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甘い蜜って美味しいの?

さてさて。長いことNoteを書く気力と体力がなくて、前回のポストから1カ月以上過ぎてしまいました😵 メンタルもフィジカルも、アップダウンが激しくて(ほぼダウンでしたけど🙈)、そんな時に何か書いてもネガティブなことしか浮かんでこないのですが、何かポストしようって思って、書いてはなんか違うなあって下書きだけがたまっておりました。そんな時の投稿されずに残ったネガティブな下書きは、アップできません🙈

そんなわけで、6月になって、やっとまあまあ回復してきたので、またこうして気ままに書いてます📝

で、話は変わって、先週の木曜にオランダのクリテリウムに招待されて参加してきた時のことを。
実は、オランダに住んでもうすぐ2年というのに、今回が初めてのオランダのクリテリウム👻 主催者からの招待ということで、私は400ユーロのスタートマネーを頂いての出走。(ちなみに、トラックの世界チャンプで、去年のチームメイトのクリスティンは、1,000ユーロ💶だったそうです。ここだけの話🤫、最初750って言われたけど、1000だったら出るって言って主催者に値上げしてもらったそうです😂 さすがクリスティン🙊)

☝🏻スタートマネーの上げ方を指南してもらってます🤫

とはいえ、クリテリウムは、はい。オランダの選手たちによる、オランダのクリテリウムです。高低差ゼロで、1.8km 33周。はい。。。。
1時間半で、アベレージパワー、230w(体重50kg) 超えてました💀

こんなコースの、しかもパワー系の選手ばっかりの、クリテリウム。ハイスピードのコーナリングに、コーナーの立ち上がりは、スプリント。毎周回に、コーナー6つ。。。。はい、私の苦手中の苦手なレース。いつもだったら、たぶんちぎれないにしても、集団後方で、チキチキになって、ハングオンしてるだけのレースだったと思います。
でもね、この日は、コーチの子どもたち3人(10、8、6歳) が見に来てくれてて、33周もするのに、1時間半もあるのに、33周中、33回、そう最終的に全周回、最初から最後まで「エリちゃーん!!」って叫んでくれてたんです。
最初の5周くらいは、お、見てくれてる、集団の中でちゃんと私のこと見つけられるんだ、くらいのことを思いながら走ってた訳ですよ。でも、10周たっても、半分過ぎても、毎周毎周、「エリちゃーん!」って応援してくれるんです。

そんな子どもたちの前で、カッコ悪い走りできないでしょ。動機は不純だとしても、ただ子どもたちにエリちゃんすごいねって思われたいだけがために、アタックしてみたり(速攻で潰されて、その直後にちぎれかけたのは、ここだけの秘密🤫)、集団でもできる限り前の方走ったり。別にムキになるようなレースじゃないんですけど、ここ最近、レースや特にトレーニングでのモチベーションをずっと探してた私にとっては、すごくポジティブなモチベーションを子どもたちからもらいました。
ただ、子どもたちに、良い走りを見せたいっていう自分の欲求であり見栄なんですけどね🙈
でも、「子どもたちに自分を良く見せる」って、純粋に走りでしかできないんですよね。だって子どもたちって、優勝とかメダルとか、純粋に強い以外の評価基準がないんですよね。いつも聞かれますもん、「エリちゃん、勝った?」って。最近は、ようやくいつも勝てる訳ではない。っていうのを理解してくれてますけど😅
大人だったら、もしレースでちぎれそうになってたり
、DNFになったりしても、「なんでゴールできなかったの?」なんて聞かないし、「体調悪かったのかな?次は頑張って!こういう日もある。」とか、いわゆる大人な発言をしますよね。
まあ子どもたちの目の前でちぎれれないですよね。真剣に、「エリちゃん、ゴールできなかったの?」とか聞かれそうですもん。だから、大事なレースじゃなくても、真剣に本気で走っちゃいますよね。単純だから、私🙈

基本的に、誰かに良く見せたい、良く見られたいっていう願望は、多かれ少なかれ誰でも持ってて。でも、その良く見せる方法って、いろいろあって、大人になればなるほど、というより大人な世界になればなるほど、いろんな感情とかお金とか忖度とか、複雑な大人な事情が絡んできて、めんどくさいんですよね。で、子どもたちにこそ夢を与えるスポーツも、政治とかお金とか契約とかが絡んでくると。。。。競技じゃないところでの戦いが始まったりしてね。

私は、たぶんそんなことに疲れてたのかな。って、子どもたちにレースを応援してもらって思いました。
レースに来てもらって、うわーってキラキラした目で見てもらって、まだロードレースの力学はわからないかもしれないけど、大きな声で名前呼んでもらって、そんな純粋なレースする喜びを思い出させてもらえました。

