かけたいだけかけてや。」って小皿にたっぷり入れて、さらに持って来てくれたのです🥹 「ここ数年、来てなかった分のソース食べてってやー」くらいの量で🥹 
もちろん死ぬほど(塩分過多とか気にしない😇)ソースつけて食べましたよ😋

極めつけには、御愛想(お会計)した後に、お客さんと話してんの見たことないくらい無愛想な(何回言うwww)お兄ちゃんが、「お兄ちゃんら、来るの久しぶりやなあ。」って話かけてきたんです。
(内心、うわーーーー話かけられたー😳と思いつつも)
正直に「いつも日本帰ってきたら絶対きてたんですけど、ここ最近混みすぎてて、下まで来ては断念して帰ってたんです。毎年ちょっとしか日本おらんくて、また来月帰るんです。なんで、また来年来ます😃。」って答えたら、
な、なんと!!
「ちょっと待ってやー。」ってゴソゴソ。
売り物、しかもお好み焼き屋の店の顔と言っても過言じゃないソースを、しかも3本(一本500mlくらい入ってる。)も!
「これチビチビ舐めて、味思い出してやー。🤨」って。。。

なんなんですか、この展開www
毎年来ても一回やし、ここ数年行けてへんかったのに、単純に計算しても一日100人お客さん来たとしたら、押し並べても年間で3万人以上はお客さん来てるはずやのに、私たちの顔を覚えていたんですか?!一回も自転車選手とか言ったこともないのに😳 
ただのお好み焼き好きの客くらいにしか思われてないと思ってたのに🫣 そんな私たち忘れられない客なんですかね?目立ちますかね😅日本語喋ってんのになあ🤔
と、私の理解の範疇を超える展開が、大阪のお好み焼き屋で繰り広げられたのです。

そして、またこれは別のエピソードなのですが、
大阪難波の高島屋前の交差点を歩いてたら、全く知らないお母さんくらいの年齢の女性に「わーエリちゃんや!こんなところで会えると思ってへんかったわー。オリンピックも応援行ってんでー!」って先日いきなり話かけられたんです。
しかも普通の格好(ジャージとかバイク乗ってるとかではなく)して歩いてる時に😳
いやはや。顔さされて、有名になって嬉しい😃じゃなくて、「うわー悪いことできひんわ、どこで誰に見られてるか、わからんわ🫣」と思った小市民は、この私です。
(もちろん、ファンが増えて、一緒に写真撮って喜んで頂けたので、選手としては選手冥利につきる出来事だったので、嬉しかったです🤭)

何が言いたかったかというと、
サービスしてもらった自慢とか有名になったとかそういう類の話をしたかったわけではなく、
顔をさされるようになればなるほど、個人的にはアンソーシャルになってしまって「広く浅く」ではなくて、「狭く深く」な人間関係の方が心地よくて。というか子どもの頃から友達少ないので「広く浅い」って何それ、海水浴のビーチ🏖?って感じなんですが。

自転車という狭い世界とはいえ、有難いことに私が知らなくても私のこと知ってる人がいるような状況がなんとなく慣れなくて
さらにSNSが広まれば広まるほど会ったこともないのに出来上がってしまってる與那嶺恵理「像」がすごく違和感で。

この2つの出来事で、確信したのは
本当に会ってFace to Face で関わってくれる人、
そんな私が出会う人は、誰も画面や想像の中の私のことを気にしていないということです。

大阪で5年ぶりに再会したコロラドのテツオさん

今まで出会ったり、直接関わったりしても
そのご縁がそこで終わるのか、その先も続くご縁になるのか。
ただ自転車をやってるから、プロ選手だから私と関わってるのか、

日本シリーズに誘ってくださった渡邊夫妻
出会いは7,8年前の大阪のバー

サポートしてもらってそれが終わったら疎遠になってしまった関係もありましたし、サポートが切れても個人的に続く関係もあります。
なんとなく疎遠になってしまう関係もありました。
皆から好かれたいと思ったことも、あったかな。いや、ないな😅
ただ、こう、自分の信念というか、やり方とか尖った生き方を
自転車という括りでは10年(子どもの頃から頑固なので、正確には20年以上😅) 貫いてくると、
本当に周りに集まってくる人も、継続する関係も、
それぞれの場所で自分の生き方を貫いてる方々が多いなというのを感じるようになりました。

目立たないように生きたいなあ🙈と思っていたとしても、図らずも目立ってしまう、一度会ったら忘れられない星回りになっているということをそろそろ認めざるを得ないな、ということです。

トスカーナに行った時も、いっぱいお客さんがいたにも関わらず、なぜか私にだけ話かけて2ショット撮ってくださって、他のお客さん達(後ろ)から羨望の眼差しを受ける私。。。👇🏻

Chefs tableで有名なダリオと😁


初対面とかアドリブで話すのも下手なのに、アンソーシャルなのに、なんでやねん🤦🏻‍♀️って納得はできないのですが、それはもう仕方ないというのが結論です。
なので、自分からはあんまり話かけられませんが、話かけてもらったら話すのは好きなので、いっぱい話します(改めて、ただのめんどくさい人間ですね😇) 
そして、One of those な生き方をしてたらしてたでで、こんな面白い方々や素敵な人と出会えてなかったですしね。
これは本当に、私の人生の財産です。


というわけで、まとめると。
自分では全くわからないですが、側から見たら不思議な人に見えるんやろうなあ🤔と、認めざるをえなくなってきた。のをお好み焼き愛❤️と共に語った、無駄に長いNoteでした。
(最後まで読んで下さった皆さん、お読みいただき、ありがとうございました🙇🏻‍♀️)

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