見出し画像

私に春をもたらす「なのはなイエロー」

彼の色は「ひまわりイエロー」と称されているけれど、私はこっそり、心のなかで「なのはなイエロー」と呼んでいる。髙橋海人くん。私にとって彼の存在はささやかな心の灯であり、誰よりも柔らかく私のの心を解きほぐしてくれる、まさに「春の歓び」みたいな人。

〝春〟といえば黄色がよく似合う。春の代名詞となりうる花も、考えてみれば黄色いイメージを持つものはたくさんある。タンポポ、スイセン、チューリップ。心を晴れやかにしてくれるポップなその色彩は、〝春〟という季節をわかりやすく忠実に、私たちの頭のなかにイメージされている。
私が彼をイメージするのも、決まってその色だった。もとより黄色がイメージカラーの彼ではあるけれど、それ以前に彼は春生まれの人だ。21年前、きっと小さな体いっぱいに春を浴びながら生まれてきた人。まさしく春にふさわしい人。だからこそ私は、他の誰もきっとあらわすことのできない「春の歓び」こそ、髙橋海人くんそのものだと思っている。

心が寒くなり、ふさぎ込んでしまっていたところに、ふっと息を吹き込むように明るい色をともしてくれる。先陣を切って、まだ肌寒い世界に飛び込んで、鮮やかにかわいらしい花を咲かせてくれる。蜜を求める生き物たちはその存在に命を繋げ、可憐な美しさに心惹かれる私たちはその景色を瞼の裏に焼きつけて幸せに浸る。小さなものから大きなものまで、余すことなく魅了する。風に小さな花びらを揺らす姿はささやかにものびのびとした無邪気さが感じられ、一面に咲き誇る姿にはあまりの優美さに目を奪われてしまう。
菜の花の花言葉は、「小さな幸せ」「快活な愛」「希望」「活発」「元気いっぱい」。子どものように天真爛漫なふるまいで、いつでも無邪気に笑いをこぼす彼に、その言葉たちは驚くほど自然となじんでいく。普段、彼が私たちに見せてくれる姿は、こんなにも綺麗にその言葉たちによって言い表されてしまう。

つらい時にこそ、悲しい時にこそ、暗くなってしまった時にこそ、私の世界に明るさをもたらしてくれる大好きな黄色。強烈な鮮やかさでもない、沈んだトーンでもない、ほどよく優しく、ほどよく温かい、まさに私にとっての「春の歓び」を与えてくれる人。
いつまでも咲き誇っていてほしい。春が過ぎて、夏が来ても、秋を越えて、冬になっても、いつまでもいつまでも私の心で咲いていてほしいし、私の大切な人の心でのなかでも咲き続けてほしい。彼が枯れそうな時には水を注ぎたい。飛ばされそうな時には、身を呈して風よけになりたい。そうしてずっと守っていきたい、それほど大切でかけがえのないもの。

彼が花を咲かせれば、笑顔になれる人がいる。元気をもらえる人がいる。その花を待っている人は、この世界に数えきれないほどたくさんいる。
その期待にすべて応えようと、懸命にあちらでもこちらでも花を咲かせようと頑張りすぎないでね。あなたは素敵な黄色の人、唯一無二の春の花。だからどうか、しおれそうな時も、倒れそうな時も、ひとりで力尽きようとしないでね。少し大人で少し子ども。麗しくも可憐に春を彩る、あなたはいつまでも私にとって大切な「なのはなイエロー」なのだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?