と、かなり前置きが長くなったんですけど、大人の事情に従ってレースしないといけない時も、確かにあるんですよ。たしかに。選考とか、契約とか、お金とか、オリンピックとか、そういうのが絡んでくると。世界チャンピオンとかトップ10レベルなら話は別ですけど、そうじゃないと余計。
結果が数字で出ないと評価されないですしね。

でね、そうすると単純にレースじゃないところでの戦いが始まるわけですよ。で、甘い蜜を吸える人と、吸えない人が出てくるわけです。まあそれは仕方ないことで。
でもね、この世界で、一回でも甘い蜜を吸わせてもらっちゃうと、甘い蜜を吸わせた側と吸った側の関係が出来上がっちゃうんですよね。「君も甘い蜜吸いたいだろ?君に甘い蜜吸わせてあげたよね?」って。でもその甘い蜜を吸ってる間は気づかないんですよね、それが甘い蜜だってことを。だって美味しいし、居心地良いし。
でね、甘い蜜を吸ってると、無くなるまで気づかないんですよね。あ、甘い蜜を自分は吸ってたのかもしれないって。いろんなところで、甘い蜜を吸ってる人や吸えない人を横目で見てきたわけですけど、その蜜の賞味期限はいつかは切れるわけで。

私?私はというと、図らずもわざわざ苦い蜜を吸うことになって、なんとかして苦い蜜を甘い蜜に変えようとしてるタイプです🐝🐝🐝 (※あくまで自己分析www)

なんだか、久しぶりにNoteを書いてるのに、わかりにくい例え話になっちゃってすいません。(はっきり書けない話なので、そこは大人なご理解を🙏🏻)
で、そんなこと考えながら(言葉にまとめながら)、コンディションは良くないし、メンタルは良くないし、それで走れない自分がムカつくし、いろんな腹が立つことは何もしなくても舞い込んでくるし、な1カ月を過ごしてたんですけど、
結果も気にしないで走れるレースに、子どもたちが見に来てくれて、カッコ悪い走り見せれないっていうただの見栄を張ってレースしてる単純な自分に、あ、私このためにレースっていうか、この仕事をしてたんだ!って気付かされたというのが、話したかったことです🙆🏻‍♀️
そして、ネガティブなスパイラルにはまったりして、苦い蜜を吸うこともいろんなことを気づかせてくれるし、悪くないのかもしれないという結論。

冷静に俯瞰してみると、今年は、選考基準から始まって、そのためにポイントを取りにいって、選考レースがあって、いろんな選手の思惑があって、それを見てたり応援するスポンサーやファンがいて、まあ、面白いコンテンツですよね。見てる側は🙈 誰が行くのか?誰が勝つのか?ってね。
正直、やってる側は、たまったもんじゃないですけどね🙊 純粋に勝つか負けるか、だけやってればいいんだったら良いですけど、それ以外のテクニカルな部分や政治的な部分、甘い蜜を吸えるかどうか、そんな大人な世界が絡んでくると、ほんとCrazyになるだけです。足の引っ張りあいをしてみたりね。
ほんと、4年に1回みたいなそんなスペシャルなことしてくれなくていいですってのが本音です🙊 まあでも競技によっては人生変わりますからね。私の場合は、出ても人生何も変わらなかったなあ。(※当社比)
それより私の人生変えたのは、自転車そのものだし、それでオランダに住めるようになったことだし。それを通じて、いろんな人と出会えてることだし。

オリンピックを例に出しましたけど、それ以外でもやっぱりこういう話はゴロゴロしていて、当事者であればもちろんですけど、当事者じゃなくても、甘い蜜っていうのは、人をCrazyにさせるんだよなあって見てて思います。(遠い目😶)
誰かからもらう甘い蜜より、甘いワッフルの方が美味しいと思うけど😋っていう純粋な気持ちでレースしたいですよね。

そんなわけで、いつも調子よくない時は、いろんなことを考えて負のスパイラルにはまって、とことんネガティブな思考に陥る私ですが、今のところ回復傾向なので、次のレースが楽しみな今日この頃です。別に自分が思ったよりも走れなくて、いちいち落ち込むこと自体にも疲れましたしね🙉
とは言いながら、来週から6日間のステージレースからの、日本帰国からの、ナショナル選手権からの、ジロ10日間という丸1カ月以上のスケジュールを見るだけで、まだ何もしてないのにすでに憂鬱になってる私ですが🙉 (ほんと我ながらめんどくさい人間です🙈)
とりあえず、私の甘い蜜は、ジェルとコーラくらいなのでバンバン摂って、血糖値あげて、レースしてきます🤘🏻

💭改めてよく考えると、蜜ってそもそも甘いものだから、「苦い蜜」っていう言葉自体おかしいんですけどね。「熱いお湯」って言ってるのと一緒ですよねwww 今日のところは、例え話ってことで、多めにみてください🙈

#今日のエリさん #今日のエリnote

